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結局、カルラが見たかった彼等の対応力は、そう大して見る事が出来なかった。
明日の朝に街を出ると言う事と、シーラの件とで、女性達が思いの外、食い付いて来なかった為だ。
(こいつ等、絶対ティファに敵意が向くような事してそうなんだけど、あの女の所為で、他の女性達が思いの外に同情して来た上、彼等にまで気を遣われて、普段どういった対応をしてるのかが分からなかったわ。まぁ、不本意ではあるけど、暫くは付き纏われるでしょうから、追い追い突っ込んでやるわ)
大した収穫もなく、食事を終わらせ宿に帰り、部屋の前でティファ達と別れるカルラ。
早々に寝る準備をして明日に備える。
翌朝、結局シーラは姿を見せなかった。
宿屋にある小さな食堂で朝食を食べようと、荷物を持ち部屋の扉を開けると、隣の部屋の扉も開き、ティファがカルラに駆け寄る。
「おはよう、ティファ。今から朝食を食べるけど、ティファも来る?」
カルラの言葉に嬉しそうに頷くティファ。その後ろから、守護者達も現れ、言葉を交わす。
「おはようございます、カルラさん」
「お嬢、おはよう~」
「おはようございます、ザアイさん、ヒューリー、エンヤさん。さぁ、行こうかティファ」
一応エンヤの名前も入れるが、返事は期待していないので、ティファの手を繋ぎ食堂に降りる。
途中、宿屋の主に出会したので、挨拶をしておく。
「おはようございます、おじさん。ここで食事をして、そのまま街を出ますね。お世話になりました」
「おお、嬢ちゃん。もう出るのか?道中気を付けてな!」
「はい、有難うございました」
その様子を見ていたヒューリーがこっそりカルラに聞いてみる。
「お嬢、知り合い?」
「昨日キッチンを借りただけよ」
「キッチン……って、もしかして、昨日のあれ、お嬢の手作り?!」
驚いた声をあげるヒューリー。
「だから何?大した事じゃないわよ」
「いや、充分大した事だよね?!僕はてっきりどこかの店で購入した物だと……。だって、凄く美味そうだったよ!」
「あげないわよ」
即座に言い返すカルラ。その言葉に項垂れるヒューリー。
「ううぅ……。そこを何とか……」
「……お金を払うなら売ってあげる。けど、それ程の量もないわよ」
「じゃあじゃあ、道中お嬢が料理を作ってよ!材料費も出すし、四人分の調理費も出すから!正直、保存食は食い飽きた!いいよねザアイ!」
カルラの返事も聞かずにザアイに話を振るヒューリー。
「勿論です」
ザアイとしても、食の改善に、カルラを丸め込む気満々だった。
明日の朝に街を出ると言う事と、シーラの件とで、女性達が思いの外、食い付いて来なかった為だ。
(こいつ等、絶対ティファに敵意が向くような事してそうなんだけど、あの女の所為で、他の女性達が思いの外に同情して来た上、彼等にまで気を遣われて、普段どういった対応をしてるのかが分からなかったわ。まぁ、不本意ではあるけど、暫くは付き纏われるでしょうから、追い追い突っ込んでやるわ)
大した収穫もなく、食事を終わらせ宿に帰り、部屋の前でティファ達と別れるカルラ。
早々に寝る準備をして明日に備える。
翌朝、結局シーラは姿を見せなかった。
宿屋にある小さな食堂で朝食を食べようと、荷物を持ち部屋の扉を開けると、隣の部屋の扉も開き、ティファがカルラに駆け寄る。
「おはよう、ティファ。今から朝食を食べるけど、ティファも来る?」
カルラの言葉に嬉しそうに頷くティファ。その後ろから、守護者達も現れ、言葉を交わす。
「おはようございます、カルラさん」
「お嬢、おはよう~」
「おはようございます、ザアイさん、ヒューリー、エンヤさん。さぁ、行こうかティファ」
一応エンヤの名前も入れるが、返事は期待していないので、ティファの手を繋ぎ食堂に降りる。
途中、宿屋の主に出会したので、挨拶をしておく。
「おはようございます、おじさん。ここで食事をして、そのまま街を出ますね。お世話になりました」
「おお、嬢ちゃん。もう出るのか?道中気を付けてな!」
「はい、有難うございました」
その様子を見ていたヒューリーがこっそりカルラに聞いてみる。
「お嬢、知り合い?」
「昨日キッチンを借りただけよ」
「キッチン……って、もしかして、昨日のあれ、お嬢の手作り?!」
驚いた声をあげるヒューリー。
「だから何?大した事じゃないわよ」
「いや、充分大した事だよね?!僕はてっきりどこかの店で購入した物だと……。だって、凄く美味そうだったよ!」
「あげないわよ」
即座に言い返すカルラ。その言葉に項垂れるヒューリー。
「ううぅ……。そこを何とか……」
「……お金を払うなら売ってあげる。けど、それ程の量もないわよ」
「じゃあじゃあ、道中お嬢が料理を作ってよ!材料費も出すし、四人分の調理費も出すから!正直、保存食は食い飽きた!いいよねザアイ!」
カルラの返事も聞かずにザアイに話を振るヒューリー。
「勿論です」
ザアイとしても、食の改善に、カルラを丸め込む気満々だった。
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