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第6章 魔王降臨編
地獄の71丁目 傷心魔王
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「すまぬ、キーチロー」
「いや、別にこっちもいきなりだったから……」
「そうだな、突然の事で驚いただろう」
「いきなり激しかったからね」
「そうか、そんなに激しかったか。何か覚えていることはあるか?」
「いや、覚えてるも何も」
「そうだったな。思い出したくないならそれでいい」
「いや! そんなことは全然! うれしかったよ!」
「えっ」
「えっ」
「なんで……嬉しいんだ?」
「いや、そこ説明させられると恥ずかしいんだけど」
「キーチロー、変な癖でもあるのか?」
「いや、普通の事でしょ! 自分の事なんだと思ってんの!?」
「我か……そうか。我は……魔王……だったな」
「いや、そんなに落ち込まないで。もう死んじゃったワケだし」
「くっ……、すまん……!」
デボラはどこかへ走り去ってしまった。何なんだいったい。もう死んじゃったからには裁判受けて煉獄か地獄か、デボラの配下しかないわけだしキスぐらいそんなに気にしなくていいのに。
「ごめん、アホのキーチロー君。ちょっとデボラ様追いかけてくれる?」
いきなりアホとはローズめ。俺が何をしたってんだ。
「キーチローさん、さっさと追いかけないと血の池にぶち込みますよ?」
えぇ……。なんでベルまで怒ってんの?
「キーチローさん……。たぶん、デボラ様は……キーチローさんが……死んだことに責任を……感じておいでなのでは……?」
あれ? じゃあ、さっきの会話って……?
アホじゃん! 俺!!
「キーチロー君、走る!」
「キーチローさん、急いで!」
キャラウェイさんとセージに促されるまでもない。俺は既にデボラの姿を探して走り出していた。そうだよな。デボラが俺が死んだことに何も感じないはずがない。キスの事だって死んだことを確かめるためにやったのかもしれない。俺が心配してたのと同じぐらい向こうも心配していたのかもしれない。とにかくまずはもう一度話さないと!
「どこだ!? こういう時は……屋上的な!?」
俺はとりあえず階段を駆け上り、屋上らしき場所を探すことにした。
……が、建物の大きさが閻魔様に合わせてあるせいなのか階段が異常に長い。あれ、エレベーターあったかな。いや、そんなことを考えている暇はない。とにかく今はデボラが先決だ。ちゃんと話さないと。
☆☆☆
「あれ? デボラ様、キーチローさんに会いませんでした?」
「いや? 会わなかったが」
「どちらに行かれてたのですか?」
「いや、職員トイレの鏡の前で気合いを入れなおしてな。頬をバチバチと」
「なるほど」
「少し、気が晴れた。キーチローはどこに?」
「さぁ……?」
☆☆☆
「っっっハァッ!……ハァッ! うぐッ……! ゲホッ……オェ……。ハァ……ハァ……で……デボラ……ハァ…………いな……ハァ……居ない…………どこにも……! フゥ……ハァ……」
徐々に呼吸を整えながら顔を上げると、デボラはもうそこにいた。おまけに全員からは憐憫の目を向けられ、俺はその場に崩れた。魂の姿で走っても疲れる。俺はまた一つ死後の世界の知識が増えた。
「――目が覚めたか? キーチロー」
目を開けるとそこにはデボラの顔があった。どうやら膝枕をされているらしい。どうもイメージしていた幽霊の姿とは異なり、地獄に来てからも五感は機能しているようだ。
「とりあえずみんなには一旦、箱庭に帰ってもらった。ヒクイドリの子も生まれそうだしな」
「えっ? もう!?」
俺は一瞬そっちに意識が持って行かれそうになったが、まずはさっきの会話のすれ違いを正さないと。
俺はゆっくり起き上がると、デボラを正面に見据えた。
「それはそうとして、さっきはごめん」
「ん? 何がだ?」
「殺された時の事だと思ってなくて」
「その事か。我も勘違いしておったからお互い様だな」
申し訳無さそうに微笑みかけるデボラに俺は慌てて取り繕う。
「死んじゃったのはそりゃあ無念だけど、それがデボラのせいとは思わない。どう考えてもあのメチャクチャな奴等のせいだ」
「だとしても一般人であるお前を守りきれなかったのは地獄の魔王の名折れよ」
地獄の生き物を飼育している一般人なんか居ないだろ。
「俺はもう、魔王様の配下になってカブタン達と仲良く暮らすさ! あ、でも肉体はどうしよう。同じ地獄なら箱庭の中でも関係ないのか? 俺の部屋も出入りしたいけどそうすると事故物件になるしなぁ……」
「あ、人間界では行方不明扱いなのか! でも、どうしたもんか。親は心配しそうだし……」
「こんな時にフェニックスがいたら……」
え、フェニックスの能力って人間界で有名な感じでいいんだろうか。
「フェニックスって京都でも言ってたけどホントにいるの?」
「ああ、ここ数百年でも目撃例が数件しかない様だ。それも本当かどうか怪しい」
そんな希少な生き物に望みを託すのもなぁ……。
「ベラドンナ達もフェニックスだけは見つからなかったようだな。代わりに大量の魔力を消費して“転生の炎”でも召還したのだろう。さもなければあの氷は溶かせん」
「その“転生の炎”は読んで字の如く……」
「そうだ。実際にどう転生するかは見たことが無いので何とも言えんがな」
それこそ、異世界転生なんかしてしまったら大変だ。俺はこの世界に戻って来たいんだ。どこか知らない場所で無双したいわけじゃない。姿が変わるのも出来れば避けたいが……。こればっかりは贅沢は言えないな。
「そんな生物、見つけたとしてもアルカディア・ボックスに来てくれるかどうか」
「最悪、出会えればキーチローの体だけでも……。そういえば、キーチローは魂の姿になっても魔物たちとは会話出来ているのか!?」
「ああ、少なくともダママとは話せた」
「そうか、そこがダメでは生き返らせるもクソもないからな」
**********************
【ヘルガーディアンズ】
ベ:デボラ様、急ぎお戻りください。ヒクイドリの卵が間もなく孵化しそうです。キーチローさんもこちらに戻れそうですか?
**********************
「見ろ! キーチロー! とりあえずアルカディア・ボックスに帰ろう!」
「分かった! 地獄同士なら仮の体もいらないししばらくそこで過ごさなきゃ」
「安心しろ。いっそ魔族に生まれ変わる方法も無いではないからな!」
「それはまたそれで少し勇気が……」
いや、もう今より悪くなることは無いのか? とにかくヒクイドリの赤ちゃんに挨拶だ。俺達はアルカディア・ボックスへ向かうことにした。
「いや、別にこっちもいきなりだったから……」
「そうだな、突然の事で驚いただろう」
「いきなり激しかったからね」
「そうか、そんなに激しかったか。何か覚えていることはあるか?」
「いや、覚えてるも何も」
「そうだったな。思い出したくないならそれでいい」
「いや! そんなことは全然! うれしかったよ!」
「えっ」
「えっ」
「なんで……嬉しいんだ?」
「いや、そこ説明させられると恥ずかしいんだけど」
「キーチロー、変な癖でもあるのか?」
「いや、普通の事でしょ! 自分の事なんだと思ってんの!?」
「我か……そうか。我は……魔王……だったな」
「いや、そんなに落ち込まないで。もう死んじゃったワケだし」
「くっ……、すまん……!」
デボラはどこかへ走り去ってしまった。何なんだいったい。もう死んじゃったからには裁判受けて煉獄か地獄か、デボラの配下しかないわけだしキスぐらいそんなに気にしなくていいのに。
「ごめん、アホのキーチロー君。ちょっとデボラ様追いかけてくれる?」
いきなりアホとはローズめ。俺が何をしたってんだ。
「キーチローさん、さっさと追いかけないと血の池にぶち込みますよ?」
えぇ……。なんでベルまで怒ってんの?
「キーチローさん……。たぶん、デボラ様は……キーチローさんが……死んだことに責任を……感じておいでなのでは……?」
あれ? じゃあ、さっきの会話って……?
アホじゃん! 俺!!
「キーチロー君、走る!」
「キーチローさん、急いで!」
キャラウェイさんとセージに促されるまでもない。俺は既にデボラの姿を探して走り出していた。そうだよな。デボラが俺が死んだことに何も感じないはずがない。キスの事だって死んだことを確かめるためにやったのかもしれない。俺が心配してたのと同じぐらい向こうも心配していたのかもしれない。とにかくまずはもう一度話さないと!
「どこだ!? こういう時は……屋上的な!?」
俺はとりあえず階段を駆け上り、屋上らしき場所を探すことにした。
……が、建物の大きさが閻魔様に合わせてあるせいなのか階段が異常に長い。あれ、エレベーターあったかな。いや、そんなことを考えている暇はない。とにかく今はデボラが先決だ。ちゃんと話さないと。
☆☆☆
「あれ? デボラ様、キーチローさんに会いませんでした?」
「いや? 会わなかったが」
「どちらに行かれてたのですか?」
「いや、職員トイレの鏡の前で気合いを入れなおしてな。頬をバチバチと」
「なるほど」
「少し、気が晴れた。キーチローはどこに?」
「さぁ……?」
☆☆☆
「っっっハァッ!……ハァッ! うぐッ……! ゲホッ……オェ……。ハァ……ハァ……で……デボラ……ハァ…………いな……ハァ……居ない…………どこにも……! フゥ……ハァ……」
徐々に呼吸を整えながら顔を上げると、デボラはもうそこにいた。おまけに全員からは憐憫の目を向けられ、俺はその場に崩れた。魂の姿で走っても疲れる。俺はまた一つ死後の世界の知識が増えた。
「――目が覚めたか? キーチロー」
目を開けるとそこにはデボラの顔があった。どうやら膝枕をされているらしい。どうもイメージしていた幽霊の姿とは異なり、地獄に来てからも五感は機能しているようだ。
「とりあえずみんなには一旦、箱庭に帰ってもらった。ヒクイドリの子も生まれそうだしな」
「えっ? もう!?」
俺は一瞬そっちに意識が持って行かれそうになったが、まずはさっきの会話のすれ違いを正さないと。
俺はゆっくり起き上がると、デボラを正面に見据えた。
「それはそうとして、さっきはごめん」
「ん? 何がだ?」
「殺された時の事だと思ってなくて」
「その事か。我も勘違いしておったからお互い様だな」
申し訳無さそうに微笑みかけるデボラに俺は慌てて取り繕う。
「死んじゃったのはそりゃあ無念だけど、それがデボラのせいとは思わない。どう考えてもあのメチャクチャな奴等のせいだ」
「だとしても一般人であるお前を守りきれなかったのは地獄の魔王の名折れよ」
地獄の生き物を飼育している一般人なんか居ないだろ。
「俺はもう、魔王様の配下になってカブタン達と仲良く暮らすさ! あ、でも肉体はどうしよう。同じ地獄なら箱庭の中でも関係ないのか? 俺の部屋も出入りしたいけどそうすると事故物件になるしなぁ……」
「あ、人間界では行方不明扱いなのか! でも、どうしたもんか。親は心配しそうだし……」
「こんな時にフェニックスがいたら……」
え、フェニックスの能力って人間界で有名な感じでいいんだろうか。
「フェニックスって京都でも言ってたけどホントにいるの?」
「ああ、ここ数百年でも目撃例が数件しかない様だ。それも本当かどうか怪しい」
そんな希少な生き物に望みを託すのもなぁ……。
「ベラドンナ達もフェニックスだけは見つからなかったようだな。代わりに大量の魔力を消費して“転生の炎”でも召還したのだろう。さもなければあの氷は溶かせん」
「その“転生の炎”は読んで字の如く……」
「そうだ。実際にどう転生するかは見たことが無いので何とも言えんがな」
それこそ、異世界転生なんかしてしまったら大変だ。俺はこの世界に戻って来たいんだ。どこか知らない場所で無双したいわけじゃない。姿が変わるのも出来れば避けたいが……。こればっかりは贅沢は言えないな。
「そんな生物、見つけたとしてもアルカディア・ボックスに来てくれるかどうか」
「最悪、出会えればキーチローの体だけでも……。そういえば、キーチローは魂の姿になっても魔物たちとは会話出来ているのか!?」
「ああ、少なくともダママとは話せた」
「そうか、そこがダメでは生き返らせるもクソもないからな」
**********************
【ヘルガーディアンズ】
ベ:デボラ様、急ぎお戻りください。ヒクイドリの卵が間もなく孵化しそうです。キーチローさんもこちらに戻れそうですか?
**********************
「見ろ! キーチロー! とりあえずアルカディア・ボックスに帰ろう!」
「分かった! 地獄同士なら仮の体もいらないししばらくそこで過ごさなきゃ」
「安心しろ。いっそ魔族に生まれ変わる方法も無いではないからな!」
「それはまたそれで少し勇気が……」
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