氷結の毒華は王弟公爵に囲われる

カザハナ

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後日談

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 ジーンはアシュリーに深く口付けし、アシュリーのガウンの紐をほどいていけば、中からは純白の花嫁衣装を彷彿とさせる、それでいて少し大胆な、可愛い寝間着が顔を覗かせている。

(ウチの侍女達は相変わらず良い仕事をする)

 そんな事を頭の片隅で思いながら、手を寝間着の上からアシュリーの身体に這わす。

 細い腰は、骨が浮き出ているような事にはなっていないが、コルセットを付けなくても問題無くドレスが入る程には細い。

 こんな細さで、視察や激務をこなしてしたのかと思うと、あの父親には殺意しか抱けない。

 まぁ、今頃はあの辺境伯の監視下の中で、死なない程度に悲惨な目に合っているだろうが。

 ジーンの手がアシュリーの胸を辿り、アシュリーが反応するが、ジーンは構わず、胸の柔らかさを堪能するかのように優しく揉み、もう片方の手で身体の線を確かめるように撫でる。

 首筋や鎖骨付近、素肌と襟ぐりの際へとキスの雨を降らせ、まだ触れて無いが、寝間着の下から存在を主張するかのような胸の先端にジーンは寝間着の上から唇を寄せ、下からアシュリーを見上げるように視線を定めてからゆっくりと舐める。


「ぁあっ……」


 アシュリーは声を堪えようと、咄嗟に手を口元へと持ってこようとするが、アシュリーの動きに気付いたジーンはそれを阻止する。


「駄目だよアーシュ。閨でアーシュの唇を塞げるのは私だけだ。私はアーシュの声が聴きたいから、堪える必要は無い。だから、もっと聴かせて」

「でっ……ですが……邪魔になったり、しません、か……?」


 普段の声よりも高く、耳障りになるんじゃないかとアシュリーは思ってしまう。

 ふと頭を過ったアシュリーの比較対象は、義妹だったサラだ。

 昔は可愛い声だと思っていたのに、ジーンに怒鳴るサラの声は通常よりも甲高く、耳障りでしか無いと思ってしまったからだ。


「アーシュの声なら一日中聴いて居たいよ。アーシュの声は心地良い。だから、沢山聴かせて」


 ジーンはアシュリーの唇に深く濃厚なキスをしながら、胸の先端に愛撫を施す。

 乾いた生地と、ジーンの唾液で濡れた生地の感触をまざまざと感じさせられて、思わず両足を擦り合わせてしまうアシュリー。

 勿論その動きに、ジーンが気付かない訳が無い。


「この寝間着姿のアーシュも、とても可愛く綺麗だけど、私としては素肌で触れ合いたいから、脱がせるよ。良いね?アーシュ」


 甘く蕩けた状態のアシュリーに、キスや胸の愛撫を施しながらもジーンが問う。

 勿論考える隙を与えない為だ。

「は、い……」


 アシュリーの小さな呟きを聴いたジーンは、アシュリーの身体を覆う衣服を、全て剥ぎ取り、自身の衣服も手早く脱ぎ捨てた。
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