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第2章 魔犬ケルベロス編
地獄の16丁目 飲んだら乗るな、調子に乗るな
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「安楽君、場所、決まった?」
「すいません、広瀬さん。まだなんです。今日の昼休みに決めます!」
「分かった、私も手伝うよ!」
優しい……。なんて人間味のある言葉だ。最近、人間以外の連中との付き合いが多いせいか、何気ない優しさが身に染みる。
何せ直近の会話秒数ランキングTOP3が魔族、魔虫、魔犬の順なのだから。会社にいる時にあまり仕事以外の話をしてなかったからな。忙しすぎて。
もちろん、魔王様やベル、ローズに魔界の生物たちとの会話が楽しくないわけではない。魔王様などは魔王にあるまじき気遣いで、むしろ尊敬に値するほどだ。ベルは会社の上司として優秀で魔王様に心酔しすぎているきらいはあるが、ソレは今では見てて笑える。ローズは単純に面白い。会話の流れを途切れさせないし、恐らくローズは夜の接客業適正があると思う。ベルのように人間界で働かなくてはいけなくなったらそっち方面を教えてあげようと思う。
ヘルワーム達は文句こそやかましいが、今日の出来事やローズの失敗(足を滑らせてフンの上にしりもちをついたらしい)等を教えてくれて飽きが来ない。そもそも、ペットと会話できるなんて全てのペット主の夢みたいなところもある。
そして、魔犬ケルベロスことダママだ。基本的には魔王様に一番なついているが、俺やベルに甘えてこないわけでもない。ローズだけが相変わらず近づいてさえもらえていない。魔犬とは言え襲ってこないし子犬だしモフモフだしサワサワしているだけで幸せだ。世のワンちゃん愛好家と今なら話が弾む気がする。
……とここまで思い返していて、このままいくと俺の行く末は地獄のム●ゴロウさんではないかと空恐ろしいことを思いついた。語感こそなんだかおもしろいが。
「安楽君、そろそろお昼だね! ご飯食べながらお店決めちゃおっか!」
「今日は外で食べないんですか?」
「節約の為に、試しにお弁当作ってみた!」
立てた親指が光輝いて見える。ああ、俺は悪魔どもと慣れ合っているうちに聖属性魔法に弱くなってしまったんだ。と、溶ける……。
「じゃあ、俺も下のコンビニで買ってきます! 少しお待ちを!」
「待っておるぞ!」
俺は猛ダッシュで下のコンビニに駆け込み、弁当を買うと自社が入っているビルへと駆け戻った。
「……ん? あいつは?」
視線の先に以前飛ばされた元課長がいたような気がした。しかし奴がこんなところをうろついているはずがない。人違いだ。ウン。今は広瀬さんとの昼休みが大事なのだ。
「ただいま戻りました!」
「じゃあ、早速料理のジャンルから決めていこう! 居酒屋なら和食、イタリアン、中華、スペインバルって感じかな? フランス料理は少しお堅そうだし」
「滝沢さんはイタリアン好きそうですね」
「ベルさんは? 好みとか知ってるの?」
私が今あなたに抱いている気持ちです。とはさすがに言えない。ん? いや待て。これは純心であって決して邪心ではないはずだ。
「人間界のものなら何でも食べられると思いますよ」
「人間界って! 広すぎ!」
「あっ! いや! 好き嫌いは無いと聞いた気がします! はい」
「部長も何でも食べられるって言ってたし私達で適当に決めちゃおう!」
「広瀬さんは何が好きなんですか?」
「私~? 私は刺身! それと日本酒! の気分」
「俺も和食好きです! 近くに刺身の美味しい居酒屋は……っと」
「おお、ここの刺身の盛り合わせおいしそう!」
な、何か視線を感じる。我が社のアイドルと楽しそうにしてんじゃねえという怨嗟の念と共に。これを心地よいと感じられるほどの余裕はまだ俺には備わってはいない。
「部長、日程はどうしましょう?」
「全員の予定が合う金曜日でお願いします」
俺とベルはいいとして後の三人だな。
「滝沢さんはお昼から帰ってきたら聞くとして……。部長はいかがでしょう?」
「私はいつでも構いません」
「広瀬さんは?」
「私も今月は特に用事無いかな」
「じゃあ、今週の金曜でも平気ですかね」
二人で決めるとトントン拍子に話が決まる。いやあ、協力体制って大事だな。などと考えていたら滝沢パイセンのご帰還だ。
「アンラッキー君、日程とか場所決まった?」
「はい、この店を今考えてまして。今週の金曜日は予定ありますか?」
「うーん、生憎その日は女の子の予定がないな」
「生憎の使い方合ってますかね。それ」
「俺にとっては生憎なのさ! 場所もまあ、お洒落な居酒屋なら問題なし! 個室は必須だ!」
「了解です! じゃあ、予約しときます! 広瀬さん、ご協力ありがとうございました!」
「いいって事よ! 日本酒! 日本酒!」
そして、あっという間に慰労会の当日がやってきた。
「じゃあ、皆さん、お酒は行きわたりましたね?」
「は~い!」
「皆さん、四半期ですが、決算お疲れさまでした。後、新年おめでとうございます」
「もう二月半ばですけどね!」
「後、時期が時期だけに延び延びになっていたベルガモットさんの歓迎会も兼ねております!」
「え!? そうなんですか? ありがとうございます」
ベルには一応軽いサプライズのつもりで伏せておいた。魔族にとってこれがどう映るかはわからないが。
「では、皆さん。お疲れさまでした! ベルさん、ようこそ経理部へ! カンパーイ!」
「「カンパーイ」」
うむ、やはりこれが人間界式の慣れ親しんだ飲み会と言うものだ。地獄でやった地獄マラソン付き飲み会はあんなものは体育会系のブラック企業にでもやらせておけばいいのだ!
「刺身! 日本酒!」
「天ぷら! 日本酒!」
広瀬さんのハイペースが気になるといえば気になるが。コース料理が運ばれてくるたびに日本酒の銘柄を変えている様だ。
……中身ローズじゃないよな?
一瞬クリスマスの悪夢が頭をよぎったが、どうもそれもなさそうだ。スマホ(魔)にローズからのものと思われる通知が来ている。
**********************
【ローズ】
ロ:ダママの気持ちを教えてください。
喜:すいません、後で駆け付けますm(__)m
ロ:私にもモフモフする権利があると思うの。
喜:帰ったら聞いてみます。
**********************
「お、アンラッキー君。ド派手なスマホ持ってるな。君の趣味かい?」
「コレは……。そうですね。最近流行ってるみたいです」
「聞いたことねぇ! そんな流行」
言ってて俺も自分に同じツッコみをした。
「なんか今頭が三つある犬が見えたような……」
マズイ。いちいち中座するのが面倒になってこっそり開いたがやはりこれはマズかった。
「すいません! ゲームか何かですかね! 最近のはリアルなのが多くて……」
「キーチローさん、無礼講とはいえ、感心しませんね! 今はしまっておいておいてください」
ベルに社会人として怒られた。まぁ、ごもっともだ。
「すいません、気を付けます」
いや、本当に気を付けないと地獄のペットたちの事はさすがに知られるわけには行かない。調子に乗った事を大いに反省し、楽しい時間は過ぎていった……。
「すいません、広瀬さん。まだなんです。今日の昼休みに決めます!」
「分かった、私も手伝うよ!」
優しい……。なんて人間味のある言葉だ。最近、人間以外の連中との付き合いが多いせいか、何気ない優しさが身に染みる。
何せ直近の会話秒数ランキングTOP3が魔族、魔虫、魔犬の順なのだから。会社にいる時にあまり仕事以外の話をしてなかったからな。忙しすぎて。
もちろん、魔王様やベル、ローズに魔界の生物たちとの会話が楽しくないわけではない。魔王様などは魔王にあるまじき気遣いで、むしろ尊敬に値するほどだ。ベルは会社の上司として優秀で魔王様に心酔しすぎているきらいはあるが、ソレは今では見てて笑える。ローズは単純に面白い。会話の流れを途切れさせないし、恐らくローズは夜の接客業適正があると思う。ベルのように人間界で働かなくてはいけなくなったらそっち方面を教えてあげようと思う。
ヘルワーム達は文句こそやかましいが、今日の出来事やローズの失敗(足を滑らせてフンの上にしりもちをついたらしい)等を教えてくれて飽きが来ない。そもそも、ペットと会話できるなんて全てのペット主の夢みたいなところもある。
そして、魔犬ケルベロスことダママだ。基本的には魔王様に一番なついているが、俺やベルに甘えてこないわけでもない。ローズだけが相変わらず近づいてさえもらえていない。魔犬とは言え襲ってこないし子犬だしモフモフだしサワサワしているだけで幸せだ。世のワンちゃん愛好家と今なら話が弾む気がする。
……とここまで思い返していて、このままいくと俺の行く末は地獄のム●ゴロウさんではないかと空恐ろしいことを思いついた。語感こそなんだかおもしろいが。
「安楽君、そろそろお昼だね! ご飯食べながらお店決めちゃおっか!」
「今日は外で食べないんですか?」
「節約の為に、試しにお弁当作ってみた!」
立てた親指が光輝いて見える。ああ、俺は悪魔どもと慣れ合っているうちに聖属性魔法に弱くなってしまったんだ。と、溶ける……。
「じゃあ、俺も下のコンビニで買ってきます! 少しお待ちを!」
「待っておるぞ!」
俺は猛ダッシュで下のコンビニに駆け込み、弁当を買うと自社が入っているビルへと駆け戻った。
「……ん? あいつは?」
視線の先に以前飛ばされた元課長がいたような気がした。しかし奴がこんなところをうろついているはずがない。人違いだ。ウン。今は広瀬さんとの昼休みが大事なのだ。
「ただいま戻りました!」
「じゃあ、早速料理のジャンルから決めていこう! 居酒屋なら和食、イタリアン、中華、スペインバルって感じかな? フランス料理は少しお堅そうだし」
「滝沢さんはイタリアン好きそうですね」
「ベルさんは? 好みとか知ってるの?」
私が今あなたに抱いている気持ちです。とはさすがに言えない。ん? いや待て。これは純心であって決して邪心ではないはずだ。
「人間界のものなら何でも食べられると思いますよ」
「人間界って! 広すぎ!」
「あっ! いや! 好き嫌いは無いと聞いた気がします! はい」
「部長も何でも食べられるって言ってたし私達で適当に決めちゃおう!」
「広瀬さんは何が好きなんですか?」
「私~? 私は刺身! それと日本酒! の気分」
「俺も和食好きです! 近くに刺身の美味しい居酒屋は……っと」
「おお、ここの刺身の盛り合わせおいしそう!」
な、何か視線を感じる。我が社のアイドルと楽しそうにしてんじゃねえという怨嗟の念と共に。これを心地よいと感じられるほどの余裕はまだ俺には備わってはいない。
「部長、日程はどうしましょう?」
「全員の予定が合う金曜日でお願いします」
俺とベルはいいとして後の三人だな。
「滝沢さんはお昼から帰ってきたら聞くとして……。部長はいかがでしょう?」
「私はいつでも構いません」
「広瀬さんは?」
「私も今月は特に用事無いかな」
「じゃあ、今週の金曜でも平気ですかね」
二人で決めるとトントン拍子に話が決まる。いやあ、協力体制って大事だな。などと考えていたら滝沢パイセンのご帰還だ。
「アンラッキー君、日程とか場所決まった?」
「はい、この店を今考えてまして。今週の金曜日は予定ありますか?」
「うーん、生憎その日は女の子の予定がないな」
「生憎の使い方合ってますかね。それ」
「俺にとっては生憎なのさ! 場所もまあ、お洒落な居酒屋なら問題なし! 個室は必須だ!」
「了解です! じゃあ、予約しときます! 広瀬さん、ご協力ありがとうございました!」
「いいって事よ! 日本酒! 日本酒!」
そして、あっという間に慰労会の当日がやってきた。
「じゃあ、皆さん、お酒は行きわたりましたね?」
「は~い!」
「皆さん、四半期ですが、決算お疲れさまでした。後、新年おめでとうございます」
「もう二月半ばですけどね!」
「後、時期が時期だけに延び延びになっていたベルガモットさんの歓迎会も兼ねております!」
「え!? そうなんですか? ありがとうございます」
ベルには一応軽いサプライズのつもりで伏せておいた。魔族にとってこれがどう映るかはわからないが。
「では、皆さん。お疲れさまでした! ベルさん、ようこそ経理部へ! カンパーイ!」
「「カンパーイ」」
うむ、やはりこれが人間界式の慣れ親しんだ飲み会と言うものだ。地獄でやった地獄マラソン付き飲み会はあんなものは体育会系のブラック企業にでもやらせておけばいいのだ!
「刺身! 日本酒!」
「天ぷら! 日本酒!」
広瀬さんのハイペースが気になるといえば気になるが。コース料理が運ばれてくるたびに日本酒の銘柄を変えている様だ。
……中身ローズじゃないよな?
一瞬クリスマスの悪夢が頭をよぎったが、どうもそれもなさそうだ。スマホ(魔)にローズからのものと思われる通知が来ている。
**********************
【ローズ】
ロ:ダママの気持ちを教えてください。
喜:すいません、後で駆け付けますm(__)m
ロ:私にもモフモフする権利があると思うの。
喜:帰ったら聞いてみます。
**********************
「お、アンラッキー君。ド派手なスマホ持ってるな。君の趣味かい?」
「コレは……。そうですね。最近流行ってるみたいです」
「聞いたことねぇ! そんな流行」
言ってて俺も自分に同じツッコみをした。
「なんか今頭が三つある犬が見えたような……」
マズイ。いちいち中座するのが面倒になってこっそり開いたがやはりこれはマズかった。
「すいません! ゲームか何かですかね! 最近のはリアルなのが多くて……」
「キーチローさん、無礼講とはいえ、感心しませんね! 今はしまっておいておいてください」
ベルに社会人として怒られた。まぁ、ごもっともだ。
「すいません、気を付けます」
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