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第一章
第4話 長の娘がどうしてもワンピースを譲ってくれと脅してきた
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翌朝は、カラッと晴れあがってくれた。
”キュュ”
「うん、分かっているよ。今日は遠出しないようにする。」
朝一番の恒例で、葦を切ったいたら上空から流風様の声が聞こえた。
「おはよう。いい天気だね。」
”キュキュ”
「えっ、今日も一緒に来てくれるんだ。ありがとう!」
最近の神様たちは、自分で野良の神様を見つけて吸収してくれている。
時には地上で見つけた神様を流風様を呼んで合体してもらってりしている。
特にお釜様は、面倒見がいいみたいだ。
そんな日々を送りながら、俺も10才になった。
「弥七も10才になったか。背もだいぶ伸びてきたね。」
「うん、力も強くなってきたし、だいぶ遠くまで行けるようになってきたんだぜ。」
「頼もしいね。」
そういって母ちゃんは俺に布団を作ってくれた。
確かに、二人で一つの布団では狭くなっている。
「もう。母ちゃんのオッパイがなくても、一人で寝られるよね。」
「な、何を言ってんだよ。俺は狩人として認められたし、立派な大人だろ!」
そう。安定した狩りをしてきた実績が認められ、部落で狩人と認められたのだ。
狩人になれば、正式に肉を買い取ってもらえる。
相場が上がっているそうで、ウサギとキツネは一匹300円。
イノシシやシカなら、最低600円からだった。
俺は毎日、ウサギとキツネをあわせて5匹納品している。
1日1500円を稼ぐ、優秀な狩人になっていた。
何で肉の値段が上がったかといえば、血を流す職業は益々嫌われていき、村で狩人を続ける人間がいなくなってしまったからだ。
そのくせ、肉の食事が増えてきたために、慢性的な肉不足になっているらしい。
だから、外で肉の買取を持ちかけられても断るように言われている。
ただし、近隣の村の肉屋とは協定が結ばれているため、肉屋への持ち込みは大丈夫で、村に入っても大丈夫な手形を渡されている。
俺は西の村の肉屋へよく出入りしている。
裏口にまわり、引き戸を開けて中に入る。
「おっちゃん、ウサギ4匹持ってきた。」
「おっ、弥七か。いつもありがとうな。」
「イノシシの肉もあるけど、買ってくれるか。」
俺は笹の葉で包んだ肉を背嚢から取り出した。
「もちろん買うぞ。お前の肉は丁寧に処理してあるから、人気なんだ。うん、この大きさならウサギとあわせて2000円だな。いいか?」
「ホントかよ!ありがてえ。母ちゃんに布をいっぱい買ってやれるよ。」
俺は肉屋を出て、生地屋の裏口の戸を叩いた。
「ん、ボウか。久しぶりだね。」
「お金が入ったので、また生地を譲ってもらえますか。」
「いいよ。どんな生地がいいんだい。」
「母ちゃんの服を作れるような生地が欲しいんだけど。」
「身長は?」
「俺より5cm高いくらい。」
「だったら、たまには服を買ってやったらどうだい。」
「2000円しかないんだけど、これで買えるのか?」
「2000円あれば3着買えるさ。ちょうど、外国から入ってきたワンピースって服を作っててさ、数を作って練習したいからまけとくよ。」
俺は黄色地にオレンジの花柄と、紺地に白の姫緋扇菖蒲柄。それと無地の桃色のワンピースを買った。
おまけで生地もつけてくれた。
ワンピースの包みを開けた時の母ちゃんは、目の玉が飛び出るくらい驚いて、次の瞬間大声で泣き出した。
「な、泣くなよ。そりゃあ、勝手に服なんか買って悪かったけど、偶にはいいじゃないか。」
「バカッ!30にもなって、こんな派手なの……、どう見たって嫁入り前の娘が着る柄だろ。」
「母ちゃんだって、ちゃんと化粧すりゃ、嫁入り前に見えるんじゃね?」
「バカッ!そういう時は、嫁入り前に見えるって、言い切るもんだろ。」
「バカバカ言うなよ。これって、外国で流行りのワンプースとかいう服らしいぞ。」
「バカ!ワンピースつうんだ。部落長の娘が、さんざん自慢してたから知ってんだ。」
「生地屋の女将さんがいうには、この紺色の柄が一番流行っているって言ってたぞ。」
「ああ。変わった菖蒲の柄だけど、落ち着いた色合いだね。」
「母ちゃん、怒ってねえのか?」
「バカだね。こんな可愛い服を買ってもらって、何で怒るんだい。」
「だって、泣きながらバカッて……。」
「女は、嬉しい時に泣くモンなんだよ。覚えときな。」
とりあえず、喜んでもらえたようだが、一通り袖を通したっきり着て出かけるのを見た事はない。
まあ、俺が狩りに出ている間に着ているのだろう。
それからは、時々、母ちゃんのものを買って帰る事にした。
口にさす紅とか、下着とか装飾を施した櫛だ。
だけど、母ちゃんはそれらをタンスにしまいこんで、あまり使ってくれない。
喜んでいるみたいだけど、何でだろう。
そんな中で、秋祭りの時に、化粧して紺のワンピースを着て髪を束ねた母ちゃんと一緒に歩いた事がある。
流風様の起こすそよ風がワンピースの裾をくすぐり、かすかに微笑む母ちゃんは奇麗だった。
すれ違う部落の男が全員振り返るのを見て、俺の胸にはムカムカしたものが溢れている。
うん、母ちゃんは着飾って出歩かない方がいいと思う。
神様たちも、母ちゃんの奇麗な姿に刺激されたのか、”キュキュッ”っと声をあげながら母ちゃんの周りを飛び回っている。
なんだか嬉しそうだった。
祭りの数日後、俺が狩りから戻ると部落の長が来ていた。
「なあ、千代さん頼むよ。」
「お断りしますわ。」
「どうしたんだ母ちゃん。」
「長がね、ワンピースを譲ってくれってきかないのよ。」
「何で?西の村へ行って買ってくればいいじゃん。」
「何でも、布屋さんのワンピースが人気になっちゃって、手に入らないんだって。」
「注文したいのだが、うちの部落の注文なんて一番後回しにされちまうんだよ。」
「変だな。一昨日行ったけど、女将さんはそんなこと言ってなかったぞ。」
「い、いや、うちの若いモンは、断られたと……。」
「だったら、サクラに自分で行かせればいいだろ。毎日プラプラしてんだから。」
「馬鹿をいうな!サクラにそんなみじめな思いをさせられるか!」
「そんなら諦めろよ。」
「弥七、お前が狩人として稼げるのは、俺が認めてやったからだ。いつでも取り消しできるんだぞ。」
「長!本気で言ってるんですか!」
「い、いや……。」
「しょうがねえな。母ちゃん、桃色か黄色のやつを譲ってやんなよ。俺がまた譲ってもらうからさ。」
「だって、あたしのだよ。」
「た、頼む。1着2000円だって聞いてるから、3000円出す。できれば、2着とも買わせてくれ。」
女将さん、本当に格安にしてくれてたんだな。
何だか嬉しくなってきた。
女将さんには、今度ウサギでも持って行ってやろう。
血を流すのはダメみたいだから、肉にして差し入れすればいいだろう。
母ちゃんは、結局渋々ながらワンピースを譲る事を承諾した。
6000円の臨時収入はありがたい事だ。
「なあ、母ちゃん。」
「なんだい?」
「この先、帰ってこない日があるかもしんない。」
「どうして?」
「行った先の村で、頼みごとをされる事があるんだ。」
「……まあ、暗くなって帰ってくるよりは、村のどっかで寝てきた方が安心か。」
「うん。」
嘘ではない。
西の村の肉屋さんを通じて、村長から収穫祭の肉を頼まれているのだ。
依頼はイノシシ5匹。
荷車も貸してくれると言われている。
明日は、その依頼を果たすつもりなのだ。
【あとがき】
千代さん、人気みたいです。
Youtube動画
https://www.youtube.com/watch?v=xtoZYlZEOHE
”キュュ”
「うん、分かっているよ。今日は遠出しないようにする。」
朝一番の恒例で、葦を切ったいたら上空から流風様の声が聞こえた。
「おはよう。いい天気だね。」
”キュキュ”
「えっ、今日も一緒に来てくれるんだ。ありがとう!」
最近の神様たちは、自分で野良の神様を見つけて吸収してくれている。
時には地上で見つけた神様を流風様を呼んで合体してもらってりしている。
特にお釜様は、面倒見がいいみたいだ。
そんな日々を送りながら、俺も10才になった。
「弥七も10才になったか。背もだいぶ伸びてきたね。」
「うん、力も強くなってきたし、だいぶ遠くまで行けるようになってきたんだぜ。」
「頼もしいね。」
そういって母ちゃんは俺に布団を作ってくれた。
確かに、二人で一つの布団では狭くなっている。
「もう。母ちゃんのオッパイがなくても、一人で寝られるよね。」
「な、何を言ってんだよ。俺は狩人として認められたし、立派な大人だろ!」
そう。安定した狩りをしてきた実績が認められ、部落で狩人と認められたのだ。
狩人になれば、正式に肉を買い取ってもらえる。
相場が上がっているそうで、ウサギとキツネは一匹300円。
イノシシやシカなら、最低600円からだった。
俺は毎日、ウサギとキツネをあわせて5匹納品している。
1日1500円を稼ぐ、優秀な狩人になっていた。
何で肉の値段が上がったかといえば、血を流す職業は益々嫌われていき、村で狩人を続ける人間がいなくなってしまったからだ。
そのくせ、肉の食事が増えてきたために、慢性的な肉不足になっているらしい。
だから、外で肉の買取を持ちかけられても断るように言われている。
ただし、近隣の村の肉屋とは協定が結ばれているため、肉屋への持ち込みは大丈夫で、村に入っても大丈夫な手形を渡されている。
俺は西の村の肉屋へよく出入りしている。
裏口にまわり、引き戸を開けて中に入る。
「おっちゃん、ウサギ4匹持ってきた。」
「おっ、弥七か。いつもありがとうな。」
「イノシシの肉もあるけど、買ってくれるか。」
俺は笹の葉で包んだ肉を背嚢から取り出した。
「もちろん買うぞ。お前の肉は丁寧に処理してあるから、人気なんだ。うん、この大きさならウサギとあわせて2000円だな。いいか?」
「ホントかよ!ありがてえ。母ちゃんに布をいっぱい買ってやれるよ。」
俺は肉屋を出て、生地屋の裏口の戸を叩いた。
「ん、ボウか。久しぶりだね。」
「お金が入ったので、また生地を譲ってもらえますか。」
「いいよ。どんな生地がいいんだい。」
「母ちゃんの服を作れるような生地が欲しいんだけど。」
「身長は?」
「俺より5cm高いくらい。」
「だったら、たまには服を買ってやったらどうだい。」
「2000円しかないんだけど、これで買えるのか?」
「2000円あれば3着買えるさ。ちょうど、外国から入ってきたワンピースって服を作っててさ、数を作って練習したいからまけとくよ。」
俺は黄色地にオレンジの花柄と、紺地に白の姫緋扇菖蒲柄。それと無地の桃色のワンピースを買った。
おまけで生地もつけてくれた。
ワンピースの包みを開けた時の母ちゃんは、目の玉が飛び出るくらい驚いて、次の瞬間大声で泣き出した。
「な、泣くなよ。そりゃあ、勝手に服なんか買って悪かったけど、偶にはいいじゃないか。」
「バカッ!30にもなって、こんな派手なの……、どう見たって嫁入り前の娘が着る柄だろ。」
「母ちゃんだって、ちゃんと化粧すりゃ、嫁入り前に見えるんじゃね?」
「バカッ!そういう時は、嫁入り前に見えるって、言い切るもんだろ。」
「バカバカ言うなよ。これって、外国で流行りのワンプースとかいう服らしいぞ。」
「バカ!ワンピースつうんだ。部落長の娘が、さんざん自慢してたから知ってんだ。」
「生地屋の女将さんがいうには、この紺色の柄が一番流行っているって言ってたぞ。」
「ああ。変わった菖蒲の柄だけど、落ち着いた色合いだね。」
「母ちゃん、怒ってねえのか?」
「バカだね。こんな可愛い服を買ってもらって、何で怒るんだい。」
「だって、泣きながらバカッて……。」
「女は、嬉しい時に泣くモンなんだよ。覚えときな。」
とりあえず、喜んでもらえたようだが、一通り袖を通したっきり着て出かけるのを見た事はない。
まあ、俺が狩りに出ている間に着ているのだろう。
それからは、時々、母ちゃんのものを買って帰る事にした。
口にさす紅とか、下着とか装飾を施した櫛だ。
だけど、母ちゃんはそれらをタンスにしまいこんで、あまり使ってくれない。
喜んでいるみたいだけど、何でだろう。
そんな中で、秋祭りの時に、化粧して紺のワンピースを着て髪を束ねた母ちゃんと一緒に歩いた事がある。
流風様の起こすそよ風がワンピースの裾をくすぐり、かすかに微笑む母ちゃんは奇麗だった。
すれ違う部落の男が全員振り返るのを見て、俺の胸にはムカムカしたものが溢れている。
うん、母ちゃんは着飾って出歩かない方がいいと思う。
神様たちも、母ちゃんの奇麗な姿に刺激されたのか、”キュキュッ”っと声をあげながら母ちゃんの周りを飛び回っている。
なんだか嬉しそうだった。
祭りの数日後、俺が狩りから戻ると部落の長が来ていた。
「なあ、千代さん頼むよ。」
「お断りしますわ。」
「どうしたんだ母ちゃん。」
「長がね、ワンピースを譲ってくれってきかないのよ。」
「何で?西の村へ行って買ってくればいいじゃん。」
「何でも、布屋さんのワンピースが人気になっちゃって、手に入らないんだって。」
「注文したいのだが、うちの部落の注文なんて一番後回しにされちまうんだよ。」
「変だな。一昨日行ったけど、女将さんはそんなこと言ってなかったぞ。」
「い、いや、うちの若いモンは、断られたと……。」
「だったら、サクラに自分で行かせればいいだろ。毎日プラプラしてんだから。」
「馬鹿をいうな!サクラにそんなみじめな思いをさせられるか!」
「そんなら諦めろよ。」
「弥七、お前が狩人として稼げるのは、俺が認めてやったからだ。いつでも取り消しできるんだぞ。」
「長!本気で言ってるんですか!」
「い、いや……。」
「しょうがねえな。母ちゃん、桃色か黄色のやつを譲ってやんなよ。俺がまた譲ってもらうからさ。」
「だって、あたしのだよ。」
「た、頼む。1着2000円だって聞いてるから、3000円出す。できれば、2着とも買わせてくれ。」
女将さん、本当に格安にしてくれてたんだな。
何だか嬉しくなってきた。
女将さんには、今度ウサギでも持って行ってやろう。
血を流すのはダメみたいだから、肉にして差し入れすればいいだろう。
母ちゃんは、結局渋々ながらワンピースを譲る事を承諾した。
6000円の臨時収入はありがたい事だ。
「なあ、母ちゃん。」
「なんだい?」
「この先、帰ってこない日があるかもしんない。」
「どうして?」
「行った先の村で、頼みごとをされる事があるんだ。」
「……まあ、暗くなって帰ってくるよりは、村のどっかで寝てきた方が安心か。」
「うん。」
嘘ではない。
西の村の肉屋さんを通じて、村長から収穫祭の肉を頼まれているのだ。
依頼はイノシシ5匹。
荷車も貸してくれると言われている。
明日は、その依頼を果たすつもりなのだ。
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