539 / 805
後日談
5
しおりを挟む
サイナスはモーラから、輝く程の笑顔を貰い、サイナスの返事に頷いてくれたので、モーラを抱き締め、腕の中へと閉じ込める。
「有難う、モーラ。大好きだよ」
モーラの耳元で囁けば、モーラもサイナスに言葉をくれる。
「わたしも、ずっとサイナスが好きでした。嬉しいです、サイナス、大好きです!」
モーラが身体を擦り付けて来るので、サイナスは、子供の頃よりも断然柔らかくなったモーラの身体を抱き締め、思わず直に触ってみたいと思ってしまうが、久し振りの再会でいきなりそんな事をすれば、身体目当てだと思われてしまい兼ねない。
(ずっと僕が好きだったって事は、モーラだって初めてだ。なら、時間を掛けて、休みの日にたっぷりと可愛がってあげなくちゃ!怖がらせては元も子も無い。先ずはキスで慣らせて、それからだ!!)
そうは言ってもサイナスも男だ。好きな女を抱き締めて、身体が反応しない訳が無い。
それに、モーラだって子供では無いので、結婚を前提にと言う事が、どういう事なのかは解っているつもりだし、それを教えてくれるのがサイナスなら、怖いとは思わない。
「サイナス?」
「ん?」
「わたしに、沢山の初めてを下さいね?」
「そんな事を言ってると、襲っちゃうよ?」
サイナスはモーラを抱き締める腕に力を入れるが、下は辛うじてモーラの身体に当てて無い。
本当に良いのか、確認だけはして置かないと、どこまでしても良いのかが判らない。
(今ならまだ、もう少し先までは、逃がしてあげられる。幸せにすると言ったんだ。無理強いはしない。でも、モーラが許してくれるなら、許してくれる所までは、関係を進めてみたい。ずっと、夢だったんだ。モーラが一人の異性だと気付いた時には、離れなくてはならなくて、だけど、離れると解ってて告白しても、振られたりしたら仕事に手が付かなくなるし、帰って来辛くなるだけだからって。仮に両想いでも、会えない分、気が気じゃ無くなるって思ってたから……)
「サイナスなら、良いですよ?結婚がどういう事かぐらいは、解ってるつもりですから。それに、ずっとサイナスだけが好きだったんです。だから、サイナスがわたしに、色々と教えて下さい」
「分かった。ただし、僕もずっと執事見習いとして働いていたから、まだ一度も何も、誰ともしてない。深いキスだって初めてなんだ。だから、下手でも怒らないで欲しいな」
「怒りません。寧ろ、嬉しいです。だって、サイナスなら、わたしを最初で最後の相手にしてくれるでしょう?」
「勿論だ。じゃあ、その手の宿に、連れて行っても良い?その……モーラが許してくれる所まで、してみたい。嫌になったら言って?無理強いはしたくないから我慢する。でも、我慢出来なかったらごめんね?」
そう言ってサイナスは、モーラを連れ込み宿へと連れ込んだ。
「有難う、モーラ。大好きだよ」
モーラの耳元で囁けば、モーラもサイナスに言葉をくれる。
「わたしも、ずっとサイナスが好きでした。嬉しいです、サイナス、大好きです!」
モーラが身体を擦り付けて来るので、サイナスは、子供の頃よりも断然柔らかくなったモーラの身体を抱き締め、思わず直に触ってみたいと思ってしまうが、久し振りの再会でいきなりそんな事をすれば、身体目当てだと思われてしまい兼ねない。
(ずっと僕が好きだったって事は、モーラだって初めてだ。なら、時間を掛けて、休みの日にたっぷりと可愛がってあげなくちゃ!怖がらせては元も子も無い。先ずはキスで慣らせて、それからだ!!)
そうは言ってもサイナスも男だ。好きな女を抱き締めて、身体が反応しない訳が無い。
それに、モーラだって子供では無いので、結婚を前提にと言う事が、どういう事なのかは解っているつもりだし、それを教えてくれるのがサイナスなら、怖いとは思わない。
「サイナス?」
「ん?」
「わたしに、沢山の初めてを下さいね?」
「そんな事を言ってると、襲っちゃうよ?」
サイナスはモーラを抱き締める腕に力を入れるが、下は辛うじてモーラの身体に当てて無い。
本当に良いのか、確認だけはして置かないと、どこまでしても良いのかが判らない。
(今ならまだ、もう少し先までは、逃がしてあげられる。幸せにすると言ったんだ。無理強いはしない。でも、モーラが許してくれるなら、許してくれる所までは、関係を進めてみたい。ずっと、夢だったんだ。モーラが一人の異性だと気付いた時には、離れなくてはならなくて、だけど、離れると解ってて告白しても、振られたりしたら仕事に手が付かなくなるし、帰って来辛くなるだけだからって。仮に両想いでも、会えない分、気が気じゃ無くなるって思ってたから……)
「サイナスなら、良いですよ?結婚がどういう事かぐらいは、解ってるつもりですから。それに、ずっとサイナスだけが好きだったんです。だから、サイナスがわたしに、色々と教えて下さい」
「分かった。ただし、僕もずっと執事見習いとして働いていたから、まだ一度も何も、誰ともしてない。深いキスだって初めてなんだ。だから、下手でも怒らないで欲しいな」
「怒りません。寧ろ、嬉しいです。だって、サイナスなら、わたしを最初で最後の相手にしてくれるでしょう?」
「勿論だ。じゃあ、その手の宿に、連れて行っても良い?その……モーラが許してくれる所まで、してみたい。嫌になったら言って?無理強いはしたくないから我慢する。でも、我慢出来なかったらごめんね?」
そう言ってサイナスは、モーラを連れ込み宿へと連れ込んだ。
4
お気に入りに追加
9,266
あなたにおすすめの小説
イケメン彼氏は警察官!甘い夜に私の体は溶けていく。
すずなり。
恋愛
人数合わせで参加した合コン。
そこで私は一人の男の人と出会う。
「俺には分かる。キミはきっと俺を好きになる。」
そんな言葉をかけてきた彼。
でも私には秘密があった。
「キミ・・・目が・・?」
「気持ち悪いでしょ?ごめんなさい・・・。」
ちゃんと私のことを伝えたのに、彼は食い下がる。
「お願いだから俺を好きになって・・・。」
その言葉を聞いてお付き合いが始まる。
「やぁぁっ・・!」
「どこが『や』なんだよ・・・こんなに蜜を溢れさせて・・・。」
激しくなっていく夜の生活。
私の身はもつの!?
※お話の内容は全て想像のものです。現実世界とはなんら関係ありません。
※表現不足は重々承知しております。まだまだ勉強してまいりますので温かい目で見ていただけたら幸いです。
※コメントや感想は受け付けることができません。メンタルが薄氷なもので・・・すみません。
では、お楽しみください。
今夜は帰さない~憧れの騎士団長と濃厚な一夜を
澤谷弥(さわたに わたる)
恋愛
ラウニは騎士団で働く事務官である。
そんな彼女が仕事で第五騎士団団長であるオリベルの執務室を訪ねると、彼の姿はなかった。
だが隣の部屋からは、彼が苦しそうに呻いている声が聞こえてきた。
そんな彼を助けようと隣室へと続く扉を開けたラウニが目にしたのは――。
【完結】ペンギンの着ぐるみ姿で召喚されたら、可愛いもの好きな氷の王子様に溺愛されてます。
櫻野くるみ
恋愛
笠原由美は、総務部で働くごく普通の会社員だった。
ある日、会社のゆるキャラ、ペンギンのペンタンの着ぐるみが納品され、たまたま小柄な由美が試着したタイミングで棚が倒れ、下敷きになってしまう。
気付けば豪華な広間。
着飾る人々の中、ペンタンの着ぐるみ姿の由美。
どうやら、ペンギンの着ぐるみを着たまま、異世界に召喚されてしまったらしい。
え?この状況って、シュール過ぎない?
戸惑う由美だが、更に自分が王子の結婚相手として召喚されたことを知る。
現れた王子はイケメンだったが、冷たい雰囲気で、氷の王子様と呼ばれているらしい。
そんな怖そうな人の相手なんて無理!と思う由美だったが、王子はペンタンを着ている由美を見るなりメロメロになり!?
実は可愛いものに目がない王子様に溺愛されてしまうお話です。
完結しました。
サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。
トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。
いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。
考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。
赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。
言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。
たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。
継母の品格 〜 行き遅れ令嬢は、辺境伯と愛娘に溺愛される 〜
出口もぐら
恋愛
【短編】巷で流行りの婚約破棄。
令嬢リリーも例外ではなかった。家柄、剣と共に生きる彼女は「女性らしさ」に欠けるという理由から、婚約破棄を突き付けられる。
彼女の手は研鑽の証でもある、肉刺や擦り傷がある。それを隠すため、いつもレースの手袋をしている。別にそれを恥じたこともなければ、婚約破棄を悲しむほど脆弱ではない。
「行き遅れた令嬢」こればかりはどうしようもない、と諦めていた。
しかし、そこへ辺境伯から婚約の申し出が――。その辺境伯には娘がいた。
「分かりましたわ!これは契約結婚!この小さなお姫様を私にお守りするようにと仰せですのね」
少しばかり天然、快活令嬢の継母ライフ。
■この作品は「小説家になろう」にも投稿しています。
偉物騎士様の裏の顔~告白を断ったらムカつく程に執着されたので、徹底的に拒絶した結果~
甘寧
恋愛
「結婚を前提にお付き合いを─」
「全力でお断りします」
主人公であるティナは、園遊会と言う公の場で色気と魅了が服を着ていると言われるユリウスに告白される。
だが、それは罰ゲームで言わされていると言うことを知っているティナは即答で断りを入れた。
…それがよくなかった。プライドを傷けられたユリウスはティナに執着するようになる。そうティナは解釈していたが、ユリウスの本心は違う様で…
一方、ユリウスに関心を持たれたティナの事を面白くないと思う令嬢がいるのも必然。
令嬢達からの嫌がらせと、ユリウスの病的までの執着から逃げる日々だったが……
ずっと好きだった獣人のあなたに別れを告げて
木佐木りの
恋愛
女性騎士イヴリンは、騎士団団長で黒豹の獣人アーサーに密かに想いを寄せてきた。しかし獣人には番という運命の相手がいることを知る彼女は想いを伝えることなく、自身の除隊と実家から届いた縁談の話をきっかけに、アーサーとの別れを決意する。
前半は回想多めです。恋愛っぽい話が出てくるのは後半の方です。よくある話&書きたいことだけ詰まっているので設定も話もゆるゆるです(-人-)
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる