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累計10000000ポイント突破記念♪ ~王妃のお茶会~

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 リラがエドワルドと婚約し、アナスタシアとは公式の場で仲の良さを見せ付けて以降、頻度は低いがアナスタシアも王宮内で、リラとだけの二人切りのお茶会を開いていた。

 元々王宮でのお茶会は、アナスタシアが主催する事は無く、全て前王妃のハンナが取り仕切っていた。

 そしてそれは、ハンナを讃える為のような茶会で有り、アナスタシアからすれば、時間の無駄になりそうなものだった。

 とは言え、アナスタシアはハンナの動向を制御する為に、毎回笑顔で参加し、ハンナを適切に扱っていたが。

 ハンナがジルギリスに陥れられ、監禁状態になってからは、ハンナは自由に身動き出来なくなった為、アナスタシアとしては、今までよく持ったなと言う気持ちと、煩わしい者から解放されたと言う気持ちが半々だった。

 その為リラがエドワルドと婚約し、その本質を目の当たりにしたアナスタシアは、あの義母に会わせず監禁したのは正解だと、心の中で同意していたのは言うまでもない。

 そんなアナスタシアだから、アシュリーがジーンと婚約した時、アシュリーを身内枠に入れる事が出来なかったのだが、アシュリーがジーンと結婚した事により、義妹の義姉、身内として招待出来るようになり、アナスタシアとしてはホクホクだ。

 本来、身内で無くとも問題は無い。が、それをすると、親しくも無い所か、今までアナスタシアやリラを散々貶していた女達が、こぞって参加したいと言ってくる為だ。

 実際、リラが婚約中の時期は、そういう女が多発した。

 喩えお飾りだろうと王妃と親しい仲となれば箔が付くし、縁談相手も増える。

 既婚者で有れば、夫の覚えも目出度いと言う思惑有っての事だろう。

 だからこそ、アナスタシアは笑顔で宣った。


「リラ様はわたくしの義妹になる事が、予定では無く決定しているのと、何よりわたくしに害意や敵意を抱かないと信用されていらっしゃるからですわ。それにエヴァンス家の現当主は、この国でのわたくしの後見人ですもの。ですが他の方々だと、親しくも無いのにわたくしと仲が良いと吹聴したり、わたくしに近付けば陛下の愛人になれると勘違いする方々が居ないとは限りませんもの。勿論皆様がそうとは言いませんが、そのような考えの方々が一部いらっしゃる事は確かなので、わたくしのお茶会に参加出来る方は、今の所、身内確定のリラ様だけですわ」


 元々ハンナに対して従順に見せ掛けていたアナスタシアの性格を見誤っていた女達は、氷結の毒華や、お飾り王妃を相手にするのも大変そうだし、アナスタシアの相手をしてもしなくても、別に大した違いは無いわと思い直し、後にあの時に、もっと食い下がっていれば良かったと激しく後悔するのだが、それも後の祭。

 アシュリーがジーンと結婚した後は、アシュリーを身内として招待し、他の令嬢や夫人達にはリラと同様の理由で断ったのだ。

 因みにリリーや他のエヴァンス家の関係者で有る夫人達と話をしたければ、クルルフォーン邸でのお茶会に呼んで貰う事も出来た為、問題は無い。

 王宮でのお茶会は、リラやアシュリーとの仲の良さを見せ付ける為だからだ。

(わたくしは気兼ね無くお二方を独占し、その裏で不穏な行動を取る者達は、エヴァンス家の関係者達に悉く監視される。しかもわたくしにしろお二方にしろ、安全は保障されているのですから、存分にお二方を愛で、仲の良さを見せ付けて、たっぷり自慢が出来ますわ♪今までリラ様やアーシュ様を蔑んでいた者達はとことん後悔すると良いのです!)

 アナスタシアはそう思いながら、いそいそとお茶会の準備を指示するのだった。



*****

 ※いつも有難う御座います!
 最近暑さが酷いですねぇ。あまりの暑さにバテバテです。
 今回はアナスタシアの心情と言うか、お飾りと呼ばれていた一因を少し。
 あの義母の言いなりになってる振りして、きちんと対処してたアナスタシアが、お飾りな訳無いのに、アナスタシアの見た目の雰囲気に騙され、自身の良いように捉えていた方々の末路ですかね(笑)
 少しでも楽しんで頂ければ幸いです!
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