114 / 125
第9章 奪還編
地獄の107丁目 煉獄第三層 ~憤怒~
しおりを挟む
怒りの感情のコントロールは難しい。同じ出来事でも人それぞれ感じ方が違うのだから尚の事。ただし、今回は三人共に等しく激しく怒りの感情を揺さぶられ、それ故に全滅の危機にさらされていた。
時は少々遡り、憤怒の層到着直後。俺達は目の前の光景に圧倒されていた。
「ついに第三層。ここは憤怒の層だっけ?」
「そうですね。生前怒りに身を任せて暴力を振るったり相手を傷つけた者がここで罪を浄化しています」
「ま、前がっ。前がっ!」
そう、煙のような霧のようなモヤに包まれ、視界がかなり悪い。気を付けないとうっかり浄罪中の人につまずいたり踏んづけたりしそうだ。
「うっかりはぐれないように手をつないでいきますか」
「えっ、キーチローさんとですか?」
「私の手はデボラ様の為にあるんですが」
予想通りの厳しい反応。
「敵に襲われる可能性もあるので、出来れば」
「ま、まぁそういう事でしたら」
「仕方がないので私が服の端をつまむわ!」
「あ、私もそうします!」
別に全然悔しくない。悔しくないけどなんだその汚れ物扱いは。嫉妬の層の出来事ちょっと引っ張ってない?
「とにかく、離れずに進んで行こう。足元気を付けて」
「はい!」
「分かりました!」
しばらく進んだところでモヤが一段と濃くなった。二人が引っ張る服の感覚を頼りに、なんとかうっすら見える先へ進む道を登っていたが遠くから奇妙な叫び声が聞こえた。この層に入ってから、亡者の悔恨の呻き声は絶え間なく聞こえていたが、どうも様子が違う。それにこの声はもしかすると。
「キーチローさん………」
「ああ、嫌な予感がする」
ふと横をみると妖子さんの目は赤く血走り、牙を剥き出しにして低く唸り声をあげていた。ひょっとすると妖子さんにはもう声の主に見当がついているのかもしれない。そしてそれは俺達をどうしようもない不安に駆り立てた。
「急ごう!」
「はい!」
俺達は声の主の元へ走った。だが、目の前に現れたのは曇天の装束を着た見知らぬ男だった。
「やっとご到着ですか」
「この声は!?」
「ああ、我々が捕らえた犯罪者の声ですか?」
瞬間、三人が一斉に男に向かって飛びかかっていた。
「はい、一丁上がり~」
俺達の身に何が起こったかを理解する頃には既に敵の罠にハマった後だった。
「いやいや、簡単なお仕事でした」
男はメガネを外すとガラス面を拭きながら言い放った。
「この蜘蛛の糸みたいなのは!」
「はーい。なんの捻りもなく蜘蛛の糸でございました。ただし、カンダタを地獄から引き上げようとした蜘蛛の糸でございまして」
「くっ!」
「強度は折り紙付き。このような視界の悪い場所では特に有効な手段です」
男はこちらを小馬鹿にしたように薄ら笑いを浮かべながらご丁寧に説明してくれた。
「申し遅れました。私はクルンと言いましてご覧の通り曇天の一員でございます」
「そんなことは知らん! さっきの声はなんだ! デボラは!」
「ご安心下さい、天界では死刑はもちろん、拷問の類いも禁じられておりまして。あれはウチの職員による声真似でした。素晴らしい」
男は笑顔で拍手を始めた。いちいち動きがこちらの心をざわつかせる。憤怒の層にぴったりの逸材だ。
「さあ、では皆さんを拘束し、あーっと! 拘束は済んでおりました! 後は仲良く天獄へ、あーっと! 皆さんバラバラでした。うっかりうっかり」
人は怒りによって致命的なミスを犯すが、限界を超えた怒りは、こと暴力に限って恐ろしい力を生み出すことがあるらしい。
今回、限界を超えたのは妖子さんだった。
「デボラ様に………何を………」
「はい?」
「デボラ様に………何をしたぁぁぁぁぁぁっ!!!!」
突如、妖子さんは火だるまになり、自分ごと糸を燃やし尽くしてしまった。
「そんな………! 糸が………!! てゆーかさっきの話聞いて………」
服をも燃やし尽くし、全裸の妖子さんはクルンの首を掴む。こちら側からはモヤと尻尾で隠れているのでOK。クルンもまだ服が残ってる内に早々に失神したのでOK!
「デボラ様に……」
ヤバい。妖子さん、殺る気だ。
「妖子さん! 妖子さん! ストーップ! そこまで! 殺しちゃだめだ!」
「デボラ様には危害は加えられていません!」
「え……?」
妖子さんの耳と顔がこちらを向く。これもマズい。
「ストーップ!! 振り向くのダメ! 俺、蜘蛛の糸に張り付いて顔逸らせない!」
「妖子さん! 一旦、人化を解いてください!」
我に返った妖子さんは自分の姿を見て前を隠し、そして叫んだ。
「いやあああああああああああっ!!!」
「火っ! ひぃぃぃぃいっ!!」
妖子さんが放った狐火で蜘蛛の糸から逃れることが出来たが、あちこち燃やされて焦げた。俺だけ。
俺を火あぶりの刑に処した妖子さんは、急速に冷静さを取り戻し、その後は妖狐の状態で丁寧にベルの糸を焼き、クルンの服を引っぺがして自分の服に変化させていた。俺は所々燃えて、歩くセクシャルハラスメントになっていたので、予備のアルカディア・ボックスつなぎを召還した。代わりはどれほどあってもいいものだ。
「さ、さて。ひと段落付いたので先を急ごう。怒りに身を任せちゃいけないという事は身に染みたしね」
「ええ、そうですね。この先もこんな調子で曇天からの刺客がやってくるのでしょうし」
「全く、デボラ様以外に肌を晒すなどと。怒りで我を忘れるにもほどがあります!」
妖子さんは先ほどの出来事を心底悔いているようで、俺にあまり顔を合わせてくれなくなった。
「ところで、キーチローさん」
「なに? ベル」
「さっき、首は動かせませんでしたけど」
「はい」
「目は閉じられましたよね?」
「あ、そういえば」
「なああああああああああああああああああっ!?」
「ぎゃあああああああああああああああああっ!!」
妖子さんは再び怒りに我を忘れ、俺のつなぎ(二着目)は灰と化したのであった。
時は少々遡り、憤怒の層到着直後。俺達は目の前の光景に圧倒されていた。
「ついに第三層。ここは憤怒の層だっけ?」
「そうですね。生前怒りに身を任せて暴力を振るったり相手を傷つけた者がここで罪を浄化しています」
「ま、前がっ。前がっ!」
そう、煙のような霧のようなモヤに包まれ、視界がかなり悪い。気を付けないとうっかり浄罪中の人につまずいたり踏んづけたりしそうだ。
「うっかりはぐれないように手をつないでいきますか」
「えっ、キーチローさんとですか?」
「私の手はデボラ様の為にあるんですが」
予想通りの厳しい反応。
「敵に襲われる可能性もあるので、出来れば」
「ま、まぁそういう事でしたら」
「仕方がないので私が服の端をつまむわ!」
「あ、私もそうします!」
別に全然悔しくない。悔しくないけどなんだその汚れ物扱いは。嫉妬の層の出来事ちょっと引っ張ってない?
「とにかく、離れずに進んで行こう。足元気を付けて」
「はい!」
「分かりました!」
しばらく進んだところでモヤが一段と濃くなった。二人が引っ張る服の感覚を頼りに、なんとかうっすら見える先へ進む道を登っていたが遠くから奇妙な叫び声が聞こえた。この層に入ってから、亡者の悔恨の呻き声は絶え間なく聞こえていたが、どうも様子が違う。それにこの声はもしかすると。
「キーチローさん………」
「ああ、嫌な予感がする」
ふと横をみると妖子さんの目は赤く血走り、牙を剥き出しにして低く唸り声をあげていた。ひょっとすると妖子さんにはもう声の主に見当がついているのかもしれない。そしてそれは俺達をどうしようもない不安に駆り立てた。
「急ごう!」
「はい!」
俺達は声の主の元へ走った。だが、目の前に現れたのは曇天の装束を着た見知らぬ男だった。
「やっとご到着ですか」
「この声は!?」
「ああ、我々が捕らえた犯罪者の声ですか?」
瞬間、三人が一斉に男に向かって飛びかかっていた。
「はい、一丁上がり~」
俺達の身に何が起こったかを理解する頃には既に敵の罠にハマった後だった。
「いやいや、簡単なお仕事でした」
男はメガネを外すとガラス面を拭きながら言い放った。
「この蜘蛛の糸みたいなのは!」
「はーい。なんの捻りもなく蜘蛛の糸でございました。ただし、カンダタを地獄から引き上げようとした蜘蛛の糸でございまして」
「くっ!」
「強度は折り紙付き。このような視界の悪い場所では特に有効な手段です」
男はこちらを小馬鹿にしたように薄ら笑いを浮かべながらご丁寧に説明してくれた。
「申し遅れました。私はクルンと言いましてご覧の通り曇天の一員でございます」
「そんなことは知らん! さっきの声はなんだ! デボラは!」
「ご安心下さい、天界では死刑はもちろん、拷問の類いも禁じられておりまして。あれはウチの職員による声真似でした。素晴らしい」
男は笑顔で拍手を始めた。いちいち動きがこちらの心をざわつかせる。憤怒の層にぴったりの逸材だ。
「さあ、では皆さんを拘束し、あーっと! 拘束は済んでおりました! 後は仲良く天獄へ、あーっと! 皆さんバラバラでした。うっかりうっかり」
人は怒りによって致命的なミスを犯すが、限界を超えた怒りは、こと暴力に限って恐ろしい力を生み出すことがあるらしい。
今回、限界を超えたのは妖子さんだった。
「デボラ様に………何を………」
「はい?」
「デボラ様に………何をしたぁぁぁぁぁぁっ!!!!」
突如、妖子さんは火だるまになり、自分ごと糸を燃やし尽くしてしまった。
「そんな………! 糸が………!! てゆーかさっきの話聞いて………」
服をも燃やし尽くし、全裸の妖子さんはクルンの首を掴む。こちら側からはモヤと尻尾で隠れているのでOK。クルンもまだ服が残ってる内に早々に失神したのでOK!
「デボラ様に……」
ヤバい。妖子さん、殺る気だ。
「妖子さん! 妖子さん! ストーップ! そこまで! 殺しちゃだめだ!」
「デボラ様には危害は加えられていません!」
「え……?」
妖子さんの耳と顔がこちらを向く。これもマズい。
「ストーップ!! 振り向くのダメ! 俺、蜘蛛の糸に張り付いて顔逸らせない!」
「妖子さん! 一旦、人化を解いてください!」
我に返った妖子さんは自分の姿を見て前を隠し、そして叫んだ。
「いやあああああああああああっ!!!」
「火っ! ひぃぃぃぃいっ!!」
妖子さんが放った狐火で蜘蛛の糸から逃れることが出来たが、あちこち燃やされて焦げた。俺だけ。
俺を火あぶりの刑に処した妖子さんは、急速に冷静さを取り戻し、その後は妖狐の状態で丁寧にベルの糸を焼き、クルンの服を引っぺがして自分の服に変化させていた。俺は所々燃えて、歩くセクシャルハラスメントになっていたので、予備のアルカディア・ボックスつなぎを召還した。代わりはどれほどあってもいいものだ。
「さ、さて。ひと段落付いたので先を急ごう。怒りに身を任せちゃいけないという事は身に染みたしね」
「ええ、そうですね。この先もこんな調子で曇天からの刺客がやってくるのでしょうし」
「全く、デボラ様以外に肌を晒すなどと。怒りで我を忘れるにもほどがあります!」
妖子さんは先ほどの出来事を心底悔いているようで、俺にあまり顔を合わせてくれなくなった。
「ところで、キーチローさん」
「なに? ベル」
「さっき、首は動かせませんでしたけど」
「はい」
「目は閉じられましたよね?」
「あ、そういえば」
「なああああああああああああああああああっ!?」
「ぎゃあああああああああああああああああっ!!」
妖子さんは再び怒りに我を忘れ、俺のつなぎ(二着目)は灰と化したのであった。
0
お気に入りに追加
98
あなたにおすすめの小説

邪神降臨~言い伝えの最凶の邪神が現れたので世界は終わり。え、その邪神俺なの…?~
きょろ
ファンタジー
村が魔物に襲われ、戦闘力“1”の主人公は最下級のゴブリンに殴られ死亡した。
しかし、地獄で最強の「氣」をマスターした彼は、地獄より現世へと復活。
地獄での十万年の修行は現世での僅か十秒程度。
晴れて伝説の“最凶の邪神”として復活した主人公は、唯一無二の「氣」の力で世界を収める――。

異世界勇者の信長いじり~~ゾンビがあふれた世界になるのを防ぐために信長の足を引っ張ります
上梓あき
ファンタジー
小6の時に異世界に召喚され十年間勇者として働いてきた主人公が日本に戻ってくるとそこは戦国時代だった!
今川義元を桶狭間で救った元異世界勇者はゾンビで溢れかえった未来の地球を救うために織田信長の足を引っ張って歴史改変を試みる。
ゾンビアポカリプス回避のためならばどんな悪名も厭わない偽悪者と化した元異世界勇者による天下布武。
真面目なあらすじ:
信長の天下統一があと十年遅れていたら……という想定をしてみましたが、主人公がヨーロッパまで出張って戦争する唯一の戦国物かも?
本作はなろうスタイルを意識して書いていますが、諸々のギミックを取っ払ってしまうと、真の主人公は日本そのものです。
※ゾンビは21世紀まで登場しません。※ゾンビの発生原因はウィルス、細菌、微生物、虫、黒魔術、呪いなどのありきたりなものではないです。
現在、お市引き連れフランス出張中。
信長いじめもいいけど大槍もね、ということで主人公が抱くこれからの戦略構想上、必要なので独仏に介入中。

大地魔法使いの産業革命~S級クラス魔法使いの俺だが、彼女が強すぎる上にカリスマすぎる!
倉紙たかみ
ファンタジー
突然変異クラスのS級大地魔法使いとして生を受けた伯爵子息リーク。
彼の家では、十六歳になると他家へと奉公(修行)する決まりがあった。
奉公先のシルバリオル家の領主は、最近代替わりしたテスラという女性なのだが、彼女はドラゴンを素手で屠るほど強い上に、凄まじいカリスマを持ち合わせていた。
リークの才能を見抜いたテスラ。戦闘面でも内政面でも無理難題を押しつけてくるのでそれらを次々にこなしてみせるリーク。
テスラの町は、瞬く間に繁栄を遂げる。だが、それに嫉妬する近隣諸侯の貴族たちが彼女の躍進を妨害をするのであった。
果たして、S級大地魔法使いのリークは彼女を守ることができるのか? そもそも、守る必要があるのか?
カリスマ女領主と一緒に町を反映させる物語。
バトルあり内政あり。女の子たちと一緒に領主道を突き進む!
――――――――――――――――――――――――――
作品が面白かったらブックマークや感想、レビューをいただけると嬉しいです。
たかみが小躍りして喜びます。感想などは、お気軽にどうぞ。一言でもめっちゃ嬉しいです。
楽しい時間を過ごしていただけたら幸いです。

我が家に子犬がやって来た!
もも野はち助(旧ハチ助)
ファンタジー
【あらすじ】ラテール伯爵家の令嬢フィリアナは、仕事で帰宅できない父の状況に不満を抱きながら、自身の6歳の誕生日を迎えていた。すると、遅くに帰宅した父が白黒でフワフワな毛をした足の太い子犬を連れ帰る。子犬の飼い主はある高貴な人物らしいが、訳あってラテール家で面倒を見る事になったそうだ。その子犬を自身の誕生日プレゼントだと勘違いしたフィリアナは、兄ロアルドと取り合いながら、可愛がり始める。子犬はすでに名前が決まっており『アルス』といった。
アルスは当初かなり周囲の人間を警戒していたのだが、フィリアナとロアルドが甲斐甲斐しく世話をする事で、すぐに二人と打ち解ける。
だがそんな子犬のアルスには、ある重大な秘密があって……。
この話は、子犬と戯れながら巻き込まれ成長をしていく兄妹の物語。
※全102話で完結済。
★『小説家になろう』でも読めます★
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
4月1日の母ちゃん
桜屋敷 櫻子
ファンタジー
4月1日、嘘みたいに母ちゃんが死んだ──。幽霊になり、天国から逃げ出してきた、伊山 大介の母。その母に頼まれ、タイムリープの能力を与えられた大介は過去に戻り、母が死ぬという運命を覆すことに。親不孝息子とめちゃくちゃなくらい豪快な母の、やり直しの物語。
◯現代ファンタジーというか、コメディーというか、ジャンルのよく分からない作品です。初めてタイムリープものの設定を作って、頭痛をさせながら書き上げたので、ゆるっと読んでいただけると嬉しいです。
※この作品は「小説家になろう」様と「エブリスタ」様でも連載中です。


私の生前がだいぶ不幸でカミサマにそれを話したら、何故かそれが役に立ったらしい
あとさん♪
ファンタジー
その瞬間を、何故かよく覚えている。
誰かに押されて、誰?と思って振り向いた。私の背を押したのはクラスメイトだった。私の背を押したままの、手を突き出した恰好で嘲笑っていた。
それが私の最後の記憶。
※わかっている、これはご都合主義!
※設定はゆるんゆるん
※実在しない
※全五話
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる