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分かれ道が目の前に見えた時、思わずここで別れられたら……とカルラが思ってしまうが、ティファの為、ティファの為と頭の中で唱える。
昼近くになり、道から少し離れた場所で昼食を作る事に。その前に、カルラは周辺にある新鮮食材を取りに行くと伝えると、ティファが不安そうにするので、ヒューリーに荷物持ちさせるから大丈夫だと言って頷かせる。
速度は合わせていたものの、歩き慣れないティファがずっと歩いていたので、ティファを休ませる事にしたが、もっと沢山歩き慣れたら一緒に探索しようねとカルラが言えば、ティファは嬉しそうに何度も頷く。
「僕は嬉しいけど、もしかしてお嬢って、ザアイ苦手?」
「苦手以前にあんな腹黒、関わりたくないわ。鬼門の上に腹黒なんて、厄介事でしかないじゃない」
「お嬢、ザアイが腹黒って気付いてたんだ?!」
「気付かない訳ないじゃない。あれは腹黒外見詐欺よ」
カルラの言葉の意味を理解し、ヒューリーが肩を震わせ笑いを堪えている。
「はっ……腹黒外見詐欺っっ……!!」
が、その声も震えて、明らかに笑いを堪えているのがバレバレである。
「……本人いないんだし、声出して笑えば?」
「あははははっ!お嬢ぐらいだよ!ザアイをそんな風に言うの!!はっ、腹黒はともかくっ、がっ、外見詐欺ってっっ。くっくっくっ、お嬢っ、凄いよっ、本当っ、尊敬する!」
「それはどうも?」
「はぁ~……久々だよ、こんなに笑ったの。お嬢って不思議だよね。僕達でも聞き惚れるザアイの声にも無反応だし、辛辣だし。その癖ティファには甘いけど、ただ甘やかすだけじゃなく先を見据えた行動をしてるよね。まるで、先駆者のように」
(だから嫌なのよ。物事を多面的に見る油断ならない男は。軽薄そうに見えて、よく見てるのよね。もしかして、視覚能力者かしら?うわぁ~、もしそうなら面倒~)
全ての人が当て嵌まる訳ではないが、視覚能力者の場合、大体2パターンに分かれる。その能力を過信するタイプと、能力を強化もしくは補助として使用する為に、周囲に気を配り、視覚で情報や能力を補おうとするタイプだ。
勿論、視覚能力者以外にもいくらでもいるだろうが、真眼持ちの守護者になら、一人はいるだろうとカルラが予測をしただけの事だ。
まぁ、カルラの前で能力を使用すれば、どんな能力だろうとカルラにはバレるのだが。
昼近くになり、道から少し離れた場所で昼食を作る事に。その前に、カルラは周辺にある新鮮食材を取りに行くと伝えると、ティファが不安そうにするので、ヒューリーに荷物持ちさせるから大丈夫だと言って頷かせる。
速度は合わせていたものの、歩き慣れないティファがずっと歩いていたので、ティファを休ませる事にしたが、もっと沢山歩き慣れたら一緒に探索しようねとカルラが言えば、ティファは嬉しそうに何度も頷く。
「僕は嬉しいけど、もしかしてお嬢って、ザアイ苦手?」
「苦手以前にあんな腹黒、関わりたくないわ。鬼門の上に腹黒なんて、厄介事でしかないじゃない」
「お嬢、ザアイが腹黒って気付いてたんだ?!」
「気付かない訳ないじゃない。あれは腹黒外見詐欺よ」
カルラの言葉の意味を理解し、ヒューリーが肩を震わせ笑いを堪えている。
「はっ……腹黒外見詐欺っっ……!!」
が、その声も震えて、明らかに笑いを堪えているのがバレバレである。
「……本人いないんだし、声出して笑えば?」
「あははははっ!お嬢ぐらいだよ!ザアイをそんな風に言うの!!はっ、腹黒はともかくっ、がっ、外見詐欺ってっっ。くっくっくっ、お嬢っ、凄いよっ、本当っ、尊敬する!」
「それはどうも?」
「はぁ~……久々だよ、こんなに笑ったの。お嬢って不思議だよね。僕達でも聞き惚れるザアイの声にも無反応だし、辛辣だし。その癖ティファには甘いけど、ただ甘やかすだけじゃなく先を見据えた行動をしてるよね。まるで、先駆者のように」
(だから嫌なのよ。物事を多面的に見る油断ならない男は。軽薄そうに見えて、よく見てるのよね。もしかして、視覚能力者かしら?うわぁ~、もしそうなら面倒~)
全ての人が当て嵌まる訳ではないが、視覚能力者の場合、大体2パターンに分かれる。その能力を過信するタイプと、能力を強化もしくは補助として使用する為に、周囲に気を配り、視覚で情報や能力を補おうとするタイプだ。
勿論、視覚能力者以外にもいくらでもいるだろうが、真眼持ちの守護者になら、一人はいるだろうとカルラが予測をしただけの事だ。
まぁ、カルラの前で能力を使用すれば、どんな能力だろうとカルラにはバレるのだが。
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