氷結の毒華は王弟公爵に囲われる

カザハナ

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後日談

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「エド様、有難う御座います!わたくし、とっても嬉しいですわ。マッドは、わたくしの貴重なお友達なので、マッドが幸せになる所を、とてもとても、見たかったのです!!」

「マッドは今まで、リラを守ってくれていたのだから、これぐらいの事は、今までの事を考えれば当然の事だし、リラが喜んでくれるなら、本望だよ」


 そんなイチャイチャ夫婦は、いつもの事だとこの際無視して、ルナとルネが、皆が祝福する中で、マッドとライラに花束を渡す。


「「「マッドさん、ライさん、おめでとう御座います~♪」」」

「良かったですねぇ、マッドさん!」

「幸せになって下さいね~♪」

「「マッド、ライ、ん!おめでと♪」」

「いやぁん!双子ちゃん達、有難う~っ!!すっごく嬉しい~♪」


 マッドは感激し、あまりの嬉しさに、瞳を潤ますが、続く双子達の言葉に困惑する羽目になる。


「「子供、作る、早く!なる、弟子、子供♪」」

「えっ?どっ、どういう意味???」


 マッドが首を傾げていると、双子の言葉をダンが訳す。


「双子の弟子になる子供を、早く作れとさ」

「なっ、何て事を教えてんのよぉ、ダンちゃん!!」


 顔を赤く染め、ダンに抗議するが、あっさりダンに言い返される。


「誰の所為で、んな説明になったと思ってやがる。お前が双子達に、俺がライに奪われるなんつう、訳の分からん危機感を煽ったからだろが。俺ぁただ相談に乗ってただけだってのになぁ」


 どうだ、間違ってるか?と言いたげなダンの態度に、マッドはぐうの音も出ない。

 エヴァンス家の使用人達に、どっと笑われる羽目になるが、そんなマッドに、ライラはニッコリ笑顔で言い切った。


「大丈夫ですよ、マッドさん。励めばその内出来ますから」


 マッドは更に顔を赤く染めるが、ダンはエドワルドに話を振る。


「じゃあ、今夜は祝宴で良いですよねぇ?公爵様」

「ああ、勿論だ。サイナス、祝宴の用意を。マッドもライも、今夜は泊まっていけ。部屋を用意させる。明日の夕方まで好きに励むなり、飲むなりして良いぞ。酒も食事も、充分用意してやる。リラと双子とレベッカにはジュースの用意を。夜までに時間が有るから、先に部屋へと案内してやれ」

「はい。お任せ下さい。既に必要な物は、全て揃えておりますので」

「さすがサイナスだ」

「いえ、執事として、当然の事ですから」


 サイナスはニッコリと微笑む。

 ダン経由の情報で、その可能性を視野に入れていたサイナスは、いつそうなっても良いように、準備だけは、きっちりと済ませていたのだった。
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