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後日談
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「ほっ……本当にルネは……わたくしで、宜しいのでしょうか?」
少しして、ハッと正気に戻ったミリアムは顔を真っ赤に染めたまま、熱い頬に手を当ててモジモジと自信無さげに上目遣いでルネを見る。
その姿は可愛いとしか言い様が無いだろう。
「ルネ、ミリーが良い!」
そんな力説するルネを見ていたルナが、ルネの横で声を上げる。
「ルネ、良い子!裏切る、しない!ミリー大切にする、本当!それにルナも、ミリー好き!可愛い強い、ルネの嫁、大歓迎!!いつも一緒、離れる寂しい。でも、ルネの幸せ大事!ルナお姉ちゃん!寂しくても我慢する!家族増える、良い事だから!」
ルネがミリアムと結婚したら、ルナは一人になる。
他の家族が亡くなり、これまでずっと二人一緒に頑張って来た。
ルナと比べると内向的なルネが、ルナより先に自己主張する事は珍しい。
だからこそ、寂しくは有るが、ルネを応援したい気持ちの方が強いのだろう。
そんなルナを見ていたルークスが、今度はルナに、目線を合わせて笑顔で提案をする。
「それならルナは、私のお嫁さんになる?私は一応爵位持ちだけど、土地は無いし、公爵を継ぐ訳でも無いから、社交もしなくて大丈夫だし、何よりあの父が義父になるよ。私は父と似た好みだから、貴族女性の大半は合わなくてね。だから、父からルナの事を聞いて、会うのが楽しみだったんだ。ルナとなら、楽しい毎日が送れそうだし、仕事の無い日や時間はルナと一緒に居て、寂しい思いは出来るだけさせないし、今の仕事を辞めさせる気も無い。父も喜ぶだろうし、私も親孝行が出来る。どうかな?」
ルークスの提案に、驚くルナ。
だが、ルナの家と呼べる場所は、ルネは勿論、リラやダン、レベッカや他の親しい人達の居るここ、クルルフォーン家になっていた。
「……公爵様、喜ぶ?でも、ルナ、お家、ここが良い……」
クルルフォーン家から出て通う事になるのは、ルナにとって論外で、きっと今より寂しくて、耐えられないと思ってしまう。
そんなルナに、ルークスは柔らかな優しい眼差しを向ける。
「私は王宮住まいだから、私がここに越して王宮通いすれば良いだけだから、エドワルド様に許可を貰えば問題無いよ。王都内は安全とは言え、王宮通いのエドワルド様を、馬で単身登城させるよりも、私が護衛として一緒に登城すれば、多少なりともクルルフォーン夫人や国王陛下夫妻も、安心させる事が出来ると思うし、私としては嬉しい事だらけだから。ルナは私じゃ嫌かな?」
ルークスの問いに、ルナは考えてみるが、態々目線を合わせて話してくれるルークスに好感は有れど嫌悪は無い。
何より、双子が大好きな公爵のバルトと、物凄くよく似た雰囲気を醸し出している所為か、好感しか抱けないのだ。
「嫌、違う」
ルナの言葉に、ルークスの笑みは深まる。
「良かった。最近は特に虫が増えて来てるみたいだから、お嫁さんにするなら、なるべく早くに公表しないと、後々面倒な事になり兼ねないからね」
少しして、ハッと正気に戻ったミリアムは顔を真っ赤に染めたまま、熱い頬に手を当ててモジモジと自信無さげに上目遣いでルネを見る。
その姿は可愛いとしか言い様が無いだろう。
「ルネ、ミリーが良い!」
そんな力説するルネを見ていたルナが、ルネの横で声を上げる。
「ルネ、良い子!裏切る、しない!ミリー大切にする、本当!それにルナも、ミリー好き!可愛い強い、ルネの嫁、大歓迎!!いつも一緒、離れる寂しい。でも、ルネの幸せ大事!ルナお姉ちゃん!寂しくても我慢する!家族増える、良い事だから!」
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ルナと比べると内向的なルネが、ルナより先に自己主張する事は珍しい。
だからこそ、寂しくは有るが、ルネを応援したい気持ちの方が強いのだろう。
そんなルナを見ていたルークスが、今度はルナに、目線を合わせて笑顔で提案をする。
「それならルナは、私のお嫁さんになる?私は一応爵位持ちだけど、土地は無いし、公爵を継ぐ訳でも無いから、社交もしなくて大丈夫だし、何よりあの父が義父になるよ。私は父と似た好みだから、貴族女性の大半は合わなくてね。だから、父からルナの事を聞いて、会うのが楽しみだったんだ。ルナとなら、楽しい毎日が送れそうだし、仕事の無い日や時間はルナと一緒に居て、寂しい思いは出来るだけさせないし、今の仕事を辞めさせる気も無い。父も喜ぶだろうし、私も親孝行が出来る。どうかな?」
ルークスの提案に、驚くルナ。
だが、ルナの家と呼べる場所は、ルネは勿論、リラやダン、レベッカや他の親しい人達の居るここ、クルルフォーン家になっていた。
「……公爵様、喜ぶ?でも、ルナ、お家、ここが良い……」
クルルフォーン家から出て通う事になるのは、ルナにとって論外で、きっと今より寂しくて、耐えられないと思ってしまう。
そんなルナに、ルークスは柔らかな優しい眼差しを向ける。
「私は王宮住まいだから、私がここに越して王宮通いすれば良いだけだから、エドワルド様に許可を貰えば問題無いよ。王都内は安全とは言え、王宮通いのエドワルド様を、馬で単身登城させるよりも、私が護衛として一緒に登城すれば、多少なりともクルルフォーン夫人や国王陛下夫妻も、安心させる事が出来ると思うし、私としては嬉しい事だらけだから。ルナは私じゃ嫌かな?」
ルークスの問いに、ルナは考えてみるが、態々目線を合わせて話してくれるルークスに好感は有れど嫌悪は無い。
何より、双子が大好きな公爵のバルトと、物凄くよく似た雰囲気を醸し出している所為か、好感しか抱けないのだ。
「嫌、違う」
ルナの言葉に、ルークスの笑みは深まる。
「良かった。最近は特に虫が増えて来てるみたいだから、お嫁さんにするなら、なるべく早くに公表しないと、後々面倒な事になり兼ねないからね」
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