20 / 125
第2章 魔犬ケルベロス編
地獄の20丁目 地獄より地獄
しおりを挟む
ついに4月に突入した。関係各部署の手元に請求書が残っていないか、未精算の領収書は無いか。全ての売上、原価に証憑は揃っているか。確認すること、打ち込む伝票、用意する書類は山のようにある。
そして、やるべきことを積極的に増やしてくれる輩もいる。阿久津は書類の管理もまともにできないらしく、やっとのことで取り寄せた書類をなぜかメモ用紙として利用していたのだ。それも、接待用のお店の電話番号ごときを。寄りにも寄って印字されている側に。
いや、常識的には裏紙に利用したところでアウトなのだが、彼は注意をまともに取り合う気はないようで、謎の電話番号やメモがデスクに散乱している。ベルや広瀬さんへのちょっかいは相変わらず継続しているようで、ベルの機嫌が日に日に悪化していき、広瀬さんは具合が悪そうになっていく。
「キーチローさん、ちょっと」
「は、はい」
会議室に突然呼び出された俺はベルの表情から大体の事情を察していた。
「思いのほか、面倒な生き物ですね。地獄に来たら可愛がってやりたいぐらい」
「下手をすると喜びかねませんよ。奴は」
ベルが暗く笑った。英語で言うとダークスマイルだ。
「人間は地獄という場所をまだまだ甘く見ている」
「……といいますと?」
「そうですね。キーチローさんは地獄に関してどのように理解していますか?」
「生前、罪を犯した者が裁かれ、罪に応じた罰を受ける……場所?」
「罪、とは?」
「日本だと、殺生、姦淫、嘘とか。欧米だと裏切りとか暴食だとかが入ってきますね」
「現世でそれらの罪を犯していない人間などいないでしょう。地獄も同様です。というか地獄の方が当たり前に起きている」
「理解していないのです。極悪人が悪人を裁くという恐ろしさを。現世で犯した罪を裁くのは地獄の住人なのですから」
「魔王様やベルさんを見ているとどうしても……ね」
「我々には単純に力があります。極悪人を寄せ付けないほどの。地獄で闘い、敗れた時、『俺の負けだ、殺せ』と言って殺してくれるような優しい連中は存在しません」
地獄を舐めていたわけじゃないが地獄の住人が語る地獄とはこんなにも恐ろしいのか。
「といったところで、彼があちらに行くのはあなたより後でしょう。イラつきますが、極悪人というほどでもなさそうです。もう少し死後の事を心配して欲しいものですね」
「そんな殊勝な性格ならこっちも苦労しないんですがね」
ともかく、ベルも仕事の忙しさと阿久津にイライラが募っているらしい。こんな時はダママの寝姿でも見て気を静めるに限る。
「いざとなったら邪心を吸い尽くして心をブチ壊すか【洗脳】漬けにしますのでご安心を」
「安心しちゃダメな単語が並んでますが、余り可哀そうに思えない……。とりあえず、ほら、この前撮った秘蔵のダママ写真集とヘルワーム脱皮の瞬間です」
「地獄の生物はやはり美しい……」
「普段興味ないような顔してやっぱり好きなんですなぁ……」
「こ、これは飽くまで研究対象としての興味です! とにかく、少し長居してしまったようです。仕事に戻りましょう」
俺とベルは会議室を出ると、自席で仕事を再開した。
「お前、ベルちゃんと仲良さそうだね」
噂をすればなんとやら……か。
「お前と一緒だったら俺とご飯いってくれるかなぁ……。それでさ、お前がいいところで消えてくれれば最高なんだけど」
「お見合いじゃないですか、それじゃ」
「ヘラヘラしてねえでなんかいい作戦考えとけよ! 後、この伝票。きっちり処理しとくように」
2ヵ月も前の領収書を平気な顔で出してきやがって。また数字が変わるだろうがこのアホ! お前本当に経理部の課長か!?
「……畏まりました」
「じゃ、俺ちょっと出てくるから」
デスクワーク中心の事務職なのにコイツが席にいるところをほとんど見たことが無いのは何故だ!?
「アンラッキー君がアンラッキーしてるとなんか落ち着きますなぁ」
「ちょ、ちょっと滝沢さん!」
滝沢パイセン、広瀬さん。俺はね。そう、アンラッキー君なんですよ。
********************
グループ名【ヘルガーディアンズ】
デ:キーチロー! 調子はどうだ!?
喜:そうですね。仕事が忙しくて参ってます。
デ:お前じゃない。ダママだ。
喜:あ、はい。問題なさそうです。今日も麦のクッキーをおいしそうに食べていました。
ロ:今日、私に対してもお手をしてくれました! ダンとマツは積極的ですが、マーは寝てばっかりです。言葉もはっきり話すようになってきました。
デ:良かったな、ローズ。お前の努力の賜物だ。我はもう『待て』と『殺れ』が出来るがな。
ロ:やはり、魔王様……。
********************
地獄の住人の方がよっぽど楽しそうにやってるじゃないか。なんだこの理不尽は。後、どこで『殺れ』を覚えさせたのか。ダママのまわりで殺ってよさそうな生物はいないはずだが……。やはり、魔王様……。
********************
グループ名【ヘルガーディアンズ】
デ:ところで、ヘルワームだがだいぶ大きくなったな!
ベ:エサが良いのです! ロックバードの遺骸などもお気に入りのようでした。
デ:フフフ。魔物が死んでいそうな場所が段々と把握できてきたからな。あと、ドラゴンにも定期的に尻尾を分けてもらうよう、竜王に頼み込んだ。
喜:りゅ、竜王ですか。ファンタジー……。
デ:お前も会わせてやろうか? 逆にエサにされんように気を付けろよ(笑)
********************
(怯)
普通に(笑)とか使いだしてるが、ベルの影響か? エモい絵文字を使う魔王様なんて見たいような見たくないような……。
スマホ(魔)に返信してばかりで、仕事が遅れてしまった。いかんいかん。現実逃避もほどほどにしないとな!
あ、阿久津の残していった伝票……。これ、部長に決裁もらっておかないと(泣)ベルの残していった地獄の逸話はそれはそれで恐ろしいが、今自分が置かれている状況は人間界においては割とハード目な部類にランクアップしてきたぞ。うっかり過労であの世や異世界転生なんてもってのほかだ。
俺は生きて地獄へ行く二人目の人間になるんだ!
そして、やるべきことを積極的に増やしてくれる輩もいる。阿久津は書類の管理もまともにできないらしく、やっとのことで取り寄せた書類をなぜかメモ用紙として利用していたのだ。それも、接待用のお店の電話番号ごときを。寄りにも寄って印字されている側に。
いや、常識的には裏紙に利用したところでアウトなのだが、彼は注意をまともに取り合う気はないようで、謎の電話番号やメモがデスクに散乱している。ベルや広瀬さんへのちょっかいは相変わらず継続しているようで、ベルの機嫌が日に日に悪化していき、広瀬さんは具合が悪そうになっていく。
「キーチローさん、ちょっと」
「は、はい」
会議室に突然呼び出された俺はベルの表情から大体の事情を察していた。
「思いのほか、面倒な生き物ですね。地獄に来たら可愛がってやりたいぐらい」
「下手をすると喜びかねませんよ。奴は」
ベルが暗く笑った。英語で言うとダークスマイルだ。
「人間は地獄という場所をまだまだ甘く見ている」
「……といいますと?」
「そうですね。キーチローさんは地獄に関してどのように理解していますか?」
「生前、罪を犯した者が裁かれ、罪に応じた罰を受ける……場所?」
「罪、とは?」
「日本だと、殺生、姦淫、嘘とか。欧米だと裏切りとか暴食だとかが入ってきますね」
「現世でそれらの罪を犯していない人間などいないでしょう。地獄も同様です。というか地獄の方が当たり前に起きている」
「理解していないのです。極悪人が悪人を裁くという恐ろしさを。現世で犯した罪を裁くのは地獄の住人なのですから」
「魔王様やベルさんを見ているとどうしても……ね」
「我々には単純に力があります。極悪人を寄せ付けないほどの。地獄で闘い、敗れた時、『俺の負けだ、殺せ』と言って殺してくれるような優しい連中は存在しません」
地獄を舐めていたわけじゃないが地獄の住人が語る地獄とはこんなにも恐ろしいのか。
「といったところで、彼があちらに行くのはあなたより後でしょう。イラつきますが、極悪人というほどでもなさそうです。もう少し死後の事を心配して欲しいものですね」
「そんな殊勝な性格ならこっちも苦労しないんですがね」
ともかく、ベルも仕事の忙しさと阿久津にイライラが募っているらしい。こんな時はダママの寝姿でも見て気を静めるに限る。
「いざとなったら邪心を吸い尽くして心をブチ壊すか【洗脳】漬けにしますのでご安心を」
「安心しちゃダメな単語が並んでますが、余り可哀そうに思えない……。とりあえず、ほら、この前撮った秘蔵のダママ写真集とヘルワーム脱皮の瞬間です」
「地獄の生物はやはり美しい……」
「普段興味ないような顔してやっぱり好きなんですなぁ……」
「こ、これは飽くまで研究対象としての興味です! とにかく、少し長居してしまったようです。仕事に戻りましょう」
俺とベルは会議室を出ると、自席で仕事を再開した。
「お前、ベルちゃんと仲良さそうだね」
噂をすればなんとやら……か。
「お前と一緒だったら俺とご飯いってくれるかなぁ……。それでさ、お前がいいところで消えてくれれば最高なんだけど」
「お見合いじゃないですか、それじゃ」
「ヘラヘラしてねえでなんかいい作戦考えとけよ! 後、この伝票。きっちり処理しとくように」
2ヵ月も前の領収書を平気な顔で出してきやがって。また数字が変わるだろうがこのアホ! お前本当に経理部の課長か!?
「……畏まりました」
「じゃ、俺ちょっと出てくるから」
デスクワーク中心の事務職なのにコイツが席にいるところをほとんど見たことが無いのは何故だ!?
「アンラッキー君がアンラッキーしてるとなんか落ち着きますなぁ」
「ちょ、ちょっと滝沢さん!」
滝沢パイセン、広瀬さん。俺はね。そう、アンラッキー君なんですよ。
********************
グループ名【ヘルガーディアンズ】
デ:キーチロー! 調子はどうだ!?
喜:そうですね。仕事が忙しくて参ってます。
デ:お前じゃない。ダママだ。
喜:あ、はい。問題なさそうです。今日も麦のクッキーをおいしそうに食べていました。
ロ:今日、私に対してもお手をしてくれました! ダンとマツは積極的ですが、マーは寝てばっかりです。言葉もはっきり話すようになってきました。
デ:良かったな、ローズ。お前の努力の賜物だ。我はもう『待て』と『殺れ』が出来るがな。
ロ:やはり、魔王様……。
********************
地獄の住人の方がよっぽど楽しそうにやってるじゃないか。なんだこの理不尽は。後、どこで『殺れ』を覚えさせたのか。ダママのまわりで殺ってよさそうな生物はいないはずだが……。やはり、魔王様……。
********************
グループ名【ヘルガーディアンズ】
デ:ところで、ヘルワームだがだいぶ大きくなったな!
ベ:エサが良いのです! ロックバードの遺骸などもお気に入りのようでした。
デ:フフフ。魔物が死んでいそうな場所が段々と把握できてきたからな。あと、ドラゴンにも定期的に尻尾を分けてもらうよう、竜王に頼み込んだ。
喜:りゅ、竜王ですか。ファンタジー……。
デ:お前も会わせてやろうか? 逆にエサにされんように気を付けろよ(笑)
********************
(怯)
普通に(笑)とか使いだしてるが、ベルの影響か? エモい絵文字を使う魔王様なんて見たいような見たくないような……。
スマホ(魔)に返信してばかりで、仕事が遅れてしまった。いかんいかん。現実逃避もほどほどにしないとな!
あ、阿久津の残していった伝票……。これ、部長に決裁もらっておかないと(泣)ベルの残していった地獄の逸話はそれはそれで恐ろしいが、今自分が置かれている状況は人間界においては割とハード目な部類にランクアップしてきたぞ。うっかり過労であの世や異世界転生なんてもってのほかだ。
俺は生きて地獄へ行く二人目の人間になるんだ!
0
お気に入りに追加
98
あなたにおすすめの小説
蘇生魔法を授かった僕は戦闘不能の前衛(♀)を何度も復活させる
フルーツパフェ
大衆娯楽
転移した異世界で唯一、蘇生魔法を授かった僕。
一緒にパーティーを組めば絶対に死ぬ(死んだままになる)ことがない。
そんな口コミがいつの間にか広まって、同じく異世界転移した同業者(多くは女子)から引っ張りだこに!
寛容な僕は彼女達の申し出に快諾するが条件が一つだけ。
――実は僕、他の戦闘スキルは皆無なんです
そういうわけでパーティーメンバーが前衛に立って死ぬ気で僕を守ることになる。
大丈夫、一度死んでも蘇生魔法で復活させてあげるから。
相互利益はあるはずなのに、どこか鬼畜な匂いがするファンタジー、ここに開幕。
大工スキルを授かった貧乏貴族の養子の四男だけど、どうやら大工スキルは伝説の全能スキルだったようです
飼猫タマ
ファンタジー
田舎貴族の四男のヨナン・グラスホッパーは、貧乏貴族の養子。義理の兄弟達は、全員戦闘系のレアスキル持ちなのに、ヨナンだけ貴族では有り得ない生産スキルの大工スキル。まあ、養子だから仕方が無いんだけど。
だがしかし、タダの生産スキルだと思ってた大工スキルは、じつは超絶物凄いスキルだったのだ。その物凄スキルで、生産しまくって超絶金持ちに。そして、婚約者も出来て幸せ絶頂の時に嵌められて、人生ドン底に。だが、ヨナンは、有り得ない逆転の一手を持っていたのだ。しかも、その有り得ない一手を、本人が全く覚えてなかったのはお約束。
勿論、ヨナンを嵌めた奴らは、全員、ザマー百裂拳で100倍返し!
そんなお話です。
幼なじみ三人が勇者に魅了されちゃって寝盗られるんだけど数年後勇者が死んで正気に戻った幼なじみ達がめちゃくちゃ後悔する話
妄想屋さん
ファンタジー
『元彼?冗談でしょ?僕はもうあんなのもうどうでもいいよ!』
『ええ、アタシはあなたに愛して欲しい。あんなゴミもう知らないわ!』
『ええ!そうですとも!だから早く私にも――』
大切な三人の仲間を勇者に〈魅了〉で奪い取られて絶望した主人公と、〈魅了〉から解放されて今までの自分たちの行いに絶望するヒロイン達の話。
【異世界ショップ】無双 ~廃絶直前の貴族からの成り上がり~
クロン
ファンタジー
転生したら貴族の長男だった。
ラッキーと思いきや、未開地の領地で貧乏生活。
下手すれば飢死するレベル……毎日食べることすら危ういほどだ。
幸いにも転生特典で地球の物を手に入れる力を得ているので、何とかするしかない!
「大変です! 魔物が大暴れしています! 兵士では歯が立ちません!」
「兵士の武器の質を向上させる!」
「まだ勝てません!」
「ならば兵士に薬物投与するしか」
「いけません! 他の案を!」
くっ、貴族には制約が多すぎる!
貴族の制約に縛られ悪戦苦闘しつつ、領地を開発していくのだ!
「薬物投与は貴族関係なく、人道的にどうかと思います」
「勝てば正義。死ななきゃ安い」
これは地球の物を駆使して、領内を発展させる物語である。
ハズレスキル【収納】のせいで実家を追放されたが、全てを収納できるチートスキルでした。今更土下座してももう遅い
平山和人
ファンタジー
侯爵家の三男であるカイトが成人の儀で授けられたスキルは【収納】であった。アイテムボックスの下位互換だと、家族からも見放され、カイトは家を追放されることになった。
ダンジョンをさまよい、魔物に襲われ死ぬと思われた時、カイトは【収納】の真の力に気づく。【収納】は魔物や魔法を吸収し、さらには異世界の飲食物を取り寄せることができるチートスキルであったのだ。
かくして自由になったカイトは世界中を自由気ままに旅することになった。一方、カイトの家族は彼の活躍を耳にしてカイトに戻ってくるように土下座してくるがもう遅い。
フリーター転生。公爵家に転生したけど継承権が低い件。精霊の加護(チート)を得たので、努力と知識と根性で公爵家当主へと成り上がる
SOU 5月17日10作同時連載開始❗❗
ファンタジー
400倍の魔力ってマジ!?魔力が多すぎて範囲攻撃魔法だけとか縛りでしょ
25歳子供部屋在住。彼女なし=年齢のフリーター・バンドマンはある日理不尽にも、バンドリーダでボーカルからクビを宣告され、反論を述べる間もなくガッチャ切りされそんな失意のか、理不尽に言い渡された残業中に急死してしまう。
目が覚めると俺は広大な領地を有するノーフォーク公爵家の長男の息子ユーサー・フォン・ハワードに転生していた。
ユーサーは一度目の人生の漠然とした目標であった『有名になりたい』他人から好かれ、知られる何者かになりたかった。と言う目標を再認識し、二度目の生を悔いの無いように、全力で生きる事を誓うのであった。
しかし、俺が公爵になるためには父の兄弟である次男、三男の息子。つまり従妹達と争う事になってしまい。
ユーサーは富国強兵を掲げ、先ずは小さな事から始めるのであった。
そんな主人公のゆったり成長期!!
うっかり『野良犬』を手懐けてしまった底辺男の逆転人生
野良 乃人
ファンタジー
辺境の田舎街に住むエリオは落ちこぼれの底辺冒険者。
普段から無能だの底辺だのと馬鹿にされ、薬草拾いと揶揄されている。
そんなエリオだが、ふとした事がきっかけで『野良犬』を手懐けてしまう。
そこから始まる底辺落ちこぼれエリオの成り上がりストーリー。
そしてこの世界に存在する宝玉がエリオに力を与えてくれる。
うっかり野良犬を手懐けた底辺男。冒険者という枠を超え乱世での逆転人生が始まります。
いずれは王となるのも夢ではないかも!?
◇世界観的に命の価値は軽いです◇
カクヨムでも同タイトルで掲載しています。
邪神降臨~言い伝えの最凶の邪神が現れたので世界は終わり。え、その邪神俺なの…?~
きょろ
ファンタジー
村が魔物に襲われ、戦闘力“1”の主人公は最下級のゴブリンに殴られ死亡した。
しかし、地獄で最強の「氣」をマスターした彼は、地獄より現世へと復活。
地獄での十万年の修行は現世での僅か十秒程度。
晴れて伝説の“最凶の邪神”として復活した主人公は、唯一無二の「氣」の力で世界を収める――。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる