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後日談

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 本日の子供達は、兄弟別で、多種多様の着ぐるみだ。

 エドワルドの子供達は狼の着ぐるみで、ヨルドの子供達は耳の垂れた犬、ダンの所は鳥、サイナスの所は狐で、マッドの所は熊と言った具合だ。

 どれも人数分有るので、皆でお揃いにする事も出来るが、今回は敢えて、家族別でしてみたのだ。

 どれも、もふもふフワフワの手触りだ。それでいて、通気性が良い。

 時折開催される、着ぐるみパーティーと言っても過言ではない、クルルフォーン邸での着ぐるみ着せ替え日に、エヴァンス家の面々やアナスタシア、マッドと同種のお姉様達も、大いに喜び訪れて、胸を踊らせ悶絶するのだ。

 そして、次は羊の大群、ただし、この羊は数えても眠くなる所か、逆に目がパッチリと冴えそうな可愛さで、寝るのは数を数える方では無く、羊になった子供達だったりするが、その姿は可愛いとしか言いようが無い。


「これからも子供達が増えるのが、とても楽しみですわ♪」


 その次はウサギの大群が発生し、またその次は、卵型の丸いクッションを抱えた、黄色一色のヒヨコ達がいた。


「ヒヨコは色を変えると、ヒヨコではなく、ただの鳥の雛になってしまいますから、黄色一色にしてみました!これはこれで、可愛いと思うのですが、如何でしょうか?」


 クレアの問いに、一同が賛同した。

 因みに、子供達が持つ、卵型クッションの中には、もう少ししたら出てきそうな、ひびの入った卵まで有る。


「さすがリラ様専属の仕立て人ですわね♪細部までの拘りが凄いです!」


 クレアはアナスタシアの採寸をし、リラとお揃いのドレスを仕立てて貰った事も有るので、何度も会っているし、リラと仲良くしている為、リラとのお揃いや、アナスタシアに似合う物を作って貰ったりしているのだ。

 リラと仲良くなってから、侍女達や他の貴族女性達に羨ましがられる事も増えたのだが、アナスタシアにとって、リラと仲良くなれた事が一番嬉しい事だったので、侍女達や貴族女性達には大いに自慢しているのだ。


「義妹のリラ様と仲良くなれた事で、リラ様専属の仕立て人にも、色々作って貰える事になりましたが、わたくしはリラ様と仲良くなれた事が一番嬉しい出来事でしたわ。リラ様の言い方がどうのと言っていた方々もいらっしゃいましたが、わたくしからすれば、聴く側の受け取り方としか思えませんもの。リラ様云々と言う前に、自身の卑屈さをどうにかした方が良いのではなくて?事実、リラ様はあんなにも可愛く綺麗な心の持ち主では有りませんか。エドワルド様が溺愛するのは当然ですわ」


 アナスタシアは笑顔でニッコリと、過去にリラを影で蔑んでいた女性達に言っていたのだ。
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