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第四章
サイボーグ?
しおりを挟む「うーん……半ゴーレム化ってできないかな……」
「骨格と皮膚、脳だけ活かして、他はゴーレムの部品にすれば、可能だと思いますけど……多分、誰もやらないし、やった実績もないですよ」
「でもさ、この2頭にとっては、兄弟なんだから……」
「脳細胞の代謝はどうするつもりですか?」
「ダメか……」
「はあ……、脳細胞の老化は、聖水に浸すことで停止できますが、現在の記憶量も多くないようですから、脳もあきらめて記憶全部を別の記憶領域にコピー。
その中から、生体に関する情報は削除して、ゴーレム用の情報で補完。
記憶を持った人型のゴーレムの方がよっぽど簡単な作業ですけど……それでもやりたいのなら、死体を収納に保存して後日ですね」
「ホント!できるの!」
「この世界の、最高機密に近いものですから、そこまで簡単なことではありません。
万一を考えたプロテクトも必要ですし、ゴーレム一体作るよりもよっぽどお金がかかりますよ」
「お金?」
「ええ、世界樹の実が、最低でも3個。それだけで3憶です。
各種感覚器官や人工筋肉。調整費用。
単純に考えて10憶ですね」
「じゃあ、上級の迷宮100回分くらいだね。」
「タケルさん、下の水路でのドロップ品の中に、レアアイテムが結構ありましたよね。
あのクラスなら、50万から300万くらいですわ。
もし、スターサファイア級が出れば、それだけで数億」
「そうですね。私にいただいたバジリスクの爪なら1000万くらいで売れますね」
「よっし、俄然やる気が出てきたぞ」
……ご主人様……死人使いのスキルは……使い道がないと……
カーリーがぽそっとつぶやいた。
子供たちは、安心したのか食事の後で眠りについている。
仲間スキルをセットして、メタルスパーダーに乗せる。
リトルスノーマン3匹と氷華2体が仲間に加わり、しばらく進むと水脈に合流できた。
魔力の高かった場所は、3km下流になる。
水中のモンスターも徐々に強力なタイプに代わっていく。
だが、水中に潜んで待ち伏せするタイプは、俺たちにとっては御馳走だ。
物理攻撃を仕掛けてくるアイスクラッシャー。サメのような歯が要注意だ。
こん棒のようなアイスバット。
すべて、数十メートル手前で感知し、吸収を仕掛けている。
遭遇する頃には、ヘロヘロだった。
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