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第2章 魔犬ケルベロス編
地獄の22丁目 これがホントの生き地獄①
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さて、地獄の門をくぐり抜け、ダママの召還を終えた俺達が目指しているのは三途の川だ。アケローン川とも言うらしいが俺にとって馴染みの深い三途の川で行こうと思う。そう言えば小さいころ交通事故で生死の境をさ迷ったらしいが、よくある三途の川を見たと言うのはそこの事を指すのだろうか。
「門をくぐってからしばらく経ちますけど、地獄の住人や魔物やそれどころか亡者すら見てませんね」
「基本的に魔力が高いものには地獄の住人は近寄ってこんな。亡者に関してはここにはいない。ここは所謂従業員通路だ」
「従業員通路? そういえばなんだかここに来るまでの道は細かったような」
「地獄はよく地下何層と言われがちだが、イメージとしては円形のエリアが中心に向かって1段ずつなだらかに下がっていく形だ。それぞれのエリアに特色があって魔物や悪魔や鬼等が暮らしておる。そして、特色に合わせた刑罰が用意されているのだな」
「ダママ、そうなのか?」
「うーん。わかんない」
「左に同じ」
「ダンとマツの言う通り」
まあ、予想通りの返事だ。まだ子供だもんな。
「亡者どもの姿を見たいか? 門をくぐったが最後、奴らを待ち受けている苦難は悲惨の一語だぞ」
「死んだ後の参考に……ならないか」
「とはいえ死んだ者は一度必ずここを通るのだがな」
「へぇ!」
「最初から天国に行けるやつなどそうはいない。よっぽど神に気に入られる行いをしたか媚を売ったかのどちらかだな」
人間である俺としては全力で媚を売りたいところだが協力者が地獄の魔王じゃあなぁ……。
「さて、キーチロー! ここがお前らの言うところの三途の川だ! よく覚えておけ!」
「ここが……。対岸が見えませんね。そもそも広いのと霧で」
「何事にも演出は必要だからな」
「芝居じゃあるまいし」
「スンスン……。誰かこっちに来るよ」
しばらくして霧の向こうから影と大声がやってきた。
「助けてぇぇぇぇぇぇ!!!」
「な、なんだ!?」
「やれやれ」
「そこの方! 助けてください!」
「あの、あなたは?」
「キーチロー、関わるな。数多いる亡者の一人だ」
「俺は、韋駄天の瞬! 川を渡りたくなくて逃げ回っているのです! かれこれ50年ぐらい!」
「ご、50年!?」
「俺の足をもってすればここの管理人から逃げるくらい……」
「ま、待て……。ハァ……ハァ……」
「おお、今日の担当はコエンドロ=カロンか」
「え? ま、魔王様!? こんなところで……フゥ、何を!?」
「ちょっと人探しと珍獣探しをな」
「横にいるのは生者じゃありませんか……? それと指名手配犯!」
「俺はただ逃げ回っていただけだ!」
「お前、おとなしく裁きを受けろ。さもないと待っているのは大いなる苦痛だぞ」
「そうだ! 魔王様の言う通りだ! さっさと川を渡れ! ただし舟には乗れんがな!」
「俺は後から来るはずの女房を探してるんだ!」
50年も経ってたらもうすれ違ってるんじゃ……。
「そんな話は掃いて捨てるほど地獄に溢れておる! 逃げた分の罪を背負うのはお前自身だぞ!」
「一言……、ただ一言先に逝っちまった事を謝りたかっただけなのに……」
「謝りたかったらまずお前が罪を償って天国に会いに行け! その方が近道だ! 見たところ事故死かなにかであろう!」
「親より早く死んだんだから地獄行きじゃないですか!」
「そうだ。だが、50年逃げ回る根性があれば、いつかは輪廻の輪に帰れるかもしれん。後は生前の行いと死後の遺族の祈りが届くかどうかだな。これ以上逃げ回って罪と我々の手間を増やすな!」
なんか、人間界と変わらないな。まるで警察みたいだ。地獄の住人が。コレ笑うところか?
「俺だって……本当は分かってたんだ……逃げ回ったって意味ないことぐらい」
「さっさと渡ってりゃ情状酌量もあったかもしれんのに馬鹿な奴だぜ」
「まあ、こんな奴もたまには出てくる。業務に励んでくれよ! カロン!」
瞬とやらは、トボトボとカロンに連れられて去って行った。彼のこの後の事は俺は一旦考えないことにしよう。まるで警察密着番組の人情パートでも見てる気分になったが、先を急ぐことにして俺達はその場から立ち去った。
「デボラ様、今回の目的は捕捉と捕獲でいいんですよね?」
「うむ。いいだろう。①図鑑の作者を捕捉し、②地獄の生物を捕獲する。珍しいやつがいたら指示通り捕えろ」
「作者の捕捉ってどうやるんですか?」
「そこでダン、マツ、マーの出番だ。川まで来たし、そろそろ良い頃合いか。ダン、マツ、マー! この図鑑の臭いを嗅げ! そしてその臭いの元へ導け!」
ん? まさかそんな地味な方法で辿り着くつもりか? そもそも図鑑に臭いなんて残ってるのか?
「その図鑑て……本人の直筆なんですか?」
「いや? 複写だが?」
「本人の臭いついてないじゃないですか!」
「地獄の番犬を舐めるなよ! キーチロー!」
「ひぃっ」
「文字にはな、魂が宿るんだ。ダママが嗅ぎ分けるのは魂の臭いだ!」
「ダン、マツ、マー。出来そうか?」
「うーん。わかんない。やってみる」
「わたしやる! やる!」
「やるぜ! やるぜ! 俺は何でもやるぜ!」
マーのテンションが地獄に来てから少しおかしい。いつも寝てることが多かったんだが。色々なものや景色を見て各々感じるところがあったのだろうか。
「どうだ、ダママ達もそう言っておるだろう!」
「本人……いや本犬達は『出来る』じゃなく『やってみる』と言ってますが……」
魔王様は自信満々の表情のまま固まっている。
「よし! 珍しい生き物は見逃すなよ! キーチロー! ダママ!」
これ以上無いぐらいわかりやすく話を逸らしたな……。
「さて、これが図鑑だ! さぁ、やってみよ!」
「スンスン……。たぶんあっち?」
「こっちよ!」
「臭うぜ! 匂うぜ! こっちだぜ!」
三つの首がそれぞれ別の方角を指した。アルカディア・ボックスを出たせいで言葉が分からなくなってしまった魔王様も大体察したようだ。
「集中しろ! 精神を研ぎ澄ませ! 魂の叫びを聞け!」
臭い関係なくなってますやん……。
「クン……クン……っ!!」
「「こっち!」」
三つの首が一方を指した。どうにか出発はできそうだ。取り合えず川の向こうの様なのでカロンさんに対岸まで送ってもらうことにした。
「よし、では行くぞ!」
「前途多難だなぁ……」
「散歩! 散歩!」
「あ、おやつはまだ?」
「行くぜ! 行くぜ! 臭いの方!」
地獄へ来ておよそ2時間……。長い旅になりそうな臭いは俺にも嗅ぎ分けることが出来た。
「門をくぐってからしばらく経ちますけど、地獄の住人や魔物やそれどころか亡者すら見てませんね」
「基本的に魔力が高いものには地獄の住人は近寄ってこんな。亡者に関してはここにはいない。ここは所謂従業員通路だ」
「従業員通路? そういえばなんだかここに来るまでの道は細かったような」
「地獄はよく地下何層と言われがちだが、イメージとしては円形のエリアが中心に向かって1段ずつなだらかに下がっていく形だ。それぞれのエリアに特色があって魔物や悪魔や鬼等が暮らしておる。そして、特色に合わせた刑罰が用意されているのだな」
「ダママ、そうなのか?」
「うーん。わかんない」
「左に同じ」
「ダンとマツの言う通り」
まあ、予想通りの返事だ。まだ子供だもんな。
「亡者どもの姿を見たいか? 門をくぐったが最後、奴らを待ち受けている苦難は悲惨の一語だぞ」
「死んだ後の参考に……ならないか」
「とはいえ死んだ者は一度必ずここを通るのだがな」
「へぇ!」
「最初から天国に行けるやつなどそうはいない。よっぽど神に気に入られる行いをしたか媚を売ったかのどちらかだな」
人間である俺としては全力で媚を売りたいところだが協力者が地獄の魔王じゃあなぁ……。
「さて、キーチロー! ここがお前らの言うところの三途の川だ! よく覚えておけ!」
「ここが……。対岸が見えませんね。そもそも広いのと霧で」
「何事にも演出は必要だからな」
「芝居じゃあるまいし」
「スンスン……。誰かこっちに来るよ」
しばらくして霧の向こうから影と大声がやってきた。
「助けてぇぇぇぇぇぇ!!!」
「な、なんだ!?」
「やれやれ」
「そこの方! 助けてください!」
「あの、あなたは?」
「キーチロー、関わるな。数多いる亡者の一人だ」
「俺は、韋駄天の瞬! 川を渡りたくなくて逃げ回っているのです! かれこれ50年ぐらい!」
「ご、50年!?」
「俺の足をもってすればここの管理人から逃げるくらい……」
「ま、待て……。ハァ……ハァ……」
「おお、今日の担当はコエンドロ=カロンか」
「え? ま、魔王様!? こんなところで……フゥ、何を!?」
「ちょっと人探しと珍獣探しをな」
「横にいるのは生者じゃありませんか……? それと指名手配犯!」
「俺はただ逃げ回っていただけだ!」
「お前、おとなしく裁きを受けろ。さもないと待っているのは大いなる苦痛だぞ」
「そうだ! 魔王様の言う通りだ! さっさと川を渡れ! ただし舟には乗れんがな!」
「俺は後から来るはずの女房を探してるんだ!」
50年も経ってたらもうすれ違ってるんじゃ……。
「そんな話は掃いて捨てるほど地獄に溢れておる! 逃げた分の罪を背負うのはお前自身だぞ!」
「一言……、ただ一言先に逝っちまった事を謝りたかっただけなのに……」
「謝りたかったらまずお前が罪を償って天国に会いに行け! その方が近道だ! 見たところ事故死かなにかであろう!」
「親より早く死んだんだから地獄行きじゃないですか!」
「そうだ。だが、50年逃げ回る根性があれば、いつかは輪廻の輪に帰れるかもしれん。後は生前の行いと死後の遺族の祈りが届くかどうかだな。これ以上逃げ回って罪と我々の手間を増やすな!」
なんか、人間界と変わらないな。まるで警察みたいだ。地獄の住人が。コレ笑うところか?
「俺だって……本当は分かってたんだ……逃げ回ったって意味ないことぐらい」
「さっさと渡ってりゃ情状酌量もあったかもしれんのに馬鹿な奴だぜ」
「まあ、こんな奴もたまには出てくる。業務に励んでくれよ! カロン!」
瞬とやらは、トボトボとカロンに連れられて去って行った。彼のこの後の事は俺は一旦考えないことにしよう。まるで警察密着番組の人情パートでも見てる気分になったが、先を急ぐことにして俺達はその場から立ち去った。
「デボラ様、今回の目的は捕捉と捕獲でいいんですよね?」
「うむ。いいだろう。①図鑑の作者を捕捉し、②地獄の生物を捕獲する。珍しいやつがいたら指示通り捕えろ」
「作者の捕捉ってどうやるんですか?」
「そこでダン、マツ、マーの出番だ。川まで来たし、そろそろ良い頃合いか。ダン、マツ、マー! この図鑑の臭いを嗅げ! そしてその臭いの元へ導け!」
ん? まさかそんな地味な方法で辿り着くつもりか? そもそも図鑑に臭いなんて残ってるのか?
「その図鑑て……本人の直筆なんですか?」
「いや? 複写だが?」
「本人の臭いついてないじゃないですか!」
「地獄の番犬を舐めるなよ! キーチロー!」
「ひぃっ」
「文字にはな、魂が宿るんだ。ダママが嗅ぎ分けるのは魂の臭いだ!」
「ダン、マツ、マー。出来そうか?」
「うーん。わかんない。やってみる」
「わたしやる! やる!」
「やるぜ! やるぜ! 俺は何でもやるぜ!」
マーのテンションが地獄に来てから少しおかしい。いつも寝てることが多かったんだが。色々なものや景色を見て各々感じるところがあったのだろうか。
「どうだ、ダママ達もそう言っておるだろう!」
「本人……いや本犬達は『出来る』じゃなく『やってみる』と言ってますが……」
魔王様は自信満々の表情のまま固まっている。
「よし! 珍しい生き物は見逃すなよ! キーチロー! ダママ!」
これ以上無いぐらいわかりやすく話を逸らしたな……。
「さて、これが図鑑だ! さぁ、やってみよ!」
「スンスン……。たぶんあっち?」
「こっちよ!」
「臭うぜ! 匂うぜ! こっちだぜ!」
三つの首がそれぞれ別の方角を指した。アルカディア・ボックスを出たせいで言葉が分からなくなってしまった魔王様も大体察したようだ。
「集中しろ! 精神を研ぎ澄ませ! 魂の叫びを聞け!」
臭い関係なくなってますやん……。
「クン……クン……っ!!」
「「こっち!」」
三つの首が一方を指した。どうにか出発はできそうだ。取り合えず川の向こうの様なのでカロンさんに対岸まで送ってもらうことにした。
「よし、では行くぞ!」
「前途多難だなぁ……」
「散歩! 散歩!」
「あ、おやつはまだ?」
「行くぜ! 行くぜ! 臭いの方!」
地獄へ来ておよそ2時間……。長い旅になりそうな臭いは俺にも嗅ぎ分けることが出来た。
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