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第二章
ウズラとセキショクヤケイ
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萌の能力は、どうやら生物と同化できるのではないかということだった。
それを使いこなせれば、例えば家畜とコミュニケーションをとることも可能なのだ。
卵も、今は水鳥のものを使っているがニワトリの原種も探してみたい。
サトウダイコンの搾りかすを使って、牛も量産出来たら人々の暮らしはもっと豊かになる。
サトウダイコンの世話は、城で面倒をめてもらう。
俺は毎日、リハビリを兼ねてニワトリやイノシシを探し回る。
オオカミとのコミュニケーションは可能だったので、情報を集めたところ、地を走る小型の鳥の情報が集まった。
早速確認したところ、ウズラとセキショクヤケイのような鳥を数羽捕獲できた。
早速、これを飼育していく。
まずは、増やすことだ。
飼育環境を整え、萌にも協力してもらって、快適な飼育環境課をチェックしてもらう。
キツネなどに襲われないよう、オオカミの群れを誘導して警備に当たらせる。
ウズラは、小さいながら年間250個くらいのタマゴを生むらしい。
軌道に乗せられれば、肉と卵を確保できる。
俺は、毎日のように駆けずり回り、ウズラとセキショクヤケイを捕獲する。
その甲斐あってか、一か月すると100話程捕獲できた。
セキショクヤケイはニワトリの祖先とはいえ、野生の状態では繁殖期にしかタマゴを生まない。
ここは、萌に交渉させるしかない。
だが、交渉に応じてくれるのだろうか……心配である。
「智代梨、お前の治癒能力って、舐めないとダメなのか?」
「うーん、色々と試してるんだけど、今のところはダメみたいね。
あっ、もしかして妬いてくれてるのかな」
「そりゃあ、好きな子が他の男を舐めるなんて……」
二人とも顔が真っ赤になってしまった。
だが、初心者同士の恋愛なんて、こんなものだろう……多分。
「なあ、恭介、こんなもんでいいのかな」
「ああ、雑貨屋は好調だし、委託してるところからも、どんどん入金されてくる。
まあ、老後は安泰だな」
「ゴム底の靴が、すごい売れているみたいだな」
「ああ、お前の見つけてきたゴムは、すごい用途が広がってる。
俺の作ったアルミフレームとゴムのタイヤをあわせて、馬車の車輪を作ったんだ。
木と違って、ブレも少ないし、板バネでサスペンションを作ってやったら、城ですぐに採用されたよ」
「自転車は無理か」
「ああ、空回りする構造が必要だからな。
あれも、意外と複雑なんだなって実感したよ。
スケボあたりなら作れるぞ」
「いや、オオカミになって走ったほうが早いよ」
「それもそうか」
それを使いこなせれば、例えば家畜とコミュニケーションをとることも可能なのだ。
卵も、今は水鳥のものを使っているがニワトリの原種も探してみたい。
サトウダイコンの搾りかすを使って、牛も量産出来たら人々の暮らしはもっと豊かになる。
サトウダイコンの世話は、城で面倒をめてもらう。
俺は毎日、リハビリを兼ねてニワトリやイノシシを探し回る。
オオカミとのコミュニケーションは可能だったので、情報を集めたところ、地を走る小型の鳥の情報が集まった。
早速確認したところ、ウズラとセキショクヤケイのような鳥を数羽捕獲できた。
早速、これを飼育していく。
まずは、増やすことだ。
飼育環境を整え、萌にも協力してもらって、快適な飼育環境課をチェックしてもらう。
キツネなどに襲われないよう、オオカミの群れを誘導して警備に当たらせる。
ウズラは、小さいながら年間250個くらいのタマゴを生むらしい。
軌道に乗せられれば、肉と卵を確保できる。
俺は、毎日のように駆けずり回り、ウズラとセキショクヤケイを捕獲する。
その甲斐あってか、一か月すると100話程捕獲できた。
セキショクヤケイはニワトリの祖先とはいえ、野生の状態では繁殖期にしかタマゴを生まない。
ここは、萌に交渉させるしかない。
だが、交渉に応じてくれるのだろうか……心配である。
「智代梨、お前の治癒能力って、舐めないとダメなのか?」
「うーん、色々と試してるんだけど、今のところはダメみたいね。
あっ、もしかして妬いてくれてるのかな」
「そりゃあ、好きな子が他の男を舐めるなんて……」
二人とも顔が真っ赤になってしまった。
だが、初心者同士の恋愛なんて、こんなものだろう……多分。
「なあ、恭介、こんなもんでいいのかな」
「ああ、雑貨屋は好調だし、委託してるところからも、どんどん入金されてくる。
まあ、老後は安泰だな」
「ゴム底の靴が、すごい売れているみたいだな」
「ああ、お前の見つけてきたゴムは、すごい用途が広がってる。
俺の作ったアルミフレームとゴムのタイヤをあわせて、馬車の車輪を作ったんだ。
木と違って、ブレも少ないし、板バネでサスペンションを作ってやったら、城ですぐに採用されたよ」
「自転車は無理か」
「ああ、空回りする構造が必要だからな。
あれも、意外と複雑なんだなって実感したよ。
スケボあたりなら作れるぞ」
「いや、オオカミになって走ったほうが早いよ」
「それもそうか」
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