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第5章
ニケの能力
しおりを挟む「私のは、ピンクの水玉で、少し硬めにしてね」
「えっ、アメフラッシャーって白じゃないんですか?それに、そんな選択ができるんですか?」
「知力をあげて、保護色のスキルを付与してやればできるはずよ。
形態を変化させれば、戦闘用として全耐性を備えたパワースーツとして使えるかもね。
擬態をコピーするのも忘れないでね。
一人、3体くらいテイムしておけば、フトン・服・簡易個室として使えそうよね。
そうだ!モア、香料も用意して頂戴。
フトンにはリラックスできるハーブ系で、服は花の香り、個室は森林の匂いね。
調合は任せるわ。
探査結果はヒメに分かるようにしてあるから。じゃあね~」
「うふふっ、ニケ姉さんったら、相変わらずなんだから」
「やっ……やっぱり、今のはニケ様ですか……」
「そうですよミャイさん。でも、……凄すぎです。ニケ様は、やっぱり別格です。
午前中に一回会っただけで、アメフラッシャーの魔力パターンを完璧に覚えているんですよ。
それと共通する魔力パターンを世界中から抽出して、ピックアップするんです」
「……あの、一瞬で?」
「そうです。
多分、私が理解できるように、ゆっくりとやってくださったと思います」
「だ……だけど、同じモンスターでも、魔力パターンって微妙に違うじゃない。
それでも分かるものなの?」
「ブレ幅っていうのかな、そのへんのさじ加減も分かっているの。
ひょっとしたら他のモンスターも感知している可能性がありますが、それでも90%以上は間違いありません。
特に近場のものは、ほぼ100%だそうです」
「そんな……私だけのフトン君が……」
「希少価値はなくなりそうだね。
それにしても、あれを着るって発想はなかったよな」
「色とかデザインとか自由に変えられるなら、仕事着も普段着もパジャマも、あれ一体ですみますね」
「ニケ……いえ、ヒメ……お願いがあります」
「テティス、珍しいですね。なんでしょう」
「私たちにも、その……アメフラッシャーをいただけないでしょうか」
「えっ、お布団で眠りたいの?」
「いえ……その……思い通りの服が着られるかもしれないと聞いて、エウロパが……」
「テッ、テティス!
ち……ちがう、私は……オシャレしたいとか、スカートも履いてみたいとか……
そんなこと思っていない……
フリフリのブラウスがいいなとか、考えたこともないし、リボンのついたワンピとか……」
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