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後日談

相変わらずの二人 1

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 リラがリカルドを産んで、最初は産後の体調に気遣いリラを抱き締めて寝るだけだったエドワルドは、リラとの行為を徐々に再開させ、数週間も過ぎれば、リラとの激しい情交を楽しんでいた。

 その上リラの豊満な胸が、母乳で張り、搾り出さないといけないと知れば、喜んでリラにその役をすると言って、リラの胸の先端から出された白い母乳が捨てられると知れば、勿体無いと言って、直接リラの胸に吸い付き、揉んで刺激し、ほんのりと甘い、リラの母乳を味わい続け、序でに愛撫を施し、リラの快楽をたかぶらせていった。

 リラが傍に居るのに、何も手を出せないなんて、エドワルドにとっては苦痛でしか無いし、レベッカの居ない時に、リラが自ら母乳をリカルドに与えてる姿は、微笑ましくも神々しい者で有り、神聖な美しい者と見てしまう時も有るが、やはりエドワルドにとってリラは唯一の女で最愛の妻。

 母親の顔を見せられた所で、愛しさが積もるばかりで、欲情しない筈も無く、溺愛する愛しのリラと二人切りになれば、欲しくて堪らなくなるのは当然の成り行きだろうと思うエドワルドにとって、世間の男の飽きただろうと言う発言自体が理解出来ない。

 相手が自分の子を妊娠している時に、余所の女を孕ませられる男の心境も、妻子だけで無く、愛人を持って喜ぶ男の心境も、色んな女に手を出し続けて、責任を持たず、女が子を宿しても切り捨てられる男の心境も、望んで手に入れた癖に、離縁を望む男の心境も、エドワルドにとっては理解の欠片も示せずに、リラに対する愛情を、そんな薄っぺらな物と同一視される事の方が問題だと思える程だ。

 リラに対して飽きるだなんて、有り得ない。現に、飽きる所かのめり込む一方で、仕事が無い日は、一日中リラとどう過ごそうか、どう楽しもうかとそればかりを考える。

 仕事が有る日も、家に帰ればリラとの癒しと、性欲を存分に発散する時間を作ろうと手や頭を使えば、何とか夕方頃には毎日帰れるし、仕事を他人に回す遣り方も覚えたので、王宮に寝泊まりする事も無く済んでいる。

 リカルドが産まれて、リラに愛される自分そっくりの息子を見ていれば、自分がリラに愛されている事を充分に感じ取れる。

 それと同時に、リカルドが少し羨ましくも有る。

 母親に愛されてた記憶の無いエドワルドは、母親に愛されたいと思った事自体無かったが、リラのような母親で有れば、愛される事も愛されたいと願う事も有ったのだろうなと思えてしまうからだ。

 とは言え、エドワルドにとって、リラは最愛の妻であり、唯一の相手だ。

 リラに自分の母親になって欲しいとは思わないし、リラだからこそ、どんな姿でも欲情出来るし、この先もずっと執着し続けるのだろうと思えてしまうのだ。

(だから、リラ。この先もずっと、私だけを伴侶として見続けないといけないよ?万が一他の男を異性として見た場合、私がその男を八つ裂きにしてしまうからね?)

 エドワルドは最愛のリラを腕の中に収め、リラ以外が聞けば、充分背筋を震えさせる事を、心の中で思っていた。
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