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第二章
第38話 メフィストさん
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玉子が市場に出回るようになり、住民の食生活が豊かになってきた。
同時に鶏肉も増えてきているので、親子丼やかつ丼も広く食べられるようになってきている。
「おい!これはなんだ!」
「アル、人ん家に来て飯を食ってるんだから、静かに食えよ。まったく、お前らが来ると五月蠅くて仕方ねえよ。」
「ススム、騒ぎたくなるような飯を作るお前が悪いと思う。」
「冗談じゃねえ。俺はライラと二人で静かに飯を食いたいんだよ。」
「なにススム。私と食べるのが不服なのか?」
「イライザは義姉だから許容範囲だ。問題は国を留守にして人ん家でメシを食ってる国王と王妃だよ。」
「あら、何かあったらメイドさんから連絡が入りますから問題ありませんわ。」
「俺ん家のメイドさんを好き勝手に使うんじゃねえよ!」
「それで、これは何だと聞いてるんだ!」
「ドラゴン肉を使ったかつ丼だよ。」
「これなら城でも作れますわね。」
「いつの間に醤油まで持ち出してんだよ!」
「ヤマトのものはアルトのものですわ。」
「言い切りやがったよ。堂々と……。」
「そうか……、ドラゴン肉と玉子と醤油の組み合わせか……。」
「アル、お前はしみじみと食ってるんじゃねえよ。おい!お代わりまでしてんじゃねえよ!」
なんでうちの夕食はこうも騒がしいんだ……。
騒がしい……そういえば、家の食事でも時々騒がしい時があったな。
あれは……そうか、あの時か……。
「おい!これはなんだ!」
「毎日騒がしい奴だな。静かに食えねえのか。」
「いや、ススム。これは……。」
「そうね。このサクッとした触感。口の中に広がる肉汁……。幸せな味がします。」
「これは鶏肉よね。スパイスの使い方が絶妙で。」
「唐揚げってんだよ。レモン汁をかけると味の変化が楽しめるぞ。」
昨日思い出して、今朝掘り出した唐揚げ粉を使ってみた。
料理本にも掲載されているのだが、この味はなかなか出せない。
「おい!これはなんだ!」
「一日に二回も騒ぐんじゃねえよ。玉子を使ったタルタルってソースだ。唐揚げにピッタリだろ。」
「おい!これはなんだ!」
「三回目かよ。プリンって玉子を使ったスイーツだ。」
「玉子でスイーツまで作ってしまうのは驚きましたわ。」
「ああ。玉子は本当に料理の幅が広がるんだ。」
「この絶妙な触感がいいわね。」
「砂糖がまだ高価だから国民には無理かもしれないが、いずれ砂糖が安くなれば誰でも食べられるようになりそうだな。」
他にも、茶碗蒸しやニラ玉、かに玉とベーコンエッグ。玉子かけご飯にマヨネーズ。
アルト国王の大騒ぎは、まだまだ続くのだった。
ヤマトの特産品である織物だが、2種類の特徴がある。
ドワーフ娘の織る淡い色合いのものと、鬼人娘の作る濃い色を使った和テイストの織物だ。
どちらも人気があり、花嫁衣装としての注文が尽きない。
絶対的な人数の少ないドワーフ娘だが、アンズさんの探索により、現在では100人を超えてきた。
一方で織物と染色に携わる鬼人娘は500人以上在籍しており、安定した生産量を確保できている。
絹糸を操るエルフ娘たちも大活躍だ。
彼女たちの編むレース生地は、花嫁を際立たせるベールとしても高価でありながら超人気となっている。
そしてこの娘たちはデザイン力も優れており、布への反映だけでなく、陶器への絵付けや絵画としての人気も高い。
中でも、鬼人娘は漆を巧みに使い、貝の真珠層を使った螺鈿細工は驚愕の高値で取引されている。
「ふう……。」
「死にそうな顔をしてるな。」
「こうやって絵とか見てるとさ、みんな凄い才能だなって思うんだよ。」
「確かに、彼女たちの才能は目を見張るものがあるな。」
「俺ってさ……。」
「ああ。」
「物を取り寄せるだけで、何の能力もないんだなって……思うわけよ。」
「まあ、能無しの極つぶしではあるな。」
「だろ。国の代表とかいって偉そうにしてるけど、中身はスカスカなんだよな。」
「今更気にしてるのか。」
「イライザには魔法や薬物に関しての天才的な頭脳があるじゃん。」
「まあ、私は努力しているからな。」
「俺も、なんかやってみようかな……。」
「別に止めはせんが……そんな余裕があるのか?」
「えっ?」
「戦争の後始末も残っているだろう。」
「まあ……な。」
「アメリア大陸の国からも、支援の要請がきてただろう。」
「ああ。」
「隣国の様子だって見ておかねばならん。」
「そんなもの……俺じゃなくってもいいだろ。」
「甘ったれてんじゃない。」
「えっ?」
「お前は、ライラや私の運命を捻じ曲げてきた。」
「い、いや、それは……。」
「幸せになったとでも言いたいのか?私は、薬師としてひっそりと生きていきたかった。」
「だって……足が。」
「あの時の言葉は気の迷いだ。私が奴隷など有りえんだろ。」
「まあ、そうだけど。」
「ラインハルトもアルベルトも、みんなお前に人生を狂わされたんだ。」
「待て、少なくともアルは毎日幸せそうだぞ。」
「アリスを見ろ。あれほど結婚を嫌がっていたのに、お前のせいで王妃にされたんだぞ。」
「それは、俺のせいじゃないだろ!」
「エルフを見ろ。鬼人族を見ろ。ドワーフをよく見てみろ。みんなお前に人生を狂わされたんだぞ!」
「……。」
「全部お前のせいなんだから、最後まで放り出すんじゃない。分かったか。」
「……ああ。」
「分かったら、とっととアメリアにでも行ってこい。」
「何かあったのか?」
「ヤードから植民地政策で出ていた者たちが孤立して、現地民と衝突しそうになっている。」
「そういうことか。」
「尻ぬぐいでもなんでもやってこい。お前にしかできないんだからな。」
「分かった。ありがとう。」
俺はメイドさんに確認してヤードの植民地に転送してもらった。
そして、植民地の領事と話をする。
「ヤードは敗戦国です。ここで奴隷になるか、資産を放棄して国に帰るか選択してください。」
「栄光あるヤードが戦に敗れることなどありはしない。この二人を捕らえるのだ!」
当然だが、メイドさんの重力魔法で屈服させ、ヤード人全員が帰国を選択した。
持ち帰れるのは着ている服のみで貴金属を持ち出そうとする者は下着姿での帰国となった。
植民地の運営については、半蔵君を常駐させて対応することにした。
いきなり解放だといっても、統率・支援する者がいないと次のステップに進めないのだ。
ヤードの植民地は、ほかにも地球でいうオーストラリアとアフリカ大陸に存在した。
その2か所も同じように解放し、ヤードの植民地は消滅した。
「ススム様、南方へと勢力を伸ばしていたフランですが、大砲の徴収によりその優位性が失われ、隣接国との戦闘が激しくなっているようです。」
「……じゃあ、ティターンとメフィストさんを貸し出しちゃおうか。」
半蔵君をフランと交戦中の3国に派遣し、ティターンとメフィストさんを各1体貸出しすることになった。
当然だが、目的外使用を固く禁じておく。
メフィストさんにはコミュニケーション能力もあるので大丈夫だろう。
悪魔との契約なんていう伝承は、こんなところから出てきたのかもしれない。
僅かな砲弾と剣などの武具しかないフラン軍は簡単に壊滅した。
敗走するフラン軍を元の国境まで押し返したメフィストさんの前に、とんでもないものが出現した。
「ありがとうございます。」
メフィストさんの顔の高さで浮かんでいるそれは、明らかに妖精だった。
【あとがき】
まさかの妖精さん登場。
同時に鶏肉も増えてきているので、親子丼やかつ丼も広く食べられるようになってきている。
「おい!これはなんだ!」
「アル、人ん家に来て飯を食ってるんだから、静かに食えよ。まったく、お前らが来ると五月蠅くて仕方ねえよ。」
「ススム、騒ぎたくなるような飯を作るお前が悪いと思う。」
「冗談じゃねえ。俺はライラと二人で静かに飯を食いたいんだよ。」
「なにススム。私と食べるのが不服なのか?」
「イライザは義姉だから許容範囲だ。問題は国を留守にして人ん家でメシを食ってる国王と王妃だよ。」
「あら、何かあったらメイドさんから連絡が入りますから問題ありませんわ。」
「俺ん家のメイドさんを好き勝手に使うんじゃねえよ!」
「それで、これは何だと聞いてるんだ!」
「ドラゴン肉を使ったかつ丼だよ。」
「これなら城でも作れますわね。」
「いつの間に醤油まで持ち出してんだよ!」
「ヤマトのものはアルトのものですわ。」
「言い切りやがったよ。堂々と……。」
「そうか……、ドラゴン肉と玉子と醤油の組み合わせか……。」
「アル、お前はしみじみと食ってるんじゃねえよ。おい!お代わりまでしてんじゃねえよ!」
なんでうちの夕食はこうも騒がしいんだ……。
騒がしい……そういえば、家の食事でも時々騒がしい時があったな。
あれは……そうか、あの時か……。
「おい!これはなんだ!」
「毎日騒がしい奴だな。静かに食えねえのか。」
「いや、ススム。これは……。」
「そうね。このサクッとした触感。口の中に広がる肉汁……。幸せな味がします。」
「これは鶏肉よね。スパイスの使い方が絶妙で。」
「唐揚げってんだよ。レモン汁をかけると味の変化が楽しめるぞ。」
昨日思い出して、今朝掘り出した唐揚げ粉を使ってみた。
料理本にも掲載されているのだが、この味はなかなか出せない。
「おい!これはなんだ!」
「一日に二回も騒ぐんじゃねえよ。玉子を使ったタルタルってソースだ。唐揚げにピッタリだろ。」
「おい!これはなんだ!」
「三回目かよ。プリンって玉子を使ったスイーツだ。」
「玉子でスイーツまで作ってしまうのは驚きましたわ。」
「ああ。玉子は本当に料理の幅が広がるんだ。」
「この絶妙な触感がいいわね。」
「砂糖がまだ高価だから国民には無理かもしれないが、いずれ砂糖が安くなれば誰でも食べられるようになりそうだな。」
他にも、茶碗蒸しやニラ玉、かに玉とベーコンエッグ。玉子かけご飯にマヨネーズ。
アルト国王の大騒ぎは、まだまだ続くのだった。
ヤマトの特産品である織物だが、2種類の特徴がある。
ドワーフ娘の織る淡い色合いのものと、鬼人娘の作る濃い色を使った和テイストの織物だ。
どちらも人気があり、花嫁衣装としての注文が尽きない。
絶対的な人数の少ないドワーフ娘だが、アンズさんの探索により、現在では100人を超えてきた。
一方で織物と染色に携わる鬼人娘は500人以上在籍しており、安定した生産量を確保できている。
絹糸を操るエルフ娘たちも大活躍だ。
彼女たちの編むレース生地は、花嫁を際立たせるベールとしても高価でありながら超人気となっている。
そしてこの娘たちはデザイン力も優れており、布への反映だけでなく、陶器への絵付けや絵画としての人気も高い。
中でも、鬼人娘は漆を巧みに使い、貝の真珠層を使った螺鈿細工は驚愕の高値で取引されている。
「ふう……。」
「死にそうな顔をしてるな。」
「こうやって絵とか見てるとさ、みんな凄い才能だなって思うんだよ。」
「確かに、彼女たちの才能は目を見張るものがあるな。」
「俺ってさ……。」
「ああ。」
「物を取り寄せるだけで、何の能力もないんだなって……思うわけよ。」
「まあ、能無しの極つぶしではあるな。」
「だろ。国の代表とかいって偉そうにしてるけど、中身はスカスカなんだよな。」
「今更気にしてるのか。」
「イライザには魔法や薬物に関しての天才的な頭脳があるじゃん。」
「まあ、私は努力しているからな。」
「俺も、なんかやってみようかな……。」
「別に止めはせんが……そんな余裕があるのか?」
「えっ?」
「戦争の後始末も残っているだろう。」
「まあ……な。」
「アメリア大陸の国からも、支援の要請がきてただろう。」
「ああ。」
「隣国の様子だって見ておかねばならん。」
「そんなもの……俺じゃなくってもいいだろ。」
「甘ったれてんじゃない。」
「えっ?」
「お前は、ライラや私の運命を捻じ曲げてきた。」
「い、いや、それは……。」
「幸せになったとでも言いたいのか?私は、薬師としてひっそりと生きていきたかった。」
「だって……足が。」
「あの時の言葉は気の迷いだ。私が奴隷など有りえんだろ。」
「まあ、そうだけど。」
「ラインハルトもアルベルトも、みんなお前に人生を狂わされたんだ。」
「待て、少なくともアルは毎日幸せそうだぞ。」
「アリスを見ろ。あれほど結婚を嫌がっていたのに、お前のせいで王妃にされたんだぞ。」
「それは、俺のせいじゃないだろ!」
「エルフを見ろ。鬼人族を見ろ。ドワーフをよく見てみろ。みんなお前に人生を狂わされたんだぞ!」
「……。」
「全部お前のせいなんだから、最後まで放り出すんじゃない。分かったか。」
「……ああ。」
「分かったら、とっととアメリアにでも行ってこい。」
「何かあったのか?」
「ヤードから植民地政策で出ていた者たちが孤立して、現地民と衝突しそうになっている。」
「そういうことか。」
「尻ぬぐいでもなんでもやってこい。お前にしかできないんだからな。」
「分かった。ありがとう。」
俺はメイドさんに確認してヤードの植民地に転送してもらった。
そして、植民地の領事と話をする。
「ヤードは敗戦国です。ここで奴隷になるか、資産を放棄して国に帰るか選択してください。」
「栄光あるヤードが戦に敗れることなどありはしない。この二人を捕らえるのだ!」
当然だが、メイドさんの重力魔法で屈服させ、ヤード人全員が帰国を選択した。
持ち帰れるのは着ている服のみで貴金属を持ち出そうとする者は下着姿での帰国となった。
植民地の運営については、半蔵君を常駐させて対応することにした。
いきなり解放だといっても、統率・支援する者がいないと次のステップに進めないのだ。
ヤードの植民地は、ほかにも地球でいうオーストラリアとアフリカ大陸に存在した。
その2か所も同じように解放し、ヤードの植民地は消滅した。
「ススム様、南方へと勢力を伸ばしていたフランですが、大砲の徴収によりその優位性が失われ、隣接国との戦闘が激しくなっているようです。」
「……じゃあ、ティターンとメフィストさんを貸し出しちゃおうか。」
半蔵君をフランと交戦中の3国に派遣し、ティターンとメフィストさんを各1体貸出しすることになった。
当然だが、目的外使用を固く禁じておく。
メフィストさんにはコミュニケーション能力もあるので大丈夫だろう。
悪魔との契約なんていう伝承は、こんなところから出てきたのかもしれない。
僅かな砲弾と剣などの武具しかないフラン軍は簡単に壊滅した。
敗走するフラン軍を元の国境まで押し返したメフィストさんの前に、とんでもないものが出現した。
「ありがとうございます。」
メフィストさんの顔の高さで浮かんでいるそれは、明らかに妖精だった。
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