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後日談
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エリオールは王宮に着くと、早速侍女に、予定の確認や調整を頼んで、リラと会う時間を作ろうとしていると、侍女に、リラと仲の良い王妃にも相談すればご協力頂けるかとのアドバイスを貰い、その助言に従い、アナスタシアに相談しようと決意する。
ディーラン国の王妃はとても気さくな優しい女性で、エリオールを何かと気遣い、エリオールの部屋へと自ら足を運び、色々と世話を焼き、可愛がってくれる。
エリオールはショーン国の王妃、自身の母親とついつい比べてしまい、同じ王妃でも、こうも違うのかと思ってしまう。
エリオールの母親は、プライドが高く、負けず嫌いの完璧主義者。
子供は自分の手足、もしくは道具と思っているのか、何事も出来て当たり前、もし出来ない場合は努力しろの一点張り。
幸い、エリオールもエリオールの兄も、母親の要求に難なく応える事が出来た為、何事も無く生きて来たが、そうでなければ不良品のような扱い、下手をすれば殺されていた事だろう。
元々高位貴族だった母親は、祖父に、そのように育てられたのかも知れない。
正妃とは言え、一夫多妻制。正妃以外は優秀さが重要視される。
そうは言っても優秀さとは、マナーや教養、品格等も全てを含む為、下位の貴族や平民が選ばれる事はほぼ無いと言って良い。
そして、正妃候補だからと、血筋のみで選ばれる事も無い。
ショーン国の王達は、実力重視の王制国。王妃もそれなりの優秀さを求められるのだ。
そして、王妃候補が王妃、要は王となった王位継承者と婚姻すれば、王妃の生家は様々な面で優遇されるが、その反面、優秀で無い者を王妃に推し進め、その者が王妃になって判明した場合、当然王族を謀った犯罪者として、王妃を含めた生家は、一族諸とも処刑される。
そんな国だと周辺国からも認知されているし、ジルギリスからショーン国の先代国王で有り、エリオールの祖父の所業、ディーラン国の現王妃、アナスタシアが嫁ぐ際に横槍を入れ、ディーラン国の不興を買った事や、アナスタシア本人にも報告はしていると聞いた為、良い感情を抱かれていないだろうと思っていたのに、悪意なんて欠片も無く、歓迎された上に、息子の事で謝罪され、エリオールの方が恐縮してしまう程だ。
エリオールの実母がアナスタシアの立場なら、不快感を顕にし、息子の態度も当然の事だと言い切っていた事だろう。
そんな心の広いアナスタシアに謝らせている事で、レオンに対する好感度が皆無に近いのは仕方が無い事だろう。
ディーラン国の王妃はとても気さくな優しい女性で、エリオールを何かと気遣い、エリオールの部屋へと自ら足を運び、色々と世話を焼き、可愛がってくれる。
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エリオールの母親は、プライドが高く、負けず嫌いの完璧主義者。
子供は自分の手足、もしくは道具と思っているのか、何事も出来て当たり前、もし出来ない場合は努力しろの一点張り。
幸い、エリオールもエリオールの兄も、母親の要求に難なく応える事が出来た為、何事も無く生きて来たが、そうでなければ不良品のような扱い、下手をすれば殺されていた事だろう。
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そうは言っても優秀さとは、マナーや教養、品格等も全てを含む為、下位の貴族や平民が選ばれる事はほぼ無いと言って良い。
そして、正妃候補だからと、血筋のみで選ばれる事も無い。
ショーン国の王達は、実力重視の王制国。王妃もそれなりの優秀さを求められるのだ。
そして、王妃候補が王妃、要は王となった王位継承者と婚姻すれば、王妃の生家は様々な面で優遇されるが、その反面、優秀で無い者を王妃に推し進め、その者が王妃になって判明した場合、当然王族を謀った犯罪者として、王妃を含めた生家は、一族諸とも処刑される。
そんな国だと周辺国からも認知されているし、ジルギリスからショーン国の先代国王で有り、エリオールの祖父の所業、ディーラン国の現王妃、アナスタシアが嫁ぐ際に横槍を入れ、ディーラン国の不興を買った事や、アナスタシア本人にも報告はしていると聞いた為、良い感情を抱かれていないだろうと思っていたのに、悪意なんて欠片も無く、歓迎された上に、息子の事で謝罪され、エリオールの方が恐縮してしまう程だ。
エリオールの実母がアナスタシアの立場なら、不快感を顕にし、息子の態度も当然の事だと言い切っていた事だろう。
そんな心の広いアナスタシアに謝らせている事で、レオンに対する好感度が皆無に近いのは仕方が無い事だろう。
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