789 / 803
後日談
10
しおりを挟む
エリオールは、現在ディーランの王宮に滞在しているが、ディーランに着くよりも前に、ジルギリスとマーウィンが迎えに来てくれていた。
そしてその時に、マーウィンが先代国王で有る事や、ジルギリスの家がどのような役割なのかも教えて貰う事が出来た。
因みに、ディーラン国外の情勢に詳しいのは、エヴァンス家以外に、公爵家や侯爵家の幾つかに、そう言った役割を持つ家が有るが、王太子だった頃のマーウィンがジルギリスを巻き込んでの国外視察と言う名の旅行、当時は各国からの刺客が横行していた為、マーウィンと同行していたジルギリスが国外の情勢に詳しい他家と組んではいたが、マーウィンと同行していた為に、ジルギリスが目立ってしまったのだ。
まぁ、目立ってしまったのならそれを利用し、他家の動き易いように、積極的に矢面にと立った事で、エヴァンス家の色が、他国で要注意人物の扱いになってしまったようだが。
いつもなら他国出身の王妃候補の後見人は、エヴァンス家の役割を知っていて、エヴァンス家と協力関係に当たる他国の情勢に詳しい公爵家の当主か侯爵家の当主、もしくはエヴァンス家の当主が後見人になるのだが、今回はマーウィンがなると言い出した為、エリオールの後見人はマーウィンがなったのだ。
とは言え、細かな事には頓着しないマーウィンに任せるのは後々が大変なので、ジルギリスがフォローに入る事が条件では有るが。
エリオールにとってのジルギリスは、親身になってくれる有言実行者で、とても頼りになる信頼の出来る相手だ。
そんなジルギリスの愛娘に似てると言われ、興味を持ち、会ってみたいと思っていた。
そんな中、エリオールはジルギリスの愛娘のリラと会う機会がやってくる。
レオンがリラの嫁ぎ先、叔父のクルルフォーン邸に押し掛けていると、エヴァンス家の使用人だと紹介されたエリオールの侍女が教えてくれたのだ。
その事を聞いたエリオールは、直ぐにクルルフォーン邸に向かう準備をする。
王宮のお忍び専用の馬車を借りて、クルルフォーン邸に着いたは良いが、アポ無し訪問の為、訪問を快く思わないかも知れないと不安になるが、断られたら潔く王宮に戻ろうと決意し、邸の者に訪問を伝える。
すると、予約の無い突然の訪問にも拘わらず、丁寧に対応され、玄関近くの応接室へと通され、主人に確認して来ますと言われた上で、お茶とお菓子を出され、退室された。
これがこの国の最上級の対応なのかと感嘆したが、同時に少しだけ、心配した。
エリオールは嘘を言ったつもりは無いが、王宮に確認もせず、邸に入れて大丈夫なのかと。これが騙りや暗殺者だった場合、大変な事になるのでは、と。
先程対応してくれていた者が戻って来て、エリオールに言う。
主人の所に案内します、と。
エリオールはモヤモヤした気持ちのまま、クルルフォーン夫妻と対面する事になった。
そしてその時に、マーウィンが先代国王で有る事や、ジルギリスの家がどのような役割なのかも教えて貰う事が出来た。
因みに、ディーラン国外の情勢に詳しいのは、エヴァンス家以外に、公爵家や侯爵家の幾つかに、そう言った役割を持つ家が有るが、王太子だった頃のマーウィンがジルギリスを巻き込んでの国外視察と言う名の旅行、当時は各国からの刺客が横行していた為、マーウィンと同行していたジルギリスが国外の情勢に詳しい他家と組んではいたが、マーウィンと同行していた為に、ジルギリスが目立ってしまったのだ。
まぁ、目立ってしまったのならそれを利用し、他家の動き易いように、積極的に矢面にと立った事で、エヴァンス家の色が、他国で要注意人物の扱いになってしまったようだが。
いつもなら他国出身の王妃候補の後見人は、エヴァンス家の役割を知っていて、エヴァンス家と協力関係に当たる他国の情勢に詳しい公爵家の当主か侯爵家の当主、もしくはエヴァンス家の当主が後見人になるのだが、今回はマーウィンがなると言い出した為、エリオールの後見人はマーウィンがなったのだ。
とは言え、細かな事には頓着しないマーウィンに任せるのは後々が大変なので、ジルギリスがフォローに入る事が条件では有るが。
エリオールにとってのジルギリスは、親身になってくれる有言実行者で、とても頼りになる信頼の出来る相手だ。
そんなジルギリスの愛娘に似てると言われ、興味を持ち、会ってみたいと思っていた。
そんな中、エリオールはジルギリスの愛娘のリラと会う機会がやってくる。
レオンがリラの嫁ぎ先、叔父のクルルフォーン邸に押し掛けていると、エヴァンス家の使用人だと紹介されたエリオールの侍女が教えてくれたのだ。
その事を聞いたエリオールは、直ぐにクルルフォーン邸に向かう準備をする。
王宮のお忍び専用の馬車を借りて、クルルフォーン邸に着いたは良いが、アポ無し訪問の為、訪問を快く思わないかも知れないと不安になるが、断られたら潔く王宮に戻ろうと決意し、邸の者に訪問を伝える。
すると、予約の無い突然の訪問にも拘わらず、丁寧に対応され、玄関近くの応接室へと通され、主人に確認して来ますと言われた上で、お茶とお菓子を出され、退室された。
これがこの国の最上級の対応なのかと感嘆したが、同時に少しだけ、心配した。
エリオールは嘘を言ったつもりは無いが、王宮に確認もせず、邸に入れて大丈夫なのかと。これが騙りや暗殺者だった場合、大変な事になるのでは、と。
先程対応してくれていた者が戻って来て、エリオールに言う。
主人の所に案内します、と。
エリオールはモヤモヤした気持ちのまま、クルルフォーン夫妻と対面する事になった。
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
9,206
1 / 5
この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる