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第8章 天界編
地獄の102丁目 曇りのち……
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「くそがあああああっ!!!」
ニムバス隊長、今回の任務から帰って来てずっとあの調子だ。私は今、隊長に壊された備品を数えて、次回の申請に出すかどうか迷っている。最初に出さなきゃいけない申請はドア。あのハゲが蹴破って入ってきた木製のボロいドア。隠密の仕事部屋がセキュリティ無しでオープン状態とかヤバいっしょ。後は壁の穴に……、机、情報端末のモニター。高いものばっかりぶち壊してるなぁ。細かいもので言うと折れたペンに割れたコップ……、あ、コップは私物か。どうでもいいや。
あ、椅子一脚追加ー。
「クロードさん、どうなってるんですかぁ? 今回大失敗だったみたいですけどぉ」
「ミスト、お前それ隊長に聞かれるなよ、てか俺にもやめろ」
機嫌悪そうだな。二人とも。他の隊員も何やら自信なくしちゃってるみたいだし。任務大失敗なのに怪我した隊員が一人だったらむしろ良かったのでは? ハゲも根暗もあんまり口開かないし。上司の報告書なんか見れないしな……。そうだ。後でこっそり根暗の方の報告書盗み見よ。何が起こったか知るのは大切な事だよね。これはスパイ的な技術が試されますな! なんかワクワクしてきた!
「根く……クロードさぁん、昼飯まだですよねぇ? 私、今日部屋で食べるんでぇ、行ってきていいですよぉ?」
「……そうか? 悪いな」
よし、後はあのハゲをどうにかすれば……。
「ハ……隊長! これ以上物壊されると経費で落としきれないんで、さっさと飯行って来てください!」
「ぬっ!? くぅぅ……」
たい……ハゲは……、良し。出て行った。背中がいつもより小さい。
「どれどれ……?」
◆出張報告書◆
出張日時:天歴X年 心の月 癒しの日
出張先:特殊案件施設
出張目的:特殊案件
…………馬鹿なの? コレなんの報告なの?
報告事項:負傷者1名
え? この人のプライド高すぎ……? 報告書の意味ある? これ。
経過報告:現地着、査察執行開始。負傷1名。危険生物によるもの。続行は危険と判断し、撤退。
ダメだ。ぜんっぜん内容が伝わって来ない。報告書の体を成してない。びっくりした。この内容で出すの? マジ?
特記事項:今回訪れた施設は必ず滅却すべき。
なんとなくわかってきたぞ? これ、本当に大失敗したな。特に最後の一行、すごい私怨を感じる。何が起こったか分からないのにぶっ壊せってそりゃ無茶よ。危険生物って何よ。次回徴集されるかもしれないのにめちゃ不安。ハゲの態度と合わせて尚不安。
「…………おい」
「ひゃっ!?」
「何勝手に人の報告書見てるんだ?」
「す、すいませぇん!」
やば、見つかった!!
「お前、せめてやるならもっと上手くやれ。それなりに隠密行動の講習は受けてるよな?」
謎の方向性で説教されてる。
「ドアが無いのだから人が来る可能性は常に考えろ。そもそも足音に気を配れ! この場で読むな! 何かに写し取るなりしろ! 戦闘ばっかり伸ばしやがってこの脳筋くしゃくしゃ頭が!」
「はい、すいません……」
前半はまぁまぁ納得できる説教だけど、後半ただの悪口だし。戦闘の方が得意なのは才能だし。この頭はちゃんとパーマ当ててるヤツだし。お金かけてるヤツだし。
「不服そうだな。覗き魔」
「イエ、ソンナコトハ」
「何が起こったのか気になるんだろう」
「すごい気になりますぅ」
「よし、お前も次回は戦闘要員として連れていかれるだろうし話しておいてやる」
お、ケガの功名か? あの報告書じゃ何もわからないし。当事者の口から直接聞いた方が早い。けど、この人余計なフィルターかけて来そうだから用心しないと。
「まず、特殊施設というのは、地獄の生物の飼育施設の事だ」
「あー。それは分かります」
「目的は施設の接収。失敗したがな」
「え、アレ接収する予定だったんですか!?」
私も文字でしか見たことないけど、内容だけ考えれば破壊が妥当だと感じたのになぁ。
「そうだ。一回目の査察の後、隊長に聞かされた。アレは手に入れると」
「何か良からぬことを考えてるんじゃないでしょうねぇ? 隊長」
「俺達の目的で良からぬことじゃなかったことが有るか?」
言われてみれば、無い。しいて言えば明確な天界の敵、ドラメレクの処分ぐらいか。今回の査察も割とゴリ押しだったみたいだし。
「あ、でも私が聞きたかったのは中で何があったのかってぇ事なんですよぉ」
「想定外が二つあった」
「想定外?」
「ああ」
何やら聞いてみると中にはドラゴンが居たらしい。まあ、存在自体はメジャーだし私も戦ったことは無いけど、実物を見たことくらいは有る。確かに正面切って戦うような存在じゃないな。あれは。
「居たのも想定外だったが、強さも我々が知るものとは遥かに違う次元のものだった。アレは恐らく竜王の血筋か何かだ」
んー。たかが繁殖施設にそんなもん居るかね? 失敗の言い訳かも。
「次に、職員の強さ。お前も地獄で会ったのだろう?」
誰の事かと思ったら地獄の魔王決定戦とか言うのに出てた参加者三人の事らしい。魔王になったらしい人は私に一方的に攻撃されてたし他の人もそんな強い魔力は感じなかったけどなぁ。
「デボラとか言う奴だがお前が会った時は実力的にどう感じた?」
「ああ、新魔王! いや、普通でしたよぉ? ドラメレクとサシの勝負は厳しいと思いました」
「何があったか知らんが、奴の実力はドラメレクとそう変わらんレベルだったぞ。隊長とも互角に戦っていた」
「いやいや、そんな馬鹿な。なんの修行したらそんな急激に強くなるんすかぁ。激しい怒りで何かしらの超と書いてスーパーと読む状態になったとかですかぁ?」
「俺にも解らん。ただ、あの施設内の生物に異常な魔力の高まりを検知した。どの生物も地獄の並み以上だ。話半分で聞いていたがやはりあの施設に成長促進の作用があるのかもしれん」
だとしたら地獄の生物だけじゃなくその魔王にも効果が出てるって事!? ヤバい施設じゃない!?
「俺は、接収よりも破壊を提案したいところなのだが隊長がな……」
うーん、成長促進が私達にも影響あるならトレーニング施設として欲しいところだけど。今現在も成長を続けてるなら早めに破壊した方がいい? のかな?
ニムバス隊長、今回の任務から帰って来てずっとあの調子だ。私は今、隊長に壊された備品を数えて、次回の申請に出すかどうか迷っている。最初に出さなきゃいけない申請はドア。あのハゲが蹴破って入ってきた木製のボロいドア。隠密の仕事部屋がセキュリティ無しでオープン状態とかヤバいっしょ。後は壁の穴に……、机、情報端末のモニター。高いものばっかりぶち壊してるなぁ。細かいもので言うと折れたペンに割れたコップ……、あ、コップは私物か。どうでもいいや。
あ、椅子一脚追加ー。
「クロードさん、どうなってるんですかぁ? 今回大失敗だったみたいですけどぉ」
「ミスト、お前それ隊長に聞かれるなよ、てか俺にもやめろ」
機嫌悪そうだな。二人とも。他の隊員も何やら自信なくしちゃってるみたいだし。任務大失敗なのに怪我した隊員が一人だったらむしろ良かったのでは? ハゲも根暗もあんまり口開かないし。上司の報告書なんか見れないしな……。そうだ。後でこっそり根暗の方の報告書盗み見よ。何が起こったか知るのは大切な事だよね。これはスパイ的な技術が試されますな! なんかワクワクしてきた!
「根く……クロードさぁん、昼飯まだですよねぇ? 私、今日部屋で食べるんでぇ、行ってきていいですよぉ?」
「……そうか? 悪いな」
よし、後はあのハゲをどうにかすれば……。
「ハ……隊長! これ以上物壊されると経費で落としきれないんで、さっさと飯行って来てください!」
「ぬっ!? くぅぅ……」
たい……ハゲは……、良し。出て行った。背中がいつもより小さい。
「どれどれ……?」
◆出張報告書◆
出張日時:天歴X年 心の月 癒しの日
出張先:特殊案件施設
出張目的:特殊案件
…………馬鹿なの? コレなんの報告なの?
報告事項:負傷者1名
え? この人のプライド高すぎ……? 報告書の意味ある? これ。
経過報告:現地着、査察執行開始。負傷1名。危険生物によるもの。続行は危険と判断し、撤退。
ダメだ。ぜんっぜん内容が伝わって来ない。報告書の体を成してない。びっくりした。この内容で出すの? マジ?
特記事項:今回訪れた施設は必ず滅却すべき。
なんとなくわかってきたぞ? これ、本当に大失敗したな。特に最後の一行、すごい私怨を感じる。何が起こったか分からないのにぶっ壊せってそりゃ無茶よ。危険生物って何よ。次回徴集されるかもしれないのにめちゃ不安。ハゲの態度と合わせて尚不安。
「…………おい」
「ひゃっ!?」
「何勝手に人の報告書見てるんだ?」
「す、すいませぇん!」
やば、見つかった!!
「お前、せめてやるならもっと上手くやれ。それなりに隠密行動の講習は受けてるよな?」
謎の方向性で説教されてる。
「ドアが無いのだから人が来る可能性は常に考えろ。そもそも足音に気を配れ! この場で読むな! 何かに写し取るなりしろ! 戦闘ばっかり伸ばしやがってこの脳筋くしゃくしゃ頭が!」
「はい、すいません……」
前半はまぁまぁ納得できる説教だけど、後半ただの悪口だし。戦闘の方が得意なのは才能だし。この頭はちゃんとパーマ当ててるヤツだし。お金かけてるヤツだし。
「不服そうだな。覗き魔」
「イエ、ソンナコトハ」
「何が起こったのか気になるんだろう」
「すごい気になりますぅ」
「よし、お前も次回は戦闘要員として連れていかれるだろうし話しておいてやる」
お、ケガの功名か? あの報告書じゃ何もわからないし。当事者の口から直接聞いた方が早い。けど、この人余計なフィルターかけて来そうだから用心しないと。
「まず、特殊施設というのは、地獄の生物の飼育施設の事だ」
「あー。それは分かります」
「目的は施設の接収。失敗したがな」
「え、アレ接収する予定だったんですか!?」
私も文字でしか見たことないけど、内容だけ考えれば破壊が妥当だと感じたのになぁ。
「そうだ。一回目の査察の後、隊長に聞かされた。アレは手に入れると」
「何か良からぬことを考えてるんじゃないでしょうねぇ? 隊長」
「俺達の目的で良からぬことじゃなかったことが有るか?」
言われてみれば、無い。しいて言えば明確な天界の敵、ドラメレクの処分ぐらいか。今回の査察も割とゴリ押しだったみたいだし。
「あ、でも私が聞きたかったのは中で何があったのかってぇ事なんですよぉ」
「想定外が二つあった」
「想定外?」
「ああ」
何やら聞いてみると中にはドラゴンが居たらしい。まあ、存在自体はメジャーだし私も戦ったことは無いけど、実物を見たことくらいは有る。確かに正面切って戦うような存在じゃないな。あれは。
「居たのも想定外だったが、強さも我々が知るものとは遥かに違う次元のものだった。アレは恐らく竜王の血筋か何かだ」
んー。たかが繁殖施設にそんなもん居るかね? 失敗の言い訳かも。
「次に、職員の強さ。お前も地獄で会ったのだろう?」
誰の事かと思ったら地獄の魔王決定戦とか言うのに出てた参加者三人の事らしい。魔王になったらしい人は私に一方的に攻撃されてたし他の人もそんな強い魔力は感じなかったけどなぁ。
「デボラとか言う奴だがお前が会った時は実力的にどう感じた?」
「ああ、新魔王! いや、普通でしたよぉ? ドラメレクとサシの勝負は厳しいと思いました」
「何があったか知らんが、奴の実力はドラメレクとそう変わらんレベルだったぞ。隊長とも互角に戦っていた」
「いやいや、そんな馬鹿な。なんの修行したらそんな急激に強くなるんすかぁ。激しい怒りで何かしらの超と書いてスーパーと読む状態になったとかですかぁ?」
「俺にも解らん。ただ、あの施設内の生物に異常な魔力の高まりを検知した。どの生物も地獄の並み以上だ。話半分で聞いていたがやはりあの施設に成長促進の作用があるのかもしれん」
だとしたら地獄の生物だけじゃなくその魔王にも効果が出てるって事!? ヤバい施設じゃない!?
「俺は、接収よりも破壊を提案したいところなのだが隊長がな……」
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