66 / 125
第5章 地獄変
地獄の60丁目 凶と散策
しおりを挟む
初日の研修は無事に終わった。社長の南さんにもお礼を言って支店への帰路に就いたのである。我が社の製品があんな風に使われていたとは、数字だけ見ていても伝わってこないリアルに少々感動を覚えた。
「ありがとうございました、案内してもらって」
「かまへん、仕事やし。それより今晩どうする? 支店長が飲みにつれていくとか言うてたけど」
困ったことになった。仕事で来ている以上、食事に誘われたら無下に出来ない。仕方がないのでデボラとのデート(デート!?)は最終日にしてもらおう。幸い最終日は金曜日だし、そのまま京都に一泊して帰るという手もある。
「じゃあ、お言葉に甘えて」
「おう」
豊川さんは短く頷くとご機嫌そうに車のハンドルを指でノックした。
********************
【デボラ】
喜:ごめん、今日一緒にまわれなくなった。
デ:構わん、仕事なのであろう?
喜:一応は……。
デ:まあ、そんな気はしておった。一般常識を【転送】した時からな。キーチローの方が今や一般常識に疎いんじゃないか?
喜:え、なんか変な気分。
デ:ベルも誘われるだろうし、我は箱庭に顔を出すことにする! ベルにも伝えておいてくれ!
********************
うーん、確かに魔法の力でグングン知識を吸収していく魔族二人の方がもはや立派に人間界になじんでいるような……。そして、なんだこのちょっぴり寂しい気持ちは。もしかしてこれって……みたいなしょうもないセリフは吐くつもりないが、一方で残念という感情も広がっていく。悩ましいところだ。
「今日はもう他にアポイント取ってないから支店で事務仕事やな」
「関西の人は会話が早いですね」
「挨拶代わりにボケるぐらいの気持ちでおらんと京都はまだしも大阪なんか生きていけへんな」
恐るべし。俺はどちらかと言うと地獄のボケに対してツッコみのスタンスを取っているが、まだまだ修行不足という訳だ。これもまた生きた経験だな。素晴らしい研修だ。
支店に戻ると一足先にベル組が帰って来ていた。すでに事務仕事を見せてもらっているらしく二人並んでパソコンの画面に見入っていた。
「戻りましたー!」
「おーう! お疲れさん! どうやった? 安楽君」
「南社長は森田支店長に空気読めぇてゆーてましたよ」
「なんやそれ」
「若い女性の方が良かったみたいで。ははは」
「そしたら安楽君で正解やんか。ベルちゃん行かしたら後二時間は帰って来れんかったで」
森田支店長はがははと豪快に笑いながら缶コーヒーをくれた。
「好みとか知らんけど適当でええやろ?」
「あ、ありがとうございます!」
実にいい雰囲気の支店だ。活気があっていい人ばかり。皆川さんの言う通り初心者向けの支店かもしれない。
「去年来た子もえらいべっぴんさんやったけど今回はまた違うタイプやし本社の連中がが羨ましいわ」
「支店長~それもうセクハラですよ~」
「難儀な世の中やでホンマ。褒めてもアカンて」
奥で事務作業をしていた女性社員から抗議の声が上がったが、恐らく本気のやつではないだろう。関西のノリが解ってきたぞ!
その後は事務方社員の受注、発注作業を横で見たり、割と忙しく時間が過ぎていて、時計を見るともう定時の5分前となっていた。
「ベルちゃん、安楽君。今日は飯行くやろ?」
「あ、はい」
「ご一緒させていただきます」
ベルはデボラからの返信を見せた時に少し不機嫌そうな顔をしたが、もう割り切ったようだ。仕事で来ていると自分に言い聞かせて納得していた。魔族なんだから無理しなくてもいいのに。
「じゃあ、歩いていけるところにおいしい小料理屋があるから、今日の担当とみんなで行こうか。ホテルはとってあるやんな?」
「はい。近くのビジネスホテルです」
「そういう事なら安楽君は潰れても平気やな」
森田支店長は大層満足げな笑みを浮かべていたが、俺には本社の営業と飲みに行った時の苦い思い出が蘇ってきた。会社にもよるだろうが、営業職はそれなりに酒が飲めないとやっていけない。そして、我が社はご多分に漏れず、ツワモノ揃いだったのだ。気が付いたら俺は店のトイレを抱きかかえて寝ていた。酔っ払っていてその他の記憶はないのに店員の冷めた目が今でも脳に焼き付いている。
「あ、明日も研修ですから!」
「冗談やがな、まあほどほどにしとこ」
俺は森田支店長に一瞬舞い降りた寂しげな表情を見逃さなかった。
☆☆☆
「坊ちゃん、見てください! おみくじ! やり魔した!!!」
コンフリーは『大凶』と書かれたおみくじを手にガッツポーズをとっていた。
「最悪ってことじゃん」
「“最も悪い”なんて照れ魔すよ! 凶悪、凶暴、凶気の凶! やはり凶都に来て良かった!」
コンフリーは心の底から嬉しそうだ。一般人ならどこかに巻きつけて帰りそうなものを大事そうに上着のポケットに仕舞い込んだ。
「お守りにいたし魔しょう」
「で? いつまでも遊んでるとまたあのオバハンにグチグチ嫌味言われそうなんだけど?」
「そうですよ! 我々は人間界に遊びに来たわけじゃないんですよ!」
リヒトとシュテルケが口々にコンフリーに対して文句を言う。しかし、コンフリーは意に介さず言い放った。
「え? 遊びに来てるんですよ? フェニックスはつ・い・で」
「は?」
リヒトとシュテルケの口が揃う。
「人に言われて物を探すなんてまっぴら御免ですよ。やりたい時にやらせていただきます」
「そうは言ってもお父様の復活は……」
「焦ることはありません。このコンフリー、秘策有。でございます」
コンフリーはおみくじと同様に屋台から魔法でたこ焼きを抜き取った。
「あっつい!!! 坊ちゃん、これ食べてみてください! あっつい!!!」
リヒトとシュテルケは呆れながら顔を見合わせ、ため息をついた。
「こんなことではベラドンナに出し抜かれてしまうぞ」
「しかし、フェニックスもまた、伝説級の生物。一説には絶滅したとも言われています。不死鳥なのに絶滅とは不可解な話ですが、何かしら生まれてくるのに条件があるのかもしれなません。だとしたら存外、そのヒントが人間界に眠っていてもおかしくはない。たぶん」
焦るのを止めた二人はコンフリーのたこ焼きに手を伸ばす。
「はぁ~あ。なんか毒気抜かれちゃったよ」
「まったく……」
二人はたこ焼きを頬張り、そして同時に叫ぶ。
「あっっっつ!!!!」
「ありがとうございました、案内してもらって」
「かまへん、仕事やし。それより今晩どうする? 支店長が飲みにつれていくとか言うてたけど」
困ったことになった。仕事で来ている以上、食事に誘われたら無下に出来ない。仕方がないのでデボラとのデート(デート!?)は最終日にしてもらおう。幸い最終日は金曜日だし、そのまま京都に一泊して帰るという手もある。
「じゃあ、お言葉に甘えて」
「おう」
豊川さんは短く頷くとご機嫌そうに車のハンドルを指でノックした。
********************
【デボラ】
喜:ごめん、今日一緒にまわれなくなった。
デ:構わん、仕事なのであろう?
喜:一応は……。
デ:まあ、そんな気はしておった。一般常識を【転送】した時からな。キーチローの方が今や一般常識に疎いんじゃないか?
喜:え、なんか変な気分。
デ:ベルも誘われるだろうし、我は箱庭に顔を出すことにする! ベルにも伝えておいてくれ!
********************
うーん、確かに魔法の力でグングン知識を吸収していく魔族二人の方がもはや立派に人間界になじんでいるような……。そして、なんだこのちょっぴり寂しい気持ちは。もしかしてこれって……みたいなしょうもないセリフは吐くつもりないが、一方で残念という感情も広がっていく。悩ましいところだ。
「今日はもう他にアポイント取ってないから支店で事務仕事やな」
「関西の人は会話が早いですね」
「挨拶代わりにボケるぐらいの気持ちでおらんと京都はまだしも大阪なんか生きていけへんな」
恐るべし。俺はどちらかと言うと地獄のボケに対してツッコみのスタンスを取っているが、まだまだ修行不足という訳だ。これもまた生きた経験だな。素晴らしい研修だ。
支店に戻ると一足先にベル組が帰って来ていた。すでに事務仕事を見せてもらっているらしく二人並んでパソコンの画面に見入っていた。
「戻りましたー!」
「おーう! お疲れさん! どうやった? 安楽君」
「南社長は森田支店長に空気読めぇてゆーてましたよ」
「なんやそれ」
「若い女性の方が良かったみたいで。ははは」
「そしたら安楽君で正解やんか。ベルちゃん行かしたら後二時間は帰って来れんかったで」
森田支店長はがははと豪快に笑いながら缶コーヒーをくれた。
「好みとか知らんけど適当でええやろ?」
「あ、ありがとうございます!」
実にいい雰囲気の支店だ。活気があっていい人ばかり。皆川さんの言う通り初心者向けの支店かもしれない。
「去年来た子もえらいべっぴんさんやったけど今回はまた違うタイプやし本社の連中がが羨ましいわ」
「支店長~それもうセクハラですよ~」
「難儀な世の中やでホンマ。褒めてもアカンて」
奥で事務作業をしていた女性社員から抗議の声が上がったが、恐らく本気のやつではないだろう。関西のノリが解ってきたぞ!
その後は事務方社員の受注、発注作業を横で見たり、割と忙しく時間が過ぎていて、時計を見るともう定時の5分前となっていた。
「ベルちゃん、安楽君。今日は飯行くやろ?」
「あ、はい」
「ご一緒させていただきます」
ベルはデボラからの返信を見せた時に少し不機嫌そうな顔をしたが、もう割り切ったようだ。仕事で来ていると自分に言い聞かせて納得していた。魔族なんだから無理しなくてもいいのに。
「じゃあ、歩いていけるところにおいしい小料理屋があるから、今日の担当とみんなで行こうか。ホテルはとってあるやんな?」
「はい。近くのビジネスホテルです」
「そういう事なら安楽君は潰れても平気やな」
森田支店長は大層満足げな笑みを浮かべていたが、俺には本社の営業と飲みに行った時の苦い思い出が蘇ってきた。会社にもよるだろうが、営業職はそれなりに酒が飲めないとやっていけない。そして、我が社はご多分に漏れず、ツワモノ揃いだったのだ。気が付いたら俺は店のトイレを抱きかかえて寝ていた。酔っ払っていてその他の記憶はないのに店員の冷めた目が今でも脳に焼き付いている。
「あ、明日も研修ですから!」
「冗談やがな、まあほどほどにしとこ」
俺は森田支店長に一瞬舞い降りた寂しげな表情を見逃さなかった。
☆☆☆
「坊ちゃん、見てください! おみくじ! やり魔した!!!」
コンフリーは『大凶』と書かれたおみくじを手にガッツポーズをとっていた。
「最悪ってことじゃん」
「“最も悪い”なんて照れ魔すよ! 凶悪、凶暴、凶気の凶! やはり凶都に来て良かった!」
コンフリーは心の底から嬉しそうだ。一般人ならどこかに巻きつけて帰りそうなものを大事そうに上着のポケットに仕舞い込んだ。
「お守りにいたし魔しょう」
「で? いつまでも遊んでるとまたあのオバハンにグチグチ嫌味言われそうなんだけど?」
「そうですよ! 我々は人間界に遊びに来たわけじゃないんですよ!」
リヒトとシュテルケが口々にコンフリーに対して文句を言う。しかし、コンフリーは意に介さず言い放った。
「え? 遊びに来てるんですよ? フェニックスはつ・い・で」
「は?」
リヒトとシュテルケの口が揃う。
「人に言われて物を探すなんてまっぴら御免ですよ。やりたい時にやらせていただきます」
「そうは言ってもお父様の復活は……」
「焦ることはありません。このコンフリー、秘策有。でございます」
コンフリーはおみくじと同様に屋台から魔法でたこ焼きを抜き取った。
「あっつい!!! 坊ちゃん、これ食べてみてください! あっつい!!!」
リヒトとシュテルケは呆れながら顔を見合わせ、ため息をついた。
「こんなことではベラドンナに出し抜かれてしまうぞ」
「しかし、フェニックスもまた、伝説級の生物。一説には絶滅したとも言われています。不死鳥なのに絶滅とは不可解な話ですが、何かしら生まれてくるのに条件があるのかもしれなません。だとしたら存外、そのヒントが人間界に眠っていてもおかしくはない。たぶん」
焦るのを止めた二人はコンフリーのたこ焼きに手を伸ばす。
「はぁ~あ。なんか毒気抜かれちゃったよ」
「まったく……」
二人はたこ焼きを頬張り、そして同時に叫ぶ。
「あっっっつ!!!!」
0
お気に入りに追加
98
あなたにおすすめの小説
蘇生魔法を授かった僕は戦闘不能の前衛(♀)を何度も復活させる
フルーツパフェ
大衆娯楽
転移した異世界で唯一、蘇生魔法を授かった僕。
一緒にパーティーを組めば絶対に死ぬ(死んだままになる)ことがない。
そんな口コミがいつの間にか広まって、同じく異世界転移した同業者(多くは女子)から引っ張りだこに!
寛容な僕は彼女達の申し出に快諾するが条件が一つだけ。
――実は僕、他の戦闘スキルは皆無なんです
そういうわけでパーティーメンバーが前衛に立って死ぬ気で僕を守ることになる。
大丈夫、一度死んでも蘇生魔法で復活させてあげるから。
相互利益はあるはずなのに、どこか鬼畜な匂いがするファンタジー、ここに開幕。
大工スキルを授かった貧乏貴族の養子の四男だけど、どうやら大工スキルは伝説の全能スキルだったようです
飼猫タマ
ファンタジー
田舎貴族の四男のヨナン・グラスホッパーは、貧乏貴族の養子。義理の兄弟達は、全員戦闘系のレアスキル持ちなのに、ヨナンだけ貴族では有り得ない生産スキルの大工スキル。まあ、養子だから仕方が無いんだけど。
だがしかし、タダの生産スキルだと思ってた大工スキルは、じつは超絶物凄いスキルだったのだ。その物凄スキルで、生産しまくって超絶金持ちに。そして、婚約者も出来て幸せ絶頂の時に嵌められて、人生ドン底に。だが、ヨナンは、有り得ない逆転の一手を持っていたのだ。しかも、その有り得ない一手を、本人が全く覚えてなかったのはお約束。
勿論、ヨナンを嵌めた奴らは、全員、ザマー百裂拳で100倍返し!
そんなお話です。
幼なじみ三人が勇者に魅了されちゃって寝盗られるんだけど数年後勇者が死んで正気に戻った幼なじみ達がめちゃくちゃ後悔する話
妄想屋さん
ファンタジー
『元彼?冗談でしょ?僕はもうあんなのもうどうでもいいよ!』
『ええ、アタシはあなたに愛して欲しい。あんなゴミもう知らないわ!』
『ええ!そうですとも!だから早く私にも――』
大切な三人の仲間を勇者に〈魅了〉で奪い取られて絶望した主人公と、〈魅了〉から解放されて今までの自分たちの行いに絶望するヒロイン達の話。
【異世界ショップ】無双 ~廃絶直前の貴族からの成り上がり~
クロン
ファンタジー
転生したら貴族の長男だった。
ラッキーと思いきや、未開地の領地で貧乏生活。
下手すれば飢死するレベル……毎日食べることすら危ういほどだ。
幸いにも転生特典で地球の物を手に入れる力を得ているので、何とかするしかない!
「大変です! 魔物が大暴れしています! 兵士では歯が立ちません!」
「兵士の武器の質を向上させる!」
「まだ勝てません!」
「ならば兵士に薬物投与するしか」
「いけません! 他の案を!」
くっ、貴族には制約が多すぎる!
貴族の制約に縛られ悪戦苦闘しつつ、領地を開発していくのだ!
「薬物投与は貴族関係なく、人道的にどうかと思います」
「勝てば正義。死ななきゃ安い」
これは地球の物を駆使して、領内を発展させる物語である。
ハズレスキル【収納】のせいで実家を追放されたが、全てを収納できるチートスキルでした。今更土下座してももう遅い
平山和人
ファンタジー
侯爵家の三男であるカイトが成人の儀で授けられたスキルは【収納】であった。アイテムボックスの下位互換だと、家族からも見放され、カイトは家を追放されることになった。
ダンジョンをさまよい、魔物に襲われ死ぬと思われた時、カイトは【収納】の真の力に気づく。【収納】は魔物や魔法を吸収し、さらには異世界の飲食物を取り寄せることができるチートスキルであったのだ。
かくして自由になったカイトは世界中を自由気ままに旅することになった。一方、カイトの家族は彼の活躍を耳にしてカイトに戻ってくるように土下座してくるがもう遅い。
異世界で買った奴隷が強すぎるので説明求む!
夜間救急事務受付
ファンタジー
仕事中、気がつくと知らない世界にいた 佐藤 惣一郎(サトウ ソウイチロウ)
安く買った、視力の悪い奴隷の少女に、瓶の底の様な分厚いメガネを与えると
めちゃめちゃ強かった!
気軽に読めるので、暇つぶしに是非!
涙あり、笑いあり
シリアスなおとぼけ冒険譚!
異世界ラブ冒険ファンタジー!
フリーター転生。公爵家に転生したけど継承権が低い件。精霊の加護(チート)を得たので、努力と知識と根性で公爵家当主へと成り上がる
SOU 5月17日10作同時連載開始❗❗
ファンタジー
400倍の魔力ってマジ!?魔力が多すぎて範囲攻撃魔法だけとか縛りでしょ
25歳子供部屋在住。彼女なし=年齢のフリーター・バンドマンはある日理不尽にも、バンドリーダでボーカルからクビを宣告され、反論を述べる間もなくガッチャ切りされそんな失意のか、理不尽に言い渡された残業中に急死してしまう。
目が覚めると俺は広大な領地を有するノーフォーク公爵家の長男の息子ユーサー・フォン・ハワードに転生していた。
ユーサーは一度目の人生の漠然とした目標であった『有名になりたい』他人から好かれ、知られる何者かになりたかった。と言う目標を再認識し、二度目の生を悔いの無いように、全力で生きる事を誓うのであった。
しかし、俺が公爵になるためには父の兄弟である次男、三男の息子。つまり従妹達と争う事になってしまい。
ユーサーは富国強兵を掲げ、先ずは小さな事から始めるのであった。
そんな主人公のゆったり成長期!!
うっかり『野良犬』を手懐けてしまった底辺男の逆転人生
野良 乃人
ファンタジー
辺境の田舎街に住むエリオは落ちこぼれの底辺冒険者。
普段から無能だの底辺だのと馬鹿にされ、薬草拾いと揶揄されている。
そんなエリオだが、ふとした事がきっかけで『野良犬』を手懐けてしまう。
そこから始まる底辺落ちこぼれエリオの成り上がりストーリー。
そしてこの世界に存在する宝玉がエリオに力を与えてくれる。
うっかり野良犬を手懐けた底辺男。冒険者という枠を超え乱世での逆転人生が始まります。
いずれは王となるのも夢ではないかも!?
◇世界観的に命の価値は軽いです◇
カクヨムでも同タイトルで掲載しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる