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第2章 魔犬ケルベロス編
地獄の23丁目 これがホントの生き地獄②
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「魔王様、さっきも聞いたかも知れませんがこれは一体どういうパーティー編成なんです?」
カロンが舟を漕ぎながら不思議そうに魔王様に尋ねた。魔王と生者と地獄の番犬。確かに珍妙な組み合わせではある。さらに言えば俺の珍妙な出で立ちも拍車をかけているのだろう。
「なんだ? お前も興味あるか? 我が『地獄復興事業』に」
不思議と興味をそそられない響きにカロンがしまったという顔で答える。
「いえ、単純に興味で」
「ならば教えてやろう。我は今、地獄の箱庭を作っておる。名を『アルカディア・ボックス』という」
「はぁ、あるかでぃあ・ぼっくすですか」
「ただの箱庭ではないぞ! 地獄の希少種達を保護し、育成する箱庭だ!」
カロンは少し興味をそそられたのか少し魔王様に顔を傾けた。
「そのあるかでぃあ・ぼっくすとそこの人間とケルベロスにどういうつながりが?」
「うむ、よい質問だ! こいつの名はキーチロー! 魔物と心が通じておる!」
俺は少し照れながら会釈した。我ながら照れる要素は無いと思ったが。場をつなぐために何か話そうかと思ったが、特に興味を引けそうな話題も無かったのでダママのほっぺたをプニプニして遊んだ。合コン失敗の要素の塊のような男である。
「そしてそんなキーチローと心を通わせているケルベロスのダン、マツ、マーだ! 略してダママという!」
折り悪く、ダママのほっぺをプニプニしすぎたせいでマーに頭突きを喰らっているところを見られてしまった。心を通わせている設定なんだから魔王様に恥をかかすんじゃないよ! 全く……。
「なるほど、で、この編成は……」
「今、箱庭拡張の為に『地獄生物大全』の作者を探しに来ておってな。捜索と言えば犬であろう?」
「なるほど。そういう訳で。ということはキャラウェイ=カミングスさんを探しておられるということですな?」
ん? なんか知ってそうな雰囲気出しちゃってない? この人、魔王様が張り切ってる感じぶち壊そうとしてない?
「そ、そういえばそんな名前だったかな」
「でしたらこの先の裁判所を抜けて焦熱エリアに行ってみてはどうでしょう。確か3年程前まではその辺りで生き物の観察をされていたみたいですよ?」
あっぶね! 俺的にはすごくいいところまで行ってたけど、あっぶね! 魔王様地獄巡りとか言ってたのにあっさり見つかっちゃうところだったわ。
「ゆ、有益な情報感謝する。ま、もう一つ目的があるんだがな!」
「と、申しますと?」
「同じくアルカディア・ボックスのためであるが、希少種を捕らえて保護しようと思っておる」
「でも、魔王様がいたんじゃ魔物が逃げちまいますよね」
<回想中>
「門をくぐってからしばらく経ちますけど、地獄の住人や魔物やそれどころか亡者すら見てませんね」
「基本的に魔力が高いものには地獄の住人は近寄ってこんな。亡者に関してはここにはいない。ここは所謂従業員通路だ」
<回想終わり>
やってくれた。カロンさんやってくれたよ。魔王様、まるで想定外みたいな顔してるよ。
「え? なんかマズかったですか?」
「カロン、お前が居なければ我は無為な時間を過ごすところであった。心より感謝する!」
「潔し! 魔王様、潔し!」
「という訳で我は今から我とキーチローの魔力の放出を遮断する。この先どんどん魔物に襲われるようになるだろうが防護は強化しておく。案ずるな!」
魔物が寄ってくるというのもそうだが、魔王様のメンタルもやや心配な今日この頃ではある。たまに大事なところが抜けるのが可愛らしいところではあるんだが。
「……ということはいよいよこの物理法則ムシ網の出番がやってくるという訳ですね! 腕が鳴るぜ!」
俺のカラ元気が功を奏し、魔王様に余裕の表情が生まれたところで都合よく対岸へ着いた。ここからは正真正銘いつ何が襲ってきてもおかしくないサバイバルのスタートだ!
「じゃあ魔王様、キーチローとやら。お達者で!」
カロンはそう告げるとゆっくりと舟を岸から離し、やがて霧の中に消えていった。この出会いのおかげで俺の右手の獲物が活躍の場を得たのだ。感謝の一つも述べねばなるまい。
「カロンさーん! ありがとうございましたー!」
「うむ。では行こうか。キーチロー。ダママ」
しかし突然、目の前にモンスターが現れた!
「うおっ! いきなりか!」
「ふむ。こいつはヘルアントか。ありふれた種類だが一応送ってみるか? ……そうだ、暫定BOXを作って送り込んでみよう。名付けて物理法則ムシカゴだ!」
む、モンスターを捕まえて冒険するって言うとそんなゲームがあったような……。まあ、気にしないでおこう。
「ところで、デボラ様。ここからはバトルパートになりますか!?」
「安心しろ! キーチロー! お前の戦闘力には期待していないしそんな必要もない!」
良かった。最後にした運動と言えば大学の卒業旅行で行った温泉で戯れに卓球をしたぐらいだ。まともな運動に限れば高校生まで遡る。自慢じゃないが体力に自信はない。
「よし、そのムシ網で捕らえよ!」
「よいしょぉ!」
パサッ
キーチローは“ヘルアント”を捕まえた!
どうやら網で捕らえるとムシカゴに送られる様だ。少し小さくなって格納されるみたいだな。会話も出来そうだ。
【ヘルアント】
体長:約1メートル
武器:鋭いキバ
性格:ナワバリ近辺では獰猛
……って感じか。
生態については詳しくわかり次第どこかにまとめて書いていこう。これと図鑑の情報が合わされば必ずやアルカディア・ボックスの役に立ってくれるはずだ。
「ちょっと、うちのそばからさっさと出て行って!」
「捕まってるのに割と余裕だな」
「なんでわたし捕まってるのよ! 家族呼ぶわよ!」
「う……。家族を出されると捕まえるの抵抗あるな」
「ったく、旦那がエサ取りに行ってるからって外に出たのが間違いだったわ」
メス……なのか?
「おい、キーチロー。こいつはなんと?」
「家族呼んで俺達に抵抗する気みたいですが……」
「家族か……何匹ぐらいいるんだ?」
「何匹いるの?」
「巣には20匹ぐらいよ! さっさと出しなさいよ!」
「20匹ほどいるみたいです!」
「おい! お前らうちのそばで何やってんだ!」
「あ、うちの旦那よ! 昔は相当ワルやってたんだから! あんたら噛み砕かれるわよ!」
えいっ! パサッ!
「こいつが旦那みたいです!」
「でかした! 面倒だから巣ごと保存してやれ。転送ボタンでアルカディア・ボックスに作ってきた暫定フィールドに飛ばせるぞ」
「どれくらいの広さなんです?」
「お前らの基準で言うと東京ドームぐらいの面積を100個用意しておいた! 結界になっているからフィールドの外には出られん!」
す、すげえ……。用意周到だな。でもこのペースだとすぐに埋まってしまうような……。
「とりあえず性能を試してみたかった。次からは厳選していくぞ!」
「了解です! 隊長!」
ヘルアントには気の毒だが実験台として我慢してもらおう。エサは送ってやるからな……!
カロンが舟を漕ぎながら不思議そうに魔王様に尋ねた。魔王と生者と地獄の番犬。確かに珍妙な組み合わせではある。さらに言えば俺の珍妙な出で立ちも拍車をかけているのだろう。
「なんだ? お前も興味あるか? 我が『地獄復興事業』に」
不思議と興味をそそられない響きにカロンがしまったという顔で答える。
「いえ、単純に興味で」
「ならば教えてやろう。我は今、地獄の箱庭を作っておる。名を『アルカディア・ボックス』という」
「はぁ、あるかでぃあ・ぼっくすですか」
「ただの箱庭ではないぞ! 地獄の希少種達を保護し、育成する箱庭だ!」
カロンは少し興味をそそられたのか少し魔王様に顔を傾けた。
「そのあるかでぃあ・ぼっくすとそこの人間とケルベロスにどういうつながりが?」
「うむ、よい質問だ! こいつの名はキーチロー! 魔物と心が通じておる!」
俺は少し照れながら会釈した。我ながら照れる要素は無いと思ったが。場をつなぐために何か話そうかと思ったが、特に興味を引けそうな話題も無かったのでダママのほっぺたをプニプニして遊んだ。合コン失敗の要素の塊のような男である。
「そしてそんなキーチローと心を通わせているケルベロスのダン、マツ、マーだ! 略してダママという!」
折り悪く、ダママのほっぺをプニプニしすぎたせいでマーに頭突きを喰らっているところを見られてしまった。心を通わせている設定なんだから魔王様に恥をかかすんじゃないよ! 全く……。
「なるほど、で、この編成は……」
「今、箱庭拡張の為に『地獄生物大全』の作者を探しに来ておってな。捜索と言えば犬であろう?」
「なるほど。そういう訳で。ということはキャラウェイ=カミングスさんを探しておられるということですな?」
ん? なんか知ってそうな雰囲気出しちゃってない? この人、魔王様が張り切ってる感じぶち壊そうとしてない?
「そ、そういえばそんな名前だったかな」
「でしたらこの先の裁判所を抜けて焦熱エリアに行ってみてはどうでしょう。確か3年程前まではその辺りで生き物の観察をされていたみたいですよ?」
あっぶね! 俺的にはすごくいいところまで行ってたけど、あっぶね! 魔王様地獄巡りとか言ってたのにあっさり見つかっちゃうところだったわ。
「ゆ、有益な情報感謝する。ま、もう一つ目的があるんだがな!」
「と、申しますと?」
「同じくアルカディア・ボックスのためであるが、希少種を捕らえて保護しようと思っておる」
「でも、魔王様がいたんじゃ魔物が逃げちまいますよね」
<回想中>
「門をくぐってからしばらく経ちますけど、地獄の住人や魔物やそれどころか亡者すら見てませんね」
「基本的に魔力が高いものには地獄の住人は近寄ってこんな。亡者に関してはここにはいない。ここは所謂従業員通路だ」
<回想終わり>
やってくれた。カロンさんやってくれたよ。魔王様、まるで想定外みたいな顔してるよ。
「え? なんかマズかったですか?」
「カロン、お前が居なければ我は無為な時間を過ごすところであった。心より感謝する!」
「潔し! 魔王様、潔し!」
「という訳で我は今から我とキーチローの魔力の放出を遮断する。この先どんどん魔物に襲われるようになるだろうが防護は強化しておく。案ずるな!」
魔物が寄ってくるというのもそうだが、魔王様のメンタルもやや心配な今日この頃ではある。たまに大事なところが抜けるのが可愛らしいところではあるんだが。
「……ということはいよいよこの物理法則ムシ網の出番がやってくるという訳ですね! 腕が鳴るぜ!」
俺のカラ元気が功を奏し、魔王様に余裕の表情が生まれたところで都合よく対岸へ着いた。ここからは正真正銘いつ何が襲ってきてもおかしくないサバイバルのスタートだ!
「じゃあ魔王様、キーチローとやら。お達者で!」
カロンはそう告げるとゆっくりと舟を岸から離し、やがて霧の中に消えていった。この出会いのおかげで俺の右手の獲物が活躍の場を得たのだ。感謝の一つも述べねばなるまい。
「カロンさーん! ありがとうございましたー!」
「うむ。では行こうか。キーチロー。ダママ」
しかし突然、目の前にモンスターが現れた!
「うおっ! いきなりか!」
「ふむ。こいつはヘルアントか。ありふれた種類だが一応送ってみるか? ……そうだ、暫定BOXを作って送り込んでみよう。名付けて物理法則ムシカゴだ!」
む、モンスターを捕まえて冒険するって言うとそんなゲームがあったような……。まあ、気にしないでおこう。
「ところで、デボラ様。ここからはバトルパートになりますか!?」
「安心しろ! キーチロー! お前の戦闘力には期待していないしそんな必要もない!」
良かった。最後にした運動と言えば大学の卒業旅行で行った温泉で戯れに卓球をしたぐらいだ。まともな運動に限れば高校生まで遡る。自慢じゃないが体力に自信はない。
「よし、そのムシ網で捕らえよ!」
「よいしょぉ!」
パサッ
キーチローは“ヘルアント”を捕まえた!
どうやら網で捕らえるとムシカゴに送られる様だ。少し小さくなって格納されるみたいだな。会話も出来そうだ。
【ヘルアント】
体長:約1メートル
武器:鋭いキバ
性格:ナワバリ近辺では獰猛
……って感じか。
生態については詳しくわかり次第どこかにまとめて書いていこう。これと図鑑の情報が合わされば必ずやアルカディア・ボックスの役に立ってくれるはずだ。
「ちょっと、うちのそばからさっさと出て行って!」
「捕まってるのに割と余裕だな」
「なんでわたし捕まってるのよ! 家族呼ぶわよ!」
「う……。家族を出されると捕まえるの抵抗あるな」
「ったく、旦那がエサ取りに行ってるからって外に出たのが間違いだったわ」
メス……なのか?
「おい、キーチロー。こいつはなんと?」
「家族呼んで俺達に抵抗する気みたいですが……」
「家族か……何匹ぐらいいるんだ?」
「何匹いるの?」
「巣には20匹ぐらいよ! さっさと出しなさいよ!」
「20匹ほどいるみたいです!」
「おい! お前らうちのそばで何やってんだ!」
「あ、うちの旦那よ! 昔は相当ワルやってたんだから! あんたら噛み砕かれるわよ!」
えいっ! パサッ!
「こいつが旦那みたいです!」
「でかした! 面倒だから巣ごと保存してやれ。転送ボタンでアルカディア・ボックスに作ってきた暫定フィールドに飛ばせるぞ」
「どれくらいの広さなんです?」
「お前らの基準で言うと東京ドームぐらいの面積を100個用意しておいた! 結界になっているからフィールドの外には出られん!」
す、すげえ……。用意周到だな。でもこのペースだとすぐに埋まってしまうような……。
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