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カルラの言う儘にザアイが了承したので、カルラはティファを連れて古着屋に向かう。勿論、守護者達もカルラの後にピッタリと付いて来たままで。
古着屋に入り、使わない物を出して貰ってカルラが売買の交渉をする。その手腕は守護者達では真似出来ない、相場を把握している者の交渉だ。
因みに古着を購入すると言った時、エンヤは苦虫を噛み潰したような顔をした。
「ティファに古着を着せる気か?」
「旅人が新品を態々買う意味が分からないわ。野山を歩き回る事だってあるのに、新品だなんてそれこそ狙えと言ってるような物よ。そんな事するから人拐いに狙われるんじゃない」
「お前だって拐われてたんだろ?!偉そうに言うな!」
「あたしの場合は一人だったんだから仕方ないけど、お兄さん達は三人もいて狙われたんでしょ?三人も居て拐われるなんて頼りない。しかもあれ、来るの遅すぎ。あたし達が隙を見て逃げ出してなかったら、次の日には売られてたのよ?間に合ったの?」
「「「……」」」
今知った事実に三人は黙り込む。
「こんな可愛い子が可愛い顔を晒したまま、可愛い服着て歩いてたら、悪人が少しのリスクを負ってでも手に入れたがるのはちょっと考えれば分かるのに、それにも気付かず防犯意識も皆無な人に、文句を言われる筋合いは無いわ」
(防犯意識も皆無な馬鹿が、私に喧嘩を売ってんじゃないわよ)
蔑むような目線でカルラは言い放ち、エンヤの反論を封じる。
「お嬢ちゃん、苦労したのねぇ……」
「分かってくれます?この人達、本当世間に疎くて。子供でも知る常識を知らないんです!成り行きで同行者になったんですけど、本当に大変なんです!!しかもこの子に被害が出てるから本当に嫌になるんです!」
「ちょっと待て!被害ってなんだ!!俺たちはティファに無理強いしてないぞ!」
「干し肉そのままかじらせてたのは誰よ!三人もいて料理も出来ないなんてとんだお荷物よ!しかもそのままでも食べれる食糧の見分けすら出来ないなんて、旅する気を感じないわよ!」
「それは確かに役立たずだし、同行者として最悪の部類だわ……」
さすがにそこまで酷いとは思ってなかった古着屋の店主らしきおばちゃんは、カルラに並々ならぬ同情を向ける。
ほら見ろと、カルラはエンヤを見返す。
彼等にとっての常識は、カルラ達一般人からすれば、充分非常識なのだ。
古着屋に入り、使わない物を出して貰ってカルラが売買の交渉をする。その手腕は守護者達では真似出来ない、相場を把握している者の交渉だ。
因みに古着を購入すると言った時、エンヤは苦虫を噛み潰したような顔をした。
「ティファに古着を着せる気か?」
「旅人が新品を態々買う意味が分からないわ。野山を歩き回る事だってあるのに、新品だなんてそれこそ狙えと言ってるような物よ。そんな事するから人拐いに狙われるんじゃない」
「お前だって拐われてたんだろ?!偉そうに言うな!」
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「「「……」」」
今知った事実に三人は黙り込む。
「こんな可愛い子が可愛い顔を晒したまま、可愛い服着て歩いてたら、悪人が少しのリスクを負ってでも手に入れたがるのはちょっと考えれば分かるのに、それにも気付かず防犯意識も皆無な人に、文句を言われる筋合いは無いわ」
(防犯意識も皆無な馬鹿が、私に喧嘩を売ってんじゃないわよ)
蔑むような目線でカルラは言い放ち、エンヤの反論を封じる。
「お嬢ちゃん、苦労したのねぇ……」
「分かってくれます?この人達、本当世間に疎くて。子供でも知る常識を知らないんです!成り行きで同行者になったんですけど、本当に大変なんです!!しかもこの子に被害が出てるから本当に嫌になるんです!」
「ちょっと待て!被害ってなんだ!!俺たちはティファに無理強いしてないぞ!」
「干し肉そのままかじらせてたのは誰よ!三人もいて料理も出来ないなんてとんだお荷物よ!しかもそのままでも食べれる食糧の見分けすら出来ないなんて、旅する気を感じないわよ!」
「それは確かに役立たずだし、同行者として最悪の部類だわ……」
さすがにそこまで酷いとは思ってなかった古着屋の店主らしきおばちゃんは、カルラに並々ならぬ同情を向ける。
ほら見ろと、カルラはエンヤを見返す。
彼等にとっての常識は、カルラ達一般人からすれば、充分非常識なのだ。
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