64 / 125
第5章 地獄変
地獄の58丁目 危険な奴ら①
しおりを挟む
「くそっ! あんなババアに馬鹿にされるなんて!」
「落ち着きなさい。リヒト」
ベラドンナが出て行った後、リヒトは感情を隠さず激昂した。シュテルケも冷静を装っているが、内心は怒りに打ち震えているようだ。
「ま、口の悪さはともかく、言っていることはごもっとも。我々は我々でドラメレク様の復活の準備を進め魔しょう、坊ちゃま」
興奮した二人ををなだめるようにコンフリーが口をはさむ。
「その呼び方も止めて欲しいね。コンフリー」
「我が敬愛する主の御子なれば。私にとってはかけがえのない坊ちゃま達でござい魔す」
リヒトとシュテルケは照れくさそうに顔を背けた。もちろんコンフリーが真に仕えているのはドラメレクであろう。だが、その子供達にも等しく敬意を持って接しているので、禁忌の子らもまた、コンフリーにはよく懐いていた。
悪魔の父と天使の母。一見、デボラと境遇は似ているように見えるが、その経歴は全くと言っていいほど相違なるものであった。まず、リヒトとシュテルケには母の記憶が無い。それもそのはず、父は魔王ドラメレク。天界に仇なすほどの悪逆の異端児である。幸いにして子供達には教育(と呼べるか定かではないが)を施し、また、我が子としての認識もあったが、攫ってきた天使の処遇など知ったことではないとばかりに捨て去った。悪魔に汚された咎により、堕天させられたにも関わらずである。彼らの母のその後の行方は杳として知れない。
故に、かどうかは与り知らぬが、その幼稚で粗暴な性格は矯正されることなく時が過ぎたようだ。
悪魔を含む地獄の住人は二種に大別される。曰く、悪を成すもの、成さぬもの。最も彼らの中に悪を成すという意識はなく、各々がやりたいようにやった結果が他人に害を成したというだけで、それを良しとするか悪しとするかだけの違いだ。ドラメレク達は前者、デボラは後者と言ったところである。
「――で? なんか当てはあるの?」
「取り合えず人間界に行ってみ魔すか」
「は?」
突然の提案に意味が解らず二人は固まるのみであったが、コンフリーは構わず続ける。
「魔獣、幻獣の類は何も地獄にのみ存在するわけではあり魔せん」
「にしたって地獄より見つかりやすいとは思えないけど」
「マンドラゴラやフェンリルはともかく、フェニックスに関しては各地に伝説があり魔すからね。不死の鳥が人間界で生き続けていても不思議はあり魔せん」
「……で? 国は?」
コンフリーはリヒトとシュテルケが嫌そうな顔で聞いてくるのを見て、意思の疎通が出来ていると喜び、嬉しそうに答えた。
「あえて日本にし魔しょう!」
「馬鹿か! またデボラに出くわすぞ! 出くわさなくても魔力を感知されたら一発だ!」
「リヒトの言う通りです! 不死鳥伝説なら世界各地にあるでしょう!」
「ワタシ、こう見えて日本という国が好きなのです。あ、悪い意味で」
「悪い意味で好きなんて聞いたことねぇよ」
「大丈夫、彼らの住まいとは離し魔すから! 散歩と思って行き魔しょう! さあ!」
コンフリーはリヒトとシュテルケを押し出すように部屋から運び出し、移動用の魔法陣の上に乗せた。
☆☆☆
「え、出張ですか?」
仕事中に皆川部長に会議室に来いなんて言われたもんで、また何かやらかしたかと心配になっていたが、どうやら違うようだ。ひとまずは胸を撫でおろし、出張とやらの内容を詳しく聞くことにした。
「我が社では社員教育の一環で二年目以降の社員を対象に年に一度、各地の支店に営業研修に3日間行ってもらってるんだ」
はあ、なるほど。一応、商材研修は受けたが、確かに実物は研修の中でも数えるほどしか見たことは無い。何せ、かなりニッチな部品のメーカーだ。街中で使用されているところなんて見る機会は皆無と言っていい。
「数字で見るよりも生きた経験になるでしょう。頑張ってください」
「で、どこの支店ですか?」
「京都ですね」
おお、久しぶりに新幹線に乗るぞ!
☆☆☆
「――で、なんでデボラが着いてきてるのかね?」
「ベルとキーチローが行くなら我も行かねばなるまい!」
新幹線の二人掛け席を華麗にひっくり返し、隣にはデボラ、向かい側にはベルが座っている。三人の膝の上にはすでに駅弁が乗っている。てっきり、出張には一人で向かうものと思い込んでいたが、今回は同じく経験のないベルも同行することになったらしい。因みにデボラの旅費はベルの自費だ。慈悲と言ってもいい。
「そして、なぜスーツ姿なのか」
ベルはともかく、今回はデボラまでスーツに眼鏡をかけてのお出ましだ。もちろん角は消え、赤いセミロングの髪は後ろで束ねられていた。衣装も含めて勤め人には到底見えない。ただのコスプレだ。
「雰囲気は合わせないとな! 安心しろ、仕事にまでくっついていく気は無い!」
「当たり前でしょ! そんないかがわしい社員連れていけるか!」
「デボラ様の【誘惑】なら全員の意識を飛ばすことなど造作もない……」
「研修に行くのに意識飛ばしてどうすんだ!」
元々、弁当を広げていたせいなのか、はたまた目立つデボラとベルのせいか、チラチラと注目されていたところへ俺が少し声を張り上げたので、一層周りの目は厳しいものになった。
「――ともかく、地獄にもアルカディア・ボックスにもデボラなら一瞬で飛べるんだから邪魔だけはしないように」
「任せておけ! 京都はパワースポットが多くて敵わん!」
ほんと、何しについてきたんだこの人……。
俺は、イカレた話をしている自覚があったので声を潜めてデボラに注意したが、デボラの興味はすでに加熱式弁当箱と、最近自分で作れるようになった卵焼きに移っていた。
「ふふん、我の作った卵焼きよりも甘いな」
因みに第一号の卵焼きにはすりおろしたこのわたが練り込まれており、申し訳ないが噴き出した。
「アレが霊峰、富士ですね」
ベルは窓の外を眺めながら牛肉弁当に手を付け始めた。
「神でも住んでいそうだな。ガンを飛ばしておけ!」
「ちょっと、お止めなさい!」
まずい。デボラの中では完全に小旅行になっている。こっちは研修で行くというのに。ベルは例によって事前に資料を【転送】しているので、余裕の態度だ。まあ、研修先で物を売らされるというよりは支店社員の営業に同行するという事らしいが、粗相の無いように気を付けないとうちの売上に悪影響を及ぼしてしまう。
俺は気を引き締めて、京都にある支店へと向かうのだった。
……シュウマイ弁当うまいな。
「落ち着きなさい。リヒト」
ベラドンナが出て行った後、リヒトは感情を隠さず激昂した。シュテルケも冷静を装っているが、内心は怒りに打ち震えているようだ。
「ま、口の悪さはともかく、言っていることはごもっとも。我々は我々でドラメレク様の復活の準備を進め魔しょう、坊ちゃま」
興奮した二人ををなだめるようにコンフリーが口をはさむ。
「その呼び方も止めて欲しいね。コンフリー」
「我が敬愛する主の御子なれば。私にとってはかけがえのない坊ちゃま達でござい魔す」
リヒトとシュテルケは照れくさそうに顔を背けた。もちろんコンフリーが真に仕えているのはドラメレクであろう。だが、その子供達にも等しく敬意を持って接しているので、禁忌の子らもまた、コンフリーにはよく懐いていた。
悪魔の父と天使の母。一見、デボラと境遇は似ているように見えるが、その経歴は全くと言っていいほど相違なるものであった。まず、リヒトとシュテルケには母の記憶が無い。それもそのはず、父は魔王ドラメレク。天界に仇なすほどの悪逆の異端児である。幸いにして子供達には教育(と呼べるか定かではないが)を施し、また、我が子としての認識もあったが、攫ってきた天使の処遇など知ったことではないとばかりに捨て去った。悪魔に汚された咎により、堕天させられたにも関わらずである。彼らの母のその後の行方は杳として知れない。
故に、かどうかは与り知らぬが、その幼稚で粗暴な性格は矯正されることなく時が過ぎたようだ。
悪魔を含む地獄の住人は二種に大別される。曰く、悪を成すもの、成さぬもの。最も彼らの中に悪を成すという意識はなく、各々がやりたいようにやった結果が他人に害を成したというだけで、それを良しとするか悪しとするかだけの違いだ。ドラメレク達は前者、デボラは後者と言ったところである。
「――で? なんか当てはあるの?」
「取り合えず人間界に行ってみ魔すか」
「は?」
突然の提案に意味が解らず二人は固まるのみであったが、コンフリーは構わず続ける。
「魔獣、幻獣の類は何も地獄にのみ存在するわけではあり魔せん」
「にしたって地獄より見つかりやすいとは思えないけど」
「マンドラゴラやフェンリルはともかく、フェニックスに関しては各地に伝説があり魔すからね。不死の鳥が人間界で生き続けていても不思議はあり魔せん」
「……で? 国は?」
コンフリーはリヒトとシュテルケが嫌そうな顔で聞いてくるのを見て、意思の疎通が出来ていると喜び、嬉しそうに答えた。
「あえて日本にし魔しょう!」
「馬鹿か! またデボラに出くわすぞ! 出くわさなくても魔力を感知されたら一発だ!」
「リヒトの言う通りです! 不死鳥伝説なら世界各地にあるでしょう!」
「ワタシ、こう見えて日本という国が好きなのです。あ、悪い意味で」
「悪い意味で好きなんて聞いたことねぇよ」
「大丈夫、彼らの住まいとは離し魔すから! 散歩と思って行き魔しょう! さあ!」
コンフリーはリヒトとシュテルケを押し出すように部屋から運び出し、移動用の魔法陣の上に乗せた。
☆☆☆
「え、出張ですか?」
仕事中に皆川部長に会議室に来いなんて言われたもんで、また何かやらかしたかと心配になっていたが、どうやら違うようだ。ひとまずは胸を撫でおろし、出張とやらの内容を詳しく聞くことにした。
「我が社では社員教育の一環で二年目以降の社員を対象に年に一度、各地の支店に営業研修に3日間行ってもらってるんだ」
はあ、なるほど。一応、商材研修は受けたが、確かに実物は研修の中でも数えるほどしか見たことは無い。何せ、かなりニッチな部品のメーカーだ。街中で使用されているところなんて見る機会は皆無と言っていい。
「数字で見るよりも生きた経験になるでしょう。頑張ってください」
「で、どこの支店ですか?」
「京都ですね」
おお、久しぶりに新幹線に乗るぞ!
☆☆☆
「――で、なんでデボラが着いてきてるのかね?」
「ベルとキーチローが行くなら我も行かねばなるまい!」
新幹線の二人掛け席を華麗にひっくり返し、隣にはデボラ、向かい側にはベルが座っている。三人の膝の上にはすでに駅弁が乗っている。てっきり、出張には一人で向かうものと思い込んでいたが、今回は同じく経験のないベルも同行することになったらしい。因みにデボラの旅費はベルの自費だ。慈悲と言ってもいい。
「そして、なぜスーツ姿なのか」
ベルはともかく、今回はデボラまでスーツに眼鏡をかけてのお出ましだ。もちろん角は消え、赤いセミロングの髪は後ろで束ねられていた。衣装も含めて勤め人には到底見えない。ただのコスプレだ。
「雰囲気は合わせないとな! 安心しろ、仕事にまでくっついていく気は無い!」
「当たり前でしょ! そんないかがわしい社員連れていけるか!」
「デボラ様の【誘惑】なら全員の意識を飛ばすことなど造作もない……」
「研修に行くのに意識飛ばしてどうすんだ!」
元々、弁当を広げていたせいなのか、はたまた目立つデボラとベルのせいか、チラチラと注目されていたところへ俺が少し声を張り上げたので、一層周りの目は厳しいものになった。
「――ともかく、地獄にもアルカディア・ボックスにもデボラなら一瞬で飛べるんだから邪魔だけはしないように」
「任せておけ! 京都はパワースポットが多くて敵わん!」
ほんと、何しについてきたんだこの人……。
俺は、イカレた話をしている自覚があったので声を潜めてデボラに注意したが、デボラの興味はすでに加熱式弁当箱と、最近自分で作れるようになった卵焼きに移っていた。
「ふふん、我の作った卵焼きよりも甘いな」
因みに第一号の卵焼きにはすりおろしたこのわたが練り込まれており、申し訳ないが噴き出した。
「アレが霊峰、富士ですね」
ベルは窓の外を眺めながら牛肉弁当に手を付け始めた。
「神でも住んでいそうだな。ガンを飛ばしておけ!」
「ちょっと、お止めなさい!」
まずい。デボラの中では完全に小旅行になっている。こっちは研修で行くというのに。ベルは例によって事前に資料を【転送】しているので、余裕の態度だ。まあ、研修先で物を売らされるというよりは支店社員の営業に同行するという事らしいが、粗相の無いように気を付けないとうちの売上に悪影響を及ぼしてしまう。
俺は気を引き締めて、京都にある支店へと向かうのだった。
……シュウマイ弁当うまいな。
0
お気に入りに追加
98
あなたにおすすめの小説
虚無からはじめる異世界生活 ~最強種の仲間と共に創造神の加護の力ですべてを解決します~
すなる
ファンタジー
追記《イラストを追加しました。主要キャラのイラストも可能であれば徐々に追加していきます》
猫を庇って死んでしまった男は、ある願いをしたことで何もない世界に転生してしまうことに。
不憫に思った神が特例で加護の力を授けた。実はそれはとてつもない力を秘めた創造神の加護だった。
何もない異世界で暮らし始めた男はその力使って第二の人生を歩み出す。
ある日、偶然にも生前助けた猫を加護の力で召喚してしまう。
人が居ない寂しさから猫に話しかけていると、その猫は加護の力で人に進化してしまった。
そんな猫との共同生活からはじまり徐々に動き出す異世界生活。
男は様々な異世界で沢山の人と出会いと加護の力ですべてを解決しながら第二の人生を謳歌していく。
そんな男の人柄に惹かれ沢山の者が集まり、いつしか男が作った街は伝説の都市と語られる存在になってく。
(
役立たず王子のおいしい経営術~幸せレシピでもふもふ国家再建します!!~
延野 正行
ファンタジー
第七王子ルヴィンは王族で唯一7つのギフトを授かりながら、謙虚に過ごしていた。
ある時、国王の代わりに受けた呪いによって【料理】のギフトしか使えなくなる。
人心は離れ、国王からも見限られたルヴィンの前に現れたのは、獣人国の女王だった。
「君は今日から女王陛下《ボク》の料理番だ」
温かく迎えられるルヴィンだったが、獣人国は軍事力こそ最強でも、周辺国からは馬鹿にされるほど未開の国だった。
しかし【料理】のギフトを極めたルヴィンは、能力を使い『農業のレシピ』『牧畜のレシピ』『おもてなしのレシピ』を生み出し、獣人国を一流の国へと導いていく。
「僕には見えます。この国が大陸一の国になっていくレシピが!」
これは獣人国のちいさな料理番が、地元食材を使った料理をふるい、もふもふ女王を支え、大国へと成長させていく物語である。
旧タイトル
「役立たずと言われた王子、最強のもふもふ国家を再建する~ハズレスキル【料理】のレシピは実は万能でした~」
邪神降臨~言い伝えの最凶の邪神が現れたので世界は終わり。え、その邪神俺なの…?~
きょろ
ファンタジー
村が魔物に襲われ、戦闘力“1”の主人公は最下級のゴブリンに殴られ死亡した。
しかし、地獄で最強の「氣」をマスターした彼は、地獄より現世へと復活。
地獄での十万年の修行は現世での僅か十秒程度。
晴れて伝説の“最凶の邪神”として復活した主人公は、唯一無二の「氣」の力で世界を収める――。
転生勇者の異世界見聞録
yahimoti
ファンタジー
ゲームのメインストーリーが終わったエンドロール後の異世界に転生したのは定年後の会社員。体は子供だけど勇者としての転生特典のチートがある。まあ、わしなりにこの剣と魔法の異世界を楽しむのじゃ。1000年前の勇者がパーティメンバーを全員嫁さんにしていた?何をしとるんじゃ勇者は。わしゃ知らんぞ。
異世界転生ファミリー
くろねこ教授
ファンタジー
辺境のとある家族。その一家には秘密があった?!
辺境の村に住む何の変哲もないマーティン一家。
アリス・マーティンは美人で料理が旨い主婦。
アーサーは元腕利きの冒険者、村の自警団のリーダー格で頼れる男。
長男のナイトはクールで賢い美少年。
ソフィアは産まれて一年の赤ん坊。
何の不思議もない家族と思われたが……
彼等には実は他人に知られる訳にはいかない秘密があったのだ。
魔法大全 最強魔法師は無自覚
yahimoti
ファンタジー
鑑定の儀で魔法の才能がなかったので伯爵家を勘当されてしまう。
ところが停止した時間と老化しない空間に入れるのをいいことに100年単位で無自覚に努力する。
いつのまにか魔法のマスターになっているのだけど魔法以外の事には無関心。
無自覚でコミュ障の主人公をほっとけない婚約者。
見え隠れする神『ジュ』と『使徒』は敵なのか味方なのか?のほほんとしたコメディです。
召喚されたら無能力だと追放されたが、俺の力はヘルプ機能とチュートリアルモードだった。世界の全てを事前に予習してイージーモードで活躍します
あけちともあき
ファンタジー
異世界召喚されたコトマエ・マナビ。
異世界パルメディアは、大魔法文明時代。
だが、その時代は崩壊寸前だった。
なのに人類同志は争いをやめず、異世界召喚した特殊能力を持つ人間同士を戦わせて覇を競っている。
マナビは魔力も闘気もゼロということで無能と断じられ、彼を召喚したハーフエルフ巫女のルミイとともに追放される。
追放先は、魔法文明人の娯楽にして公開処刑装置、滅びの塔。
ここで命運尽きるかと思われたが、マナビの能力、ヘルプ機能とチュートリアルシステムが発動する。
世界のすべてを事前に調べ、起こる出来事を予習する。
無理ゲーだって軽々くぐり抜け、デスゲームもヌルゲーに変わる。
化け物だって天変地異だって、事前の予習でサクサククリア。
そして自分を舐めてきた相手を、さんざん煽り倒す。
当座の目的は、ハーフエルフ巫女のルミイを実家に帰すこと。
ディストピアから、ポストアポカリプスへと崩壊していくこの世界で、マナビとルミイのどこか呑気な旅が続く。
異世界でリサイクルショップ!俺の高価買取り!
理太郎
ファンタジー
坂木 新はリサイクルショップの店員だ。
ある日、買い取りで査定に不満を持った客に恨みを持たれてしまう。
仕事帰りに襲われて、気が付くと見知らぬ世界のベッドの上だった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる