出会いと別れと復讐と

カザハナ

文字の大きさ
上 下
45 / 116

43

しおりを挟む
 カルラの言葉に頷くティファ。

 守護者達は、ティファが頷くとは思ってもいなかった為、驚く。


「妹さんの了承も取れたんだし、良いわよね?」


 カルラが笑顔で提案と言う名の決定を下す。


「お嬢……なに考えてるのさ?」

「ちょっとね。知りたい事があって」

「どういう事か説明して頂けますか?カルラさん」


 カルラの言葉にザアイが問う。


「どう、とは?あたし聞いたわよね?同席する?って。その時、勿論って答えたのはザアイさんでしょ?そもそもあたし、一人で食事するなんて一言も言ってないわよ?」


 不穏な空気に女性達は固唾を呑む。


「お前、俺達を売ったな」

「だから、人聞きの悪い事言わないで。女の子達と食事する事の何が悪いの?売ったって言うけど、あたしもティファも一緒にいるのよ?オススメのお店を教えてもらいはしたけど、お金や物を貰ったりなんかしてないわ。嫌なら帰れば?ティファはあたしと食事して帰るわよね?」


 カルラが話をティファに振ると、ティファはカルラの言葉に再度頷く。

 カルラに害意は無いし、絶対に嫌な思いはさせないと言ったカルラを心底信頼しているからだ。

 (そもそも私が知りたいのは、守護者達がティファ以外の人にどう対応するのか、だもの)


「いつも通り、対応してあげたら良いじゃない。誰とも関わらないなんて出来ないんだから。ティファはあたしが面倒見るし」

「お前なぁ~~~!!」


 守護者達に構わずイスにティファを座らせ、その横を陣取るカルラ。


「一人煩いけど気にしないでね。エンヤさんはいつも、誰にでもこうだから。ザアイさんは紳士だし、ヒューリーさんは気さくだから、遠慮せず話し掛けて大丈夫よ。あたしとだって普通に喋ってくれるんだから。あ、シーラさん。ここのオススメって何?」

「そっ、そうね!オススメは乳製品を使った物や、お肉料理ね。ここは酪農家と協同経営してるから、新鮮なお肉や乳製品が売りなのよ。野菜もたっぷり使用してるし、男女共人気のあるお店で、お値段もリーズナブルだから何でも頼んで頂戴!態々来てもらったんだから、あなた達の分は私達が払うわ!」

「それはダメよ、シーラさん。あたしはそんなつもりで来たんじゃ無いし、エンヤさんの言う売ったって事になりかねないもの。あたしは明日の朝に街を出なくちゃなんだけど、どうやら彼等もそうみたいだから、奢られたらお礼も出来ない。彼等だって女の子に払わせる気はないんじゃないかな?」

「えっ、もう行っちゃうの?!そんなぁ~……」

 彼女達はショックを受けているが、カルラにとってはどうでもいい。彼女達はカルラが去る事にショックを受けているのではなく、彼等が去るからショックを受けているのだ。そんな相手に借りを作る気は全くないカルラだった。
しおりを挟む
感想 23

あなたにおすすめの小説

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

【取り下げ予定】愛されない妃ですので。

ごろごろみかん。
恋愛
王妃になんて、望んでなったわけではない。 国王夫妻のリュシアンとミレーゼの関係は冷えきっていた。 「僕はきみを愛していない」 はっきりそう告げた彼は、ミレーゼ以外の女性を抱き、愛を囁いた。 『お飾り王妃』の名を戴くミレーゼだが、ある日彼女は側妃たちの諍いに巻き込まれ、命を落としてしまう。 (ああ、私の人生ってなんだったんだろう──?) そう思って人生に終止符を打ったミレーゼだったが、気がつくと結婚前に戻っていた。 しかも、別の人間になっている? なぜか見知らぬ伯爵令嬢になってしまったミレーゼだが、彼女は決意する。新たな人生、今度はリュシアンに関わることなく、平凡で優しい幸せを掴もう、と。 *年齢制限を18→15に変更しました。

悪意のパーティー《完結》

アーエル
ファンタジー
私が目を覚ましたのは王城で行われたパーティーで毒を盛られてから1年になろうかという時期でした。 ある意味でダークな内容です ‪☆他社でも公開

あなたがそう望んだから

まる
ファンタジー
「ちょっとアンタ!アンタよ!!アデライス・オールテア!」 思わず不快さに顔が歪みそうになり、慌てて扇で顔を隠す。 確か彼女は…最近編入してきたという男爵家の庶子の娘だったかしら。 喚き散らす娘が望んだのでその通りにしてあげましたわ。 ○○○○○○○○○○ 誤字脱字ご容赦下さい。もし電波な転生者に貴族の令嬢が絡まれたら。攻略対象と思われてる男性もガッチリ貴族思考だったらと考えて書いてみました。ゆっくりペースになりそうですがよろしければ是非。 閲覧、しおり、お気に入りの登録ありがとうございました(*´ω`*) 何となくねっとりじわじわな感じになっていたらいいのにと思ったのですがどうなんでしょうね?

父が再婚しました

Ruhuna
ファンタジー
母が亡くなって1ヶ月後に 父が再婚しました

5年も苦しんだのだから、もうスッキリ幸せになってもいいですよね?

gacchi
恋愛
13歳の学園入学時から5年、第一王子と婚約しているミレーヌは王子妃教育に疲れていた。好きでもない王子のために苦労する意味ってあるんでしょうか。 そんなミレーヌに王子は新しい恋人を連れて 「婚約解消してくれる?優しいミレーヌなら許してくれるよね?」 もう私、こんな婚約者忘れてスッキリ幸せになってもいいですよね? 3/5 1章完結しました。おまけの後、2章になります。 4/4 完結しました。奨励賞受賞ありがとうございました。 1章が書籍になりました。

幼い頃に魔境に捨てたくせに、今更戻れと言われて戻るはずがないでしょ!

克全
恋愛
「カクヨム」と「小説家になろう」にも投稿しています。 ニルラル公爵の令嬢カチュアは、僅か3才の時に大魔境に捨てられた。ニルラル公爵を誑かした悪女、ビエンナの仕業だった。普通なら獣に喰われて死にはずなのだが、カチュアは大陸一の強国ミルバル皇国の次期聖女で、聖獣に護られ生きていた。一方の皇国では、次期聖女を見つけることができず、当代の聖女も役目の負担で病み衰え、次期聖女発見に皇国の存亡がかかっていた。

そんなに妹が好きなら死んであげます。

克全
恋愛
「アルファポリス」「カクヨム」「小説家になろう」に同時投稿しています。 『思い詰めて毒を飲んだら周りが動き出しました』 フィアル公爵家の長女オードリーは、父や母、弟や妹に苛め抜かれていた。 それどころか婚約者であるはずのジェイムズ第一王子や国王王妃にも邪魔者扱いにされていた。 そもそもオードリーはフィアル公爵家の娘ではない。 イルフランド王国を救った大恩人、大賢者ルーパスの娘だ。 異世界に逃げた大魔王を追って勇者と共にこの世界を去った大賢者ルーパス。 何の音沙汰もない勇者達が死んだと思った王達は……

処理中です...