67 / 125
第5章 地獄変
地獄の61丁目 凶と吉
しおりを挟む
「どうにか無事に研修は終わりましたね! キーチローさん!」
「ん? ……ああ。うん」
二日酔い、いや三日酔いである。初日の夜は多少手加減してもらったようだが、いよいよ最終日を残すのみとなった昨日。
「明日は君らは午前中だけこっちに出たらええわ。午後は観光でもして帰り! 気にせんでも元々そういう日程やし」
とのことだったのでさらに予定を変更し、デボラ達との観光は最終日に回すことにした。さすがにデボラも不満を垂れていたが、初日の会話を思い出してもらうことでどうにか納得してもらった。
二日目の夜は少し手加減を解除された。一次会を終えて女性組と別れた後、夜の街へ連れ出されたのだ。まあ、付き合いだからしょうがない。俺は別に興味ないがこんなに強く誘われては断れない。これが大人の付き合い大人の付き合いという奴だ。
「うひょー!! 可愛いお姉さん来たー!!」
「おお、イケるクチやな! 安楽君は」
「昼のテンションと全然違うやん……」
……ふう。きらびやかな夜の蝶たちに囲まれて少し、ほんの少しだけ飲みすぎてしまったようだ。俺は、脳から遅れて動く体をどうにか制御しながらやっとのことで午前の業務を終え、どうにか三日間の研修を満了したのである。
「三日間、お世話になりました!」
「お世話になりました」
俺とベルは深々と頭を下げ、支店の皆さんに挨拶した。
「うん、安楽君もベルさんもまた来てや!」
「次はベルさんだけでええでー」
「また是非、宜しくお願いします!」
俺は改めて皆さんに頭を下げると、支店を後にした。さて、ここからはいつも通りデボラとベルの珍道中……だな。
「キーチロー! 遅いぞ!」
「早いな!」
支店を出て二歩目でデボラに声をかけられた。研修の間、よほど退屈だったのか人目も憚らずに抱き着こうとしてきたので、するりと身を躱して急いで支店から離れた。
「せめてもうちょっと仕事場から離れてから……」
「四の五の言っとらんで行くぞ!」
強引に腕を持っていかれたので少しよろめきながらデボラの後を追う。
「ベルも行こう!」
「はい! デボラ様!」
なんだかんだで一緒に行動できるのが嬉しいのか、ベルにも少し明るい表情が戻った。跳ねるようにデボラの後を追うベルと引きずられるように歩く俺。せめて、スーツに皺が残らないように祈るのみだ。
「で、どこへ行こうか?」
「おみくじとかいうものをを引いてみたいんだが!」
「神聖な場所って大丈夫なの? おみくじって寺とか神社のイメージだけど」
鳥居を抜ける悪魔……手水をかける悪魔……。どう考えても不釣り合いだ。身を清めるなんてとんでもない!
「不愉快な場所だが別に鳥居をくぐったからと言って溶けて消えたりはせんぞ!」
「そうですわ! 少し気分が悪い場所ですが」
なんて罰当たりな……とは思うが魔族だからしょうがない。とはいえ、じゃあデボラ達以外の魔族に出会った場合どうやって追い払えばいいんだ。まずいことに気づいてしまったかもしれん。おふだでも投げればいいのか!?
「おお、着いたみたいだぞ! なんだ? あの建物の先端にいる鳥は!」
「アレは確か鳳凰ですわ。地獄で言うところのフェニックスと似た生物でしょうか……」
「おお! フェニックスか! 我も実物は見たことないな。出会ったら文句なしに保護対象だが……。そもそも保護がいるのか知らんが」
「ケルベロスやフェンリルが居ながら言うのもなんだけどフェニックスまで出てくるのか……」
俺はどんどん広がっていくアルカディア・ボックスの壮大さに少し怖気づいた。フェニックスってそんなもん育てられるのか? 不死鳥だぞ……。何がエサかすら見当もつかない。
「さあ、おみくじを引くぞ! キーチローが先だ! 我らが引き終わるまで中身は見るなよ!」
それにしてもこの魔王、ノリノリである。
「はいはい、分かりましたよ……」
ここのおみくじは棒を引いてから紙と引き換えるタイプのようだ。俺は念入りに入れ物をガラガラとかき混ぜ、一本をつかみ取った。21番か……。
「よし、次! ベル!」
「はい! ……9番ですわ!」
「最後は我だな! ……4番か! いい数字だ!」
全員引き終わったので交換した紙をいっせいにめくってみた。
「吉……か」
待ち人……来る。近くにあり。
仕事……気を抜かねば良し。
争い事……こじれる事もある。注意すべし。
俺が気になるのはこの辺か。吉なのに争い事には注意って……。
「あ! 私、凶です!」
なぜか、ベルは嬉しそうだ。
「ふっ、ふっ、ふっ。甘いなベル。我の凶運をとくと見よ!」
デボラがめくったおみくじにははっきりと大凶の文字が記されていた。不思議な事にというかなんというか、魔族達はとても嬉しそうだ。
「デボラ様、さすがですわ! さすが神々の宿敵!」
「うむ。もはや上から見られている気さえするな!」
……楽しそうだからいいか。待ち人来たらずはいいのか?
「おや、デボラさん。こんなところで出会うとは奇遇でござい魔すね」
「ん? おお、コンフリーか。お前こそ何用でこんなところに」
ご近所さんのテンション!!!!!!
「だから日本は嫌だって言ったんだよ! どうするんだよ! コンフリー!」
「全く……これは神共の思し召しってやつですか」
近畿で禁忌!!!!!!!!!!!!
「ちょっとフェニックス探してるんですけどご存じあり魔せん?」
「聞いちゃうのかよ!!!!」
禁忌キッズの二人が声を合わせる。
「マンドラゴラは諦めたのか?」
「いーえ? ドラメレク様には復活していただきますよ?」
え? なんで普通に会話始めてるの? この人たち。ベルすらちょっと引いてるじゃん。最初に会った時のテンションとだいぶ違うじゃん。
「どうした、キーチロー何か言いたげだな」
言いたげも何も、何度か危険な目にも合ってるし、むしろその普通に接してるのが逆に不思議なんですが。
「ご心配なく、キーチローさん。我々とてケガはしたくないのです。人の恋路を邪魔する奴はじゃじゃ馬に蹴られ魔すからね」
「誰がじゃじゃ馬か。まあ、恐れる必要はないぞ。キーチロー。こいつらとはすでに格付けが済んでおる」
格付けとはいったい…… うごご……
「コンフリー……」
「坊ちゃま、ここはこの出会いを神か仏に感謝し魔しょう。プランBです。退散です! 情報も引き出せそうにあり魔せん!」
そう言い放つとコンフリーはスタコラと禁忌キッズの二人を連れて逃げていった。
「なんだったんだ一体……」
「奴らもフェニックスを探しておったようだし、大方コキュートスの氷を転生の炎で溶かそうとでもしておったのではないか?」
「なんか思ったよりバチバチしなくてびっくりした」
「キーチローに思いを告げてから日に日に魔力は増しておる。もう戦ったところでアイツらが我に及ぶことは無い」
突然出会っても平然としてたのはそういう訳か……。へぇー。俺ってばなんて恐ろしい人に火をつけてしまったんでしょうね。くわばらくわばら。
☆☆☆
「念のため、魔力を消して行動していて正解でしたね」
「正解って何も出来ずに逃げてきただけじゃないか!」
コンフリーの両脇に抱えられたリヒトとシュテルケが騒ぎ出す。さすがに出会ったのも驚きであったが、何もせずに逃げ出したのはさらに想定外だった様だ。
「魔力を隠せば気付かれないことが分かり魔した。後はハエにでも化けて後を追えばいいのです」
「……!!」
「ちょうど、アイツらの手元にはマンドラゴラもフェンリルも揃っており魔す」
「なるほどな! ……ていうか奴らに出会わなかったらどうするつもりだったんだ?」
「大丈夫ですよ! なんてったって私、大凶でしたから!」
リヒトとシュテルケは顔を見合わせると深くため息をついた。
「ん? ……ああ。うん」
二日酔い、いや三日酔いである。初日の夜は多少手加減してもらったようだが、いよいよ最終日を残すのみとなった昨日。
「明日は君らは午前中だけこっちに出たらええわ。午後は観光でもして帰り! 気にせんでも元々そういう日程やし」
とのことだったのでさらに予定を変更し、デボラ達との観光は最終日に回すことにした。さすがにデボラも不満を垂れていたが、初日の会話を思い出してもらうことでどうにか納得してもらった。
二日目の夜は少し手加減を解除された。一次会を終えて女性組と別れた後、夜の街へ連れ出されたのだ。まあ、付き合いだからしょうがない。俺は別に興味ないがこんなに強く誘われては断れない。これが大人の付き合い大人の付き合いという奴だ。
「うひょー!! 可愛いお姉さん来たー!!」
「おお、イケるクチやな! 安楽君は」
「昼のテンションと全然違うやん……」
……ふう。きらびやかな夜の蝶たちに囲まれて少し、ほんの少しだけ飲みすぎてしまったようだ。俺は、脳から遅れて動く体をどうにか制御しながらやっとのことで午前の業務を終え、どうにか三日間の研修を満了したのである。
「三日間、お世話になりました!」
「お世話になりました」
俺とベルは深々と頭を下げ、支店の皆さんに挨拶した。
「うん、安楽君もベルさんもまた来てや!」
「次はベルさんだけでええでー」
「また是非、宜しくお願いします!」
俺は改めて皆さんに頭を下げると、支店を後にした。さて、ここからはいつも通りデボラとベルの珍道中……だな。
「キーチロー! 遅いぞ!」
「早いな!」
支店を出て二歩目でデボラに声をかけられた。研修の間、よほど退屈だったのか人目も憚らずに抱き着こうとしてきたので、するりと身を躱して急いで支店から離れた。
「せめてもうちょっと仕事場から離れてから……」
「四の五の言っとらんで行くぞ!」
強引に腕を持っていかれたので少しよろめきながらデボラの後を追う。
「ベルも行こう!」
「はい! デボラ様!」
なんだかんだで一緒に行動できるのが嬉しいのか、ベルにも少し明るい表情が戻った。跳ねるようにデボラの後を追うベルと引きずられるように歩く俺。せめて、スーツに皺が残らないように祈るのみだ。
「で、どこへ行こうか?」
「おみくじとかいうものをを引いてみたいんだが!」
「神聖な場所って大丈夫なの? おみくじって寺とか神社のイメージだけど」
鳥居を抜ける悪魔……手水をかける悪魔……。どう考えても不釣り合いだ。身を清めるなんてとんでもない!
「不愉快な場所だが別に鳥居をくぐったからと言って溶けて消えたりはせんぞ!」
「そうですわ! 少し気分が悪い場所ですが」
なんて罰当たりな……とは思うが魔族だからしょうがない。とはいえ、じゃあデボラ達以外の魔族に出会った場合どうやって追い払えばいいんだ。まずいことに気づいてしまったかもしれん。おふだでも投げればいいのか!?
「おお、着いたみたいだぞ! なんだ? あの建物の先端にいる鳥は!」
「アレは確か鳳凰ですわ。地獄で言うところのフェニックスと似た生物でしょうか……」
「おお! フェニックスか! 我も実物は見たことないな。出会ったら文句なしに保護対象だが……。そもそも保護がいるのか知らんが」
「ケルベロスやフェンリルが居ながら言うのもなんだけどフェニックスまで出てくるのか……」
俺はどんどん広がっていくアルカディア・ボックスの壮大さに少し怖気づいた。フェニックスってそんなもん育てられるのか? 不死鳥だぞ……。何がエサかすら見当もつかない。
「さあ、おみくじを引くぞ! キーチローが先だ! 我らが引き終わるまで中身は見るなよ!」
それにしてもこの魔王、ノリノリである。
「はいはい、分かりましたよ……」
ここのおみくじは棒を引いてから紙と引き換えるタイプのようだ。俺は念入りに入れ物をガラガラとかき混ぜ、一本をつかみ取った。21番か……。
「よし、次! ベル!」
「はい! ……9番ですわ!」
「最後は我だな! ……4番か! いい数字だ!」
全員引き終わったので交換した紙をいっせいにめくってみた。
「吉……か」
待ち人……来る。近くにあり。
仕事……気を抜かねば良し。
争い事……こじれる事もある。注意すべし。
俺が気になるのはこの辺か。吉なのに争い事には注意って……。
「あ! 私、凶です!」
なぜか、ベルは嬉しそうだ。
「ふっ、ふっ、ふっ。甘いなベル。我の凶運をとくと見よ!」
デボラがめくったおみくじにははっきりと大凶の文字が記されていた。不思議な事にというかなんというか、魔族達はとても嬉しそうだ。
「デボラ様、さすがですわ! さすが神々の宿敵!」
「うむ。もはや上から見られている気さえするな!」
……楽しそうだからいいか。待ち人来たらずはいいのか?
「おや、デボラさん。こんなところで出会うとは奇遇でござい魔すね」
「ん? おお、コンフリーか。お前こそ何用でこんなところに」
ご近所さんのテンション!!!!!!
「だから日本は嫌だって言ったんだよ! どうするんだよ! コンフリー!」
「全く……これは神共の思し召しってやつですか」
近畿で禁忌!!!!!!!!!!!!
「ちょっとフェニックス探してるんですけどご存じあり魔せん?」
「聞いちゃうのかよ!!!!」
禁忌キッズの二人が声を合わせる。
「マンドラゴラは諦めたのか?」
「いーえ? ドラメレク様には復活していただきますよ?」
え? なんで普通に会話始めてるの? この人たち。ベルすらちょっと引いてるじゃん。最初に会った時のテンションとだいぶ違うじゃん。
「どうした、キーチロー何か言いたげだな」
言いたげも何も、何度か危険な目にも合ってるし、むしろその普通に接してるのが逆に不思議なんですが。
「ご心配なく、キーチローさん。我々とてケガはしたくないのです。人の恋路を邪魔する奴はじゃじゃ馬に蹴られ魔すからね」
「誰がじゃじゃ馬か。まあ、恐れる必要はないぞ。キーチロー。こいつらとはすでに格付けが済んでおる」
格付けとはいったい…… うごご……
「コンフリー……」
「坊ちゃま、ここはこの出会いを神か仏に感謝し魔しょう。プランBです。退散です! 情報も引き出せそうにあり魔せん!」
そう言い放つとコンフリーはスタコラと禁忌キッズの二人を連れて逃げていった。
「なんだったんだ一体……」
「奴らもフェニックスを探しておったようだし、大方コキュートスの氷を転生の炎で溶かそうとでもしておったのではないか?」
「なんか思ったよりバチバチしなくてびっくりした」
「キーチローに思いを告げてから日に日に魔力は増しておる。もう戦ったところでアイツらが我に及ぶことは無い」
突然出会っても平然としてたのはそういう訳か……。へぇー。俺ってばなんて恐ろしい人に火をつけてしまったんでしょうね。くわばらくわばら。
☆☆☆
「念のため、魔力を消して行動していて正解でしたね」
「正解って何も出来ずに逃げてきただけじゃないか!」
コンフリーの両脇に抱えられたリヒトとシュテルケが騒ぎ出す。さすがに出会ったのも驚きであったが、何もせずに逃げ出したのはさらに想定外だった様だ。
「魔力を隠せば気付かれないことが分かり魔した。後はハエにでも化けて後を追えばいいのです」
「……!!」
「ちょうど、アイツらの手元にはマンドラゴラもフェンリルも揃っており魔す」
「なるほどな! ……ていうか奴らに出会わなかったらどうするつもりだったんだ?」
「大丈夫ですよ! なんてったって私、大凶でしたから!」
リヒトとシュテルケは顔を見合わせると深くため息をついた。
0
お気に入りに追加
98
あなたにおすすめの小説
蘇生魔法を授かった僕は戦闘不能の前衛(♀)を何度も復活させる
フルーツパフェ
大衆娯楽
転移した異世界で唯一、蘇生魔法を授かった僕。
一緒にパーティーを組めば絶対に死ぬ(死んだままになる)ことがない。
そんな口コミがいつの間にか広まって、同じく異世界転移した同業者(多くは女子)から引っ張りだこに!
寛容な僕は彼女達の申し出に快諾するが条件が一つだけ。
――実は僕、他の戦闘スキルは皆無なんです
そういうわけでパーティーメンバーが前衛に立って死ぬ気で僕を守ることになる。
大丈夫、一度死んでも蘇生魔法で復活させてあげるから。
相互利益はあるはずなのに、どこか鬼畜な匂いがするファンタジー、ここに開幕。
大工スキルを授かった貧乏貴族の養子の四男だけど、どうやら大工スキルは伝説の全能スキルだったようです
飼猫タマ
ファンタジー
田舎貴族の四男のヨナン・グラスホッパーは、貧乏貴族の養子。義理の兄弟達は、全員戦闘系のレアスキル持ちなのに、ヨナンだけ貴族では有り得ない生産スキルの大工スキル。まあ、養子だから仕方が無いんだけど。
だがしかし、タダの生産スキルだと思ってた大工スキルは、じつは超絶物凄いスキルだったのだ。その物凄スキルで、生産しまくって超絶金持ちに。そして、婚約者も出来て幸せ絶頂の時に嵌められて、人生ドン底に。だが、ヨナンは、有り得ない逆転の一手を持っていたのだ。しかも、その有り得ない一手を、本人が全く覚えてなかったのはお約束。
勿論、ヨナンを嵌めた奴らは、全員、ザマー百裂拳で100倍返し!
そんなお話です。
幼なじみ三人が勇者に魅了されちゃって寝盗られるんだけど数年後勇者が死んで正気に戻った幼なじみ達がめちゃくちゃ後悔する話
妄想屋さん
ファンタジー
『元彼?冗談でしょ?僕はもうあんなのもうどうでもいいよ!』
『ええ、アタシはあなたに愛して欲しい。あんなゴミもう知らないわ!』
『ええ!そうですとも!だから早く私にも――』
大切な三人の仲間を勇者に〈魅了〉で奪い取られて絶望した主人公と、〈魅了〉から解放されて今までの自分たちの行いに絶望するヒロイン達の話。
【異世界ショップ】無双 ~廃絶直前の貴族からの成り上がり~
クロン
ファンタジー
転生したら貴族の長男だった。
ラッキーと思いきや、未開地の領地で貧乏生活。
下手すれば飢死するレベル……毎日食べることすら危ういほどだ。
幸いにも転生特典で地球の物を手に入れる力を得ているので、何とかするしかない!
「大変です! 魔物が大暴れしています! 兵士では歯が立ちません!」
「兵士の武器の質を向上させる!」
「まだ勝てません!」
「ならば兵士に薬物投与するしか」
「いけません! 他の案を!」
くっ、貴族には制約が多すぎる!
貴族の制約に縛られ悪戦苦闘しつつ、領地を開発していくのだ!
「薬物投与は貴族関係なく、人道的にどうかと思います」
「勝てば正義。死ななきゃ安い」
これは地球の物を駆使して、領内を発展させる物語である。
ハズレスキル【収納】のせいで実家を追放されたが、全てを収納できるチートスキルでした。今更土下座してももう遅い
平山和人
ファンタジー
侯爵家の三男であるカイトが成人の儀で授けられたスキルは【収納】であった。アイテムボックスの下位互換だと、家族からも見放され、カイトは家を追放されることになった。
ダンジョンをさまよい、魔物に襲われ死ぬと思われた時、カイトは【収納】の真の力に気づく。【収納】は魔物や魔法を吸収し、さらには異世界の飲食物を取り寄せることができるチートスキルであったのだ。
かくして自由になったカイトは世界中を自由気ままに旅することになった。一方、カイトの家族は彼の活躍を耳にしてカイトに戻ってくるように土下座してくるがもう遅い。
異世界で買った奴隷が強すぎるので説明求む!
夜間救急事務受付
ファンタジー
仕事中、気がつくと知らない世界にいた 佐藤 惣一郎(サトウ ソウイチロウ)
安く買った、視力の悪い奴隷の少女に、瓶の底の様な分厚いメガネを与えると
めちゃめちゃ強かった!
気軽に読めるので、暇つぶしに是非!
涙あり、笑いあり
シリアスなおとぼけ冒険譚!
異世界ラブ冒険ファンタジー!
フリーター転生。公爵家に転生したけど継承権が低い件。精霊の加護(チート)を得たので、努力と知識と根性で公爵家当主へと成り上がる
SOU 5月17日10作同時連載開始❗❗
ファンタジー
400倍の魔力ってマジ!?魔力が多すぎて範囲攻撃魔法だけとか縛りでしょ
25歳子供部屋在住。彼女なし=年齢のフリーター・バンドマンはある日理不尽にも、バンドリーダでボーカルからクビを宣告され、反論を述べる間もなくガッチャ切りされそんな失意のか、理不尽に言い渡された残業中に急死してしまう。
目が覚めると俺は広大な領地を有するノーフォーク公爵家の長男の息子ユーサー・フォン・ハワードに転生していた。
ユーサーは一度目の人生の漠然とした目標であった『有名になりたい』他人から好かれ、知られる何者かになりたかった。と言う目標を再認識し、二度目の生を悔いの無いように、全力で生きる事を誓うのであった。
しかし、俺が公爵になるためには父の兄弟である次男、三男の息子。つまり従妹達と争う事になってしまい。
ユーサーは富国強兵を掲げ、先ずは小さな事から始めるのであった。
そんな主人公のゆったり成長期!!
うっかり『野良犬』を手懐けてしまった底辺男の逆転人生
野良 乃人
ファンタジー
辺境の田舎街に住むエリオは落ちこぼれの底辺冒険者。
普段から無能だの底辺だのと馬鹿にされ、薬草拾いと揶揄されている。
そんなエリオだが、ふとした事がきっかけで『野良犬』を手懐けてしまう。
そこから始まる底辺落ちこぼれエリオの成り上がりストーリー。
そしてこの世界に存在する宝玉がエリオに力を与えてくれる。
うっかり野良犬を手懐けた底辺男。冒険者という枠を超え乱世での逆転人生が始まります。
いずれは王となるのも夢ではないかも!?
◇世界観的に命の価値は軽いです◇
カクヨムでも同タイトルで掲載しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる