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第1話 限界サラリーマン、際田 極
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【限界】げんかい…… 物事の範囲、能力、程度などの、これ以外、これ以上は無いという、ぎりぎりのところ。かぎり。
「うおおおおおおっ!! 負けるかぁぁぁぁあっ!!!」
「何を小癪な!! くたばれ!!!!」
「負けるなーーーエンジンオー!! 頑張れーーーライジンオー!! そこだー!! フウジンオー!!」
子供の頃、夢中になったヒーローが居る。
子供の頃、成りたかった姿がある。
――そして、いつしか忘れた生き様がある。
「クッ……、ここまで……なのか……!!」
「あきらめるな! 方法は必ずある!」
「しかし……、我々を含め戦える戦士はもうほとんどいません! 活動限界です!」
「限界は超える為に有る! だから戦いを止めるな!」
「資料の提出日は明日なんだぞ!!!!!」
何事にも限界という物は存在する。そしてそれらは一般的に超えてはいけないモノとして認識されているはずだ。我慢、忍耐の限界、体力の限界、能力の限界。もしこれらを超えた場合、ロクな結果をもたらさない。
だが一方で、仕事にも限界がある。納期とか期限とか締切りとか呼ばれる奴だ。コイツを超えないためには結局、頭上を飛び交う怒号がおっしゃるように何かの限界を超えなければならない。もしくは超えないように自分の限界を引き上げるしかない。
俺は、結局のところ世界、いや社会、どころか会社を救うのだって精一杯だって事だ。
「際田!! お前まだこっちのデータ仕上がってないぞ!!」
「ハイっ! すいません!!」
「ほいっ! コイツでエナジン全快だぜ!!」
トチ狂った先輩が渡してきたのは何の変哲もないエナジードリンクだ。そういや、昔好きだったヒーローがそんな台詞と共にドリンク一本で体力回復してたな。あれも、子供向けドリンクの販促だったかと思うと大人の事情が透けて見えて何とも複雑な気持ちになる。
「ありがとうございます、先輩」
完徹二日目。どう考えても自社システムがポンコツなせいでマンパワーに依存している資料作成もいよいよ大詰めだ。俺としてはエナジードリンクや栄養剤で体力の前借りをするより、その半値ほどで買える安酒で全てを忘れて眠りたい。
そして、帰路。どうにか終電で帰宅することに成功した俺は、足元をふらつかせながら我が家に向けて路地を歩いていた。街灯も少なく暗い夜道である。30代も半ばを迎えた身としては幽霊だの妖怪だのよりも生きた人間の方が怖い。
幸いにして人影はなく、シンと静まり返った、正常な心持なら散歩でもしたくなるような静謐な夜だ。まだ人気の多い路地に立っていたコンビニで買った夕食こと夜食と、安酒を流し込めば四時間は寝られるだろう。僅かな街灯と月明かりを頼りに歩を進める。
異変は、我が家へ後数分というところで起きた。何かの境界を超えた様な、外からテレビをつけている家が分かる現象の様な微かな違和感。さらには、進むべき路地のその先、夜の闇よりもさらに暗い不可思議な空間がある。真正面に存在していることを除けば、それは“穴”と言って差し支えない、先の見通せない空間。
「とうとう、幻覚まで見え出したか?」
ハイになって妖精や花畑が見えた事はあったが、それは本当に限界のギリギリまでイッた時のことだ。今日はまだ意識がはっきりしている……はずだ。
その穴は、何となく触れてはいけない闇の様な気がしたので、少々時間がかかるが迂回を選ぶことにした。何事も、用心に越したことはない。しかし、異変は向こうから手を伸ばしてきた。
「ギシャッ!」
穴に背を向けたその時、不可思議な鳴き声とも笑い声ともつかない奇妙な声が聞こえた気がした。振り向くとそこには棍棒を持った小男が立っていた。
――いや、違うな。アレ、アレなんて言ったっけ。ゲームとかラノベでよく出てくる奴だ。魔物の代表格。緑の肌に、知性を感じない醜悪なその容姿。そうだ、ゴブ――。
気が付くと俺は、ソレが振り回した棍棒を強かに喰らい、路地に大の字で倒れていた。は? 嘘だろ。殴られた? 痛む箇所に手を添えるとヌルリと液体の感触。出血だ。客観的に見て少々ヤバい量の血が流れ出ている。あの小さな体からは信じられない膂力。近くにはコンビニ袋の中身が散乱していてちょっとした事件現場の様相。
「ゲシャシャシャ」
今度は間違いなく笑い声だ。引き攣ったような笑顔を浮かべて目の前の小男は血の付いた棍棒をペタペタと撫でている。物盗りか? 恨み……は買うようなことしてないと信じたいが。
「ま、待て! 金なら置いていく! 置いていくから!」
俺は財布を取り出すと、ありったけの、いやなけなしの千円札六枚を地面に置いて、財布を逆さに振った。
「ホラ! もう、無い! お金! 無い!」
「ギシュ」
小男は差し出した札に目もくれず棍棒を振り上げた。愉悦に塗れたその顔は、心底殴ることを楽しんでいるようだった。これ、終わったわ。てか、これ、人間じゃないよな。これって所謂ゴブリンてやつだよな? 魔物? これが本当の通り魔ってやつ? いやいやいや、バカか。抵抗しないと。いや、逃げないと! 明日のデータ提出が! いやもう仕事なんかどうでもいいわ。うわ。もうダメだ。スローモーションだ。極限だ。ギリギリだ。
もう諦めるしか――――、脳の隅々まで絶望が染み渡った時。何かが超スピードで弾けた気がした。
「クソっ!! 諦めてたまるか!!!!」
俺は振り下ろされた棍棒を無様にゴロゴロと転がりながら避けて立ち上がった。そして、フラフラの頭で現状を分析した。どうする。こっちは無手で魔法なんか使えやしない。特技は目覚ましの一つ目の音で起きられることぐらい。どうしたらいい。コイツを倒すには。
「授けます」
「は?」
疑問には思いつつも怒涛のファンタジー体験に、俺の疲れ切った体と脳はどこからともなく聞こえた声を既に受け入れ始めていた。
「戦う力を、貴方に」
女性の声だ。澄んだ良く通る声。何故だか分からないがこの意味不明な展開に説得力を感じる。完徹二日の頭を思い切りぶん殴られたからだろうか。どうにでもなれと展開に流されたがっている自分がいる。でもまずは、
「助けてくれ! 警察に連絡を!!」
「勇者よ、叫ぶのです。『リヴァイヴ』と」
あ、ダメだコレ。こっちの都合とか返事とか全く考慮してくれないヤツだ。そうか。俺は夢を見ているんだな。電車の中で寝てしまったのか? だったら、流されるところまで流されてみよう。
「えぇ……。もういいや。どうにでもなれ! リヴァーーーーーーーイヴ!!!」
謎の言葉を口にした瞬間、俺は光に包まれ、そして、いつの間にか赤いバトルスーツを着用しているらしかった。うん、暗くてよく見えない。せっかく夢なんだから変身ぐらいもっと明るいところでしたかったと思わないでもない。
「ゲシャ!?」
事の成り行きを見守っていたゴブリンは変身を遂げた俺に大層驚いていたが、それもひととき、棍棒を握り直すと再び襲い掛かってきた。バットよりも二回りほど太い、トゲ付の木の塊が俺の肩口を打ち据える。生身なら骨が砕けていてもおかしくない、こちらの死を厭わない攻撃だったが、なぜか俺は無傷で防ぐことが出来た。これが、スーツの力なのか。
「今度はこちらの番だぜ! トォォォーッ!!!」
腰を落とし、どこかで見たようなパンチを一閃繰り出してみた。何のことは無い普通のパンチだったが、その威力は想像を遥かに超えて、ゴブリンの顔面を深く抉っていた。なんだか、夢にしては生々しい骨の砕ける感触と肉の柔らかさと血の温かさ。
そうして、断末魔めいた悲鳴を残しゴブリンは消えた。倒したら消えるなんてまるでゲームのようだなんて感想を抱きながら俺は仮想の勝利を嚙み締めた。
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
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「しかし……、我々を含め戦える戦士はもうほとんどいません! 活動限界です!」
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何事にも限界という物は存在する。そしてそれらは一般的に超えてはいけないモノとして認識されているはずだ。我慢、忍耐の限界、体力の限界、能力の限界。もしこれらを超えた場合、ロクな結果をもたらさない。
だが一方で、仕事にも限界がある。納期とか期限とか締切りとか呼ばれる奴だ。コイツを超えないためには結局、頭上を飛び交う怒号がおっしゃるように何かの限界を超えなければならない。もしくは超えないように自分の限界を引き上げるしかない。
俺は、結局のところ世界、いや社会、どころか会社を救うのだって精一杯だって事だ。
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トチ狂った先輩が渡してきたのは何の変哲もないエナジードリンクだ。そういや、昔好きだったヒーローがそんな台詞と共にドリンク一本で体力回復してたな。あれも、子供向けドリンクの販促だったかと思うと大人の事情が透けて見えて何とも複雑な気持ちになる。
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その穴は、何となく触れてはいけない闇の様な気がしたので、少々時間がかかるが迂回を選ぶことにした。何事も、用心に越したことはない。しかし、異変は向こうから手を伸ばしてきた。
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穴に背を向けたその時、不可思議な鳴き声とも笑い声ともつかない奇妙な声が聞こえた気がした。振り向くとそこには棍棒を持った小男が立っていた。
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俺は財布を取り出すと、ありったけの、いやなけなしの千円札六枚を地面に置いて、財布を逆さに振った。
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事の成り行きを見守っていたゴブリンは変身を遂げた俺に大層驚いていたが、それもひととき、棍棒を握り直すと再び襲い掛かってきた。バットよりも二回りほど太い、トゲ付の木の塊が俺の肩口を打ち据える。生身なら骨が砕けていてもおかしくない、こちらの死を厭わない攻撃だったが、なぜか俺は無傷で防ぐことが出来た。これが、スーツの力なのか。
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腰を落とし、どこかで見たようなパンチを一閃繰り出してみた。何のことは無い普通のパンチだったが、その威力は想像を遥かに超えて、ゴブリンの顔面を深く抉っていた。なんだか、夢にしては生々しい骨の砕ける感触と肉の柔らかさと血の温かさ。
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