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第7章 地獄の魔王決定戦編
地獄の84丁目 出社と結社
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という訳で、己の意思を強化すべく俺はあくまでも普通の人間として会社に復帰することにした。とは言え、長らく休職していた間の都合のいい記憶は早速ベルの魔法頼みになってしまう訳だが。いやあ、それにしても人間界の文明を利用するのは久しぶりだな! 普通に利用してきたものがまるで違って見える。改札にカードをタッチするだけで障害物がなくなるなんて、よくよく考えてみたら魔法のようじゃないか。
とまぁ、楽しい気分はさておき、人間界の様子について驚いたことがある。都心に向かうにつれて、チラリホラリと魔力を感じるようになったのだ。やはり、大都市などの人口が多いところにはそれなりに悪魔が潜んでいるんだな。以前は気付かなかったけど。ただ、小さい気配は俺の動きに合わせて逃げていく。さすがに魔王クラスの魔力の前には縄張り争いなど存在しないらしい。
大きい気配については逃げ出すことはしないが、代わりに近づいてくることもない。何匹かは興味本位で見に来ているみたいだが、さすがに対峙する距離には近づいてこない。代わりに声を掛けてきたのは紳士的な佇まいの男性、俺と同い年ぐらいだろうか。電車を降りてすぐの出来事だった。
「我々は退魔師という職業のものです。私が、あなたに話しかけている理由はあなたが一番よくご存じだと思います」
「は、はい」
職務質問みたいなノリで話しかけられた。悪魔が現実に存在するならそんな生業の人もいるのだろう。日本の平和は陰から守られていたのだ。良かった良かった。
――全く良くない。その後すぐに路地裏に来るように10人余りの人間に囲まれたのだが、似たような気配は近隣に100人近く感じる。ヤバイ。2、3人の気配は電車に乗っていた時に感じたものなので、ずっと後をつけられていたのだろう。数に物を言わせる作戦の為か、俺に話しかけてきた人はなおも紳士的に自己紹介をしてくれた。
「では、改めて。私は御堂と申します。先ほども申しましたが退魔師を生業とする集団の中間管理職です」
「あ、お、俺は安楽……と申します」
俺は害意が無いことを示すためになぜか会社の名刺を手渡したが、意外にもすんなり受け取ってくれた。
「この名刺は本物ですか? よくできてますが……」
「もちろん本物です! というか今現在遅刻のピンチです」
「我々の行動については読んで字の如く察していただけると思いますが」
そこで灰色のスーツの男は一息ついた。良く見るとみんな同じスーツを着ている。男性はスラックス、女性はパンツスーツだ。見かけからは余り“退魔師”らしい雰囲気は出ていない。彼らなりのカモフラージュか。状況だけ見ると本当に逮捕寸前みたいだ。
「いきなり攻撃に出ないのはあなたがよく解らないからです」
「ですよね、ははは」
「膨大な魔力を垂れ流しながら、害意は感じられない。むしろ我々と同じような気配さえ内包している」
「気配で分かりますか!」
内心、少し説明を省略できるんじゃないかと喜んだ。
「課長、早く処分しましょう! 害意なんて巧妙に隠しているだけです! 何しろこんな魔力、日本中のどこにも感じたことありません!」
御堂と名乗った男の一歩後ろに立っていた女性が捲し立てるように早口で俺の“退魔”を進言している。この感じ、どことなく出会ったころのベルを思い出させる側近感だ。
「神野さん、少し落ち着きましょう。そのためにこちらも大勢集めたのですから。絶対に逃がしたりはしません」
それは、俺に対しても言っているように聞こえた。
「あの、まず誤解を解いておきたいんですが、俺は……その……特殊な事情でこんな体になってしまった一般人なんです」
「一年程前ですかね。あなたの住んでいる街でホンの数秒ほど魔力が検出されたことがあったんです。我々が駆け付けるとすでに煙の如くかき消えていましたがね」
一年前と言うとちょうどデボラと出会った辺りか。あの後、色々カモフラージュしてくれてたのかな。
「その後も何か異変は無いかしばらく探っていたのですがそれ以降は一切何の痕跡も出ませんでしたし、不審な人物もいなかったので逃げたと判断し手を引いたのです。ところが」
あれ? デボラやベルやローズなんて不審人物のような気がしないでもないが。キャラウェイさん達は……手を引いた後の話か?
「ところがですよ、つい先日。信じられないほどの魔力を検知したので、すぐさま現場に急行しました。普通、上級の魔族程上手くカモフラージュして人間界にやってきますのでこういうことは余りないのです」
だったら教えてくれよ……デボラ……。!?
「デボラ!?」
灰色のスーツ集団の中にデボラの姿を発見した俺は思わず名前を叫んでしまった。
「デボラさん、お知り合いですか?」
「フフフ、ああ、御堂さん。知り合いだ。さて、ちょっと大規模に腑抜けてもらうが、少しの辛抱だ」
デボラが指を鳴らすと灰色のスーツ集団は急に口を開けて空を眺め始めた。え、ナニコレ。
「こういう集団が存在することは当然承知しておった。キーチローがそのまま外に出ればこうなることもな」
「最初からカモフラージュしてれば余計な面倒事を抱え込まなくて済んだのに」
「キーチロー、お前への試練だ。お前はこの状況をどう乗り切る? まとめて消すか? それとも記憶だけ消すか? どう力を行使する? 魔王程の立場ともなると不干渉の人間界にもそれなりのパイプは必要なのだ。ましてやお前は人間界で暮らすことを選んだ。このぐらいのトラブルはザクザク出てくるぞ」
言われて初めて気づいた。確かにその通りだ。俺の認識はまだまだ甘かった。何も言えない俺を気遣ってくれたのか、デボラはすぐにフォローしてくれた。
「さあ、真面目な話は今日帰ってからにしようか。こいつらの記憶は例によって改竄しておく。お前はさっさと出社しろ。遅刻するぞ?」
「もうアウトっぽいが……頑張る!」
「それと魔力は極力漏れないように工夫しろ。この間の【転送】ではあえてこの辺の知識は省いたがな」
「分かった! 何から何までありがとう! デボラ!」
「我なりのアフターフォローと言う奴だ。今日は地獄式闇鍋を作って待ってるからな! 早く帰ってこい!」
ふむ。これじゃホントに夫婦だな。
とまぁ、楽しい気分はさておき、人間界の様子について驚いたことがある。都心に向かうにつれて、チラリホラリと魔力を感じるようになったのだ。やはり、大都市などの人口が多いところにはそれなりに悪魔が潜んでいるんだな。以前は気付かなかったけど。ただ、小さい気配は俺の動きに合わせて逃げていく。さすがに魔王クラスの魔力の前には縄張り争いなど存在しないらしい。
大きい気配については逃げ出すことはしないが、代わりに近づいてくることもない。何匹かは興味本位で見に来ているみたいだが、さすがに対峙する距離には近づいてこない。代わりに声を掛けてきたのは紳士的な佇まいの男性、俺と同い年ぐらいだろうか。電車を降りてすぐの出来事だった。
「我々は退魔師という職業のものです。私が、あなたに話しかけている理由はあなたが一番よくご存じだと思います」
「は、はい」
職務質問みたいなノリで話しかけられた。悪魔が現実に存在するならそんな生業の人もいるのだろう。日本の平和は陰から守られていたのだ。良かった良かった。
――全く良くない。その後すぐに路地裏に来るように10人余りの人間に囲まれたのだが、似たような気配は近隣に100人近く感じる。ヤバイ。2、3人の気配は電車に乗っていた時に感じたものなので、ずっと後をつけられていたのだろう。数に物を言わせる作戦の為か、俺に話しかけてきた人はなおも紳士的に自己紹介をしてくれた。
「では、改めて。私は御堂と申します。先ほども申しましたが退魔師を生業とする集団の中間管理職です」
「あ、お、俺は安楽……と申します」
俺は害意が無いことを示すためになぜか会社の名刺を手渡したが、意外にもすんなり受け取ってくれた。
「この名刺は本物ですか? よくできてますが……」
「もちろん本物です! というか今現在遅刻のピンチです」
「我々の行動については読んで字の如く察していただけると思いますが」
そこで灰色のスーツの男は一息ついた。良く見るとみんな同じスーツを着ている。男性はスラックス、女性はパンツスーツだ。見かけからは余り“退魔師”らしい雰囲気は出ていない。彼らなりのカモフラージュか。状況だけ見ると本当に逮捕寸前みたいだ。
「いきなり攻撃に出ないのはあなたがよく解らないからです」
「ですよね、ははは」
「膨大な魔力を垂れ流しながら、害意は感じられない。むしろ我々と同じような気配さえ内包している」
「気配で分かりますか!」
内心、少し説明を省略できるんじゃないかと喜んだ。
「課長、早く処分しましょう! 害意なんて巧妙に隠しているだけです! 何しろこんな魔力、日本中のどこにも感じたことありません!」
御堂と名乗った男の一歩後ろに立っていた女性が捲し立てるように早口で俺の“退魔”を進言している。この感じ、どことなく出会ったころのベルを思い出させる側近感だ。
「神野さん、少し落ち着きましょう。そのためにこちらも大勢集めたのですから。絶対に逃がしたりはしません」
それは、俺に対しても言っているように聞こえた。
「あの、まず誤解を解いておきたいんですが、俺は……その……特殊な事情でこんな体になってしまった一般人なんです」
「一年程前ですかね。あなたの住んでいる街でホンの数秒ほど魔力が検出されたことがあったんです。我々が駆け付けるとすでに煙の如くかき消えていましたがね」
一年前と言うとちょうどデボラと出会った辺りか。あの後、色々カモフラージュしてくれてたのかな。
「その後も何か異変は無いかしばらく探っていたのですがそれ以降は一切何の痕跡も出ませんでしたし、不審な人物もいなかったので逃げたと判断し手を引いたのです。ところが」
あれ? デボラやベルやローズなんて不審人物のような気がしないでもないが。キャラウェイさん達は……手を引いた後の話か?
「ところがですよ、つい先日。信じられないほどの魔力を検知したので、すぐさま現場に急行しました。普通、上級の魔族程上手くカモフラージュして人間界にやってきますのでこういうことは余りないのです」
だったら教えてくれよ……デボラ……。!?
「デボラ!?」
灰色のスーツ集団の中にデボラの姿を発見した俺は思わず名前を叫んでしまった。
「デボラさん、お知り合いですか?」
「フフフ、ああ、御堂さん。知り合いだ。さて、ちょっと大規模に腑抜けてもらうが、少しの辛抱だ」
デボラが指を鳴らすと灰色のスーツ集団は急に口を開けて空を眺め始めた。え、ナニコレ。
「こういう集団が存在することは当然承知しておった。キーチローがそのまま外に出ればこうなることもな」
「最初からカモフラージュしてれば余計な面倒事を抱え込まなくて済んだのに」
「キーチロー、お前への試練だ。お前はこの状況をどう乗り切る? まとめて消すか? それとも記憶だけ消すか? どう力を行使する? 魔王程の立場ともなると不干渉の人間界にもそれなりのパイプは必要なのだ。ましてやお前は人間界で暮らすことを選んだ。このぐらいのトラブルはザクザク出てくるぞ」
言われて初めて気づいた。確かにその通りだ。俺の認識はまだまだ甘かった。何も言えない俺を気遣ってくれたのか、デボラはすぐにフォローしてくれた。
「さあ、真面目な話は今日帰ってからにしようか。こいつらの記憶は例によって改竄しておく。お前はさっさと出社しろ。遅刻するぞ?」
「もうアウトっぽいが……頑張る!」
「それと魔力は極力漏れないように工夫しろ。この間の【転送】ではあえてこの辺の知識は省いたがな」
「分かった! 何から何までありがとう! デボラ!」
「我なりのアフターフォローと言う奴だ。今日は地獄式闇鍋を作って待ってるからな! 早く帰ってこい!」
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