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後日談
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エドワルド達がエヴァンス領に来ている事を知り、時折セイル家現当主のデューク夫妻やペール伯爵夫妻のキルロスとアンナも顔を出してくれる。
ただし、キルロスが来る時は、必ずアンナとデュークも同行してくれているが、それはキルロスから目を離して、また失言を繰り返させない為のようだ。
アンナが、喩え身内だろうと、公爵家に嫁いだ場合は、幾ら仲が良かろうと、最上位の奥方扱いしないと、不敬罪で財産没収、伯爵位も返上になるのよ旦那様?と、日々脅して居たようで、挨拶以外は出来るだけ喋らないように努力しているようだ。
「リラ様に似てますわね♪女の子だと、着せ替えが楽しそうですわ。わたくし、三人共が男の子だったのですよ」
アンナの所は子供が三人に増えていたが、全員男の子のようだ。
「やっぱり女の子も欲しいですわね。一人ぐらいは何とかならないかしら……」
「がっ……頑張るっ!!アンナ似の女の子、欲しいっっ!!!」
そんな時だけは声を出しているが、キルロスの所の男の子達は、外見は兎も角、中身はアンナ寄りの賢い子供達だそうで、そこは救いだろう。
取り敢えず、父に似ない中身なら良いと、その場に居た者達は思ったようだ。
因みに、セイル家の伯父と祖父は、未だに家の中に入る事は許されておらず、子供達が庭にまで出てくるのを、今か今かと待ち構える毎日だ。
セイル家の二人の相手をする事も有るが、二人は剣の稽古をしないかと誘ってくる事が多いので、拒否しなさいと言われてる子供達は、素直にその言葉を聞いている。
それでも一応気になった子供達は、あの二人の相手をするとどうなるのか、ダンに質問した所、あの二人は加減と言う物を知らない悩筋だから、多少腕に自信が有る者達でも、大怪我させられる可能性が高く、骨折とか内臓損傷とかがまま有るぞ~と言われた子供達は、ダンからの許可が下りない限り絶対相手にしないと決意したようだ。
セイル家の血筋で真面なのは、リリーお祖母様と、デュークおじさんだけだと言う認識を子供達は確りと持った。
「父様、僕、お勉強をもっと頑張ります!」
「?お前は充分頑張っているぞ。他の家の子供達よりも、充分賢い」
「ほっ……本当?」
リカルドが不安そうにエドワルドに聞き、チラチラとセイル家の二人を見るので、安心するように言う。
「リカルドは私とリラの子供だからな。あの二人のような悩筋にはならない。王族の教育係りを勤めるエヴァンス家の協力も有るんだ。それに、リカルドは学ぶ事は好きだろう。だから、ああはならないよ」
エドワルドはリカルドの頭を優しく撫でて、大丈夫だと微笑んだ。
ただし、キルロスが来る時は、必ずアンナとデュークも同行してくれているが、それはキルロスから目を離して、また失言を繰り返させない為のようだ。
アンナが、喩え身内だろうと、公爵家に嫁いだ場合は、幾ら仲が良かろうと、最上位の奥方扱いしないと、不敬罪で財産没収、伯爵位も返上になるのよ旦那様?と、日々脅して居たようで、挨拶以外は出来るだけ喋らないように努力しているようだ。
「リラ様に似てますわね♪女の子だと、着せ替えが楽しそうですわ。わたくし、三人共が男の子だったのですよ」
アンナの所は子供が三人に増えていたが、全員男の子のようだ。
「やっぱり女の子も欲しいですわね。一人ぐらいは何とかならないかしら……」
「がっ……頑張るっ!!アンナ似の女の子、欲しいっっ!!!」
そんな時だけは声を出しているが、キルロスの所の男の子達は、外見は兎も角、中身はアンナ寄りの賢い子供達だそうで、そこは救いだろう。
取り敢えず、父に似ない中身なら良いと、その場に居た者達は思ったようだ。
因みに、セイル家の伯父と祖父は、未だに家の中に入る事は許されておらず、子供達が庭にまで出てくるのを、今か今かと待ち構える毎日だ。
セイル家の二人の相手をする事も有るが、二人は剣の稽古をしないかと誘ってくる事が多いので、拒否しなさいと言われてる子供達は、素直にその言葉を聞いている。
それでも一応気になった子供達は、あの二人の相手をするとどうなるのか、ダンに質問した所、あの二人は加減と言う物を知らない悩筋だから、多少腕に自信が有る者達でも、大怪我させられる可能性が高く、骨折とか内臓損傷とかがまま有るぞ~と言われた子供達は、ダンからの許可が下りない限り絶対相手にしないと決意したようだ。
セイル家の血筋で真面なのは、リリーお祖母様と、デュークおじさんだけだと言う認識を子供達は確りと持った。
「父様、僕、お勉強をもっと頑張ります!」
「?お前は充分頑張っているぞ。他の家の子供達よりも、充分賢い」
「ほっ……本当?」
リカルドが不安そうにエドワルドに聞き、チラチラとセイル家の二人を見るので、安心するように言う。
「リカルドは私とリラの子供だからな。あの二人のような悩筋にはならない。王族の教育係りを勤めるエヴァンス家の協力も有るんだ。それに、リカルドは学ぶ事は好きだろう。だから、ああはならないよ」
エドワルドはリカルドの頭を優しく撫でて、大丈夫だと微笑んだ。
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