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後日談
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エリオールは基本、与えられた部屋の有る周辺以外から出る事は無い。
少し離れた場所に行くのも規則性は無く、他国の王族が滞在する為の場所、自国の貴族が許可無く入れない場所に滞在している。
その為、侵入者は当然厳罰に処されるし、迷った等の言い訳は通用しない。
勿論、賄賂等を受け取り、侵入を許した者達も処罰対象に含まれる。
だからこそ、脳内お花畑……夢見がちな令嬢達は、どうにかしてエリオールと接触し、牽制しようと企んでいたが、悉く失敗。
何せ、頼みの綱にしていた両親が役に立たなかったのだ。
それ所か、我が国の王家から厳重注意や警告を受けたのだから、一度で懲りなかった令嬢は、戒律の厳しい修道院へと送られた事だろう。
まぁ、運良く接触出来た所で、エリオール本人に、ガッツリとやり込められるだけの話なのだが。
エリオールは腹違いの妹に対し、身内である事と目立ちたくなかったのとで、随分手加減を加えていたが、身内でも王族でも無い令嬢達に、敵意を向けられ黙ってやり過ごす事も、穏便に事を済ませる気も無い。
こう言った輩は最初が肝心で、一度でも大目に見れば、侮り、付け上がる。
中小国だろうと、王族である事に変わりはないし、立場の違いを解らせなくてはならない。
そうでないとこの先、エリオールがディーランの王妃になろうが、他国の王族や貴族と結婚しようが、下に見られる可能性が高い。
だからこそ、後々嘗められないように、ディーラン側も最高の待遇を用意しているので、レオンの心配は杞憂だったのだ。
それに、エリオールの後見人は、あのマーウィンだ。その後ろには、死神と陰で言われるジルギリスも居る。
ジルギリスが他の貴族に対して、何の対策も立てていない訳が無い。
エリオールからすれば、ちょっぴり刺激の少ない、平穏な日々だ。
とは言え、エリオールに暇は無い。
元々エリオールがディーランに来るのは数年後の予定だったので、前倒しで覚える事が多いのだ。
情報は鮮度が命。
遠く離れたショーン国からディーラン国の情報を集めても、ディーランに着いた時点でその情報は古い事もまま有る。
他国の者だからと、侮られる要素を徹底的に潰したいエリオールは、ジルギリスに頼んで寄越してもらった優秀な者達に囲まれて、忘れられなくなるような裏話込みの情報を、沢山教わっている最中だ。
元々学ぶ事は嫌いでは無いが、好きかと聞かれても微妙な所だ。
何せ、馬鹿はショーン国では生きられないのだから。
好き嫌いと言っていられる程甘くなく、油断や怠惰は死に繋がり、平凡や平穏とは無縁の生活を送らなければならない。
あの国の環境と比べればぬるま湯過ぎて、どうすれば良いのか戸惑う事ばかりのエリオールは、学ぶ事に忙しいぐらいが丁度良いのだ。
そんな中、レオンが短時間ながらも毎日時間を作って、エリオールとの交流に費やすようになる。
とは言え、エリオールの好感度は、リラの方が高いままだが。
それでもレオンの努力により、少しずつ良好な関係が築かれていった。
少し離れた場所に行くのも規則性は無く、他国の王族が滞在する為の場所、自国の貴族が許可無く入れない場所に滞在している。
その為、侵入者は当然厳罰に処されるし、迷った等の言い訳は通用しない。
勿論、賄賂等を受け取り、侵入を許した者達も処罰対象に含まれる。
だからこそ、脳内お花畑……夢見がちな令嬢達は、どうにかしてエリオールと接触し、牽制しようと企んでいたが、悉く失敗。
何せ、頼みの綱にしていた両親が役に立たなかったのだ。
それ所か、我が国の王家から厳重注意や警告を受けたのだから、一度で懲りなかった令嬢は、戒律の厳しい修道院へと送られた事だろう。
まぁ、運良く接触出来た所で、エリオール本人に、ガッツリとやり込められるだけの話なのだが。
エリオールは腹違いの妹に対し、身内である事と目立ちたくなかったのとで、随分手加減を加えていたが、身内でも王族でも無い令嬢達に、敵意を向けられ黙ってやり過ごす事も、穏便に事を済ませる気も無い。
こう言った輩は最初が肝心で、一度でも大目に見れば、侮り、付け上がる。
中小国だろうと、王族である事に変わりはないし、立場の違いを解らせなくてはならない。
そうでないとこの先、エリオールがディーランの王妃になろうが、他国の王族や貴族と結婚しようが、下に見られる可能性が高い。
だからこそ、後々嘗められないように、ディーラン側も最高の待遇を用意しているので、レオンの心配は杞憂だったのだ。
それに、エリオールの後見人は、あのマーウィンだ。その後ろには、死神と陰で言われるジルギリスも居る。
ジルギリスが他の貴族に対して、何の対策も立てていない訳が無い。
エリオールからすれば、ちょっぴり刺激の少ない、平穏な日々だ。
とは言え、エリオールに暇は無い。
元々エリオールがディーランに来るのは数年後の予定だったので、前倒しで覚える事が多いのだ。
情報は鮮度が命。
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他国の者だからと、侮られる要素を徹底的に潰したいエリオールは、ジルギリスに頼んで寄越してもらった優秀な者達に囲まれて、忘れられなくなるような裏話込みの情報を、沢山教わっている最中だ。
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