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後日談

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「あたしはこのライちゃんと、恋人同士になりましたぁ!!結婚もするつもりなので、長期雇用の場合は、二人一緒に雇って下さいぃ!それと、今までのお仕事も容認済みなので、継続可能だからぁ、ライちゃんと一緒の時は、少し大目に見て貰えると嬉しいですぅ!!」


 マッドは声を張り上げ言い切った。

 勿論、エドワルドもリラも、他の侍女達もその言葉に驚いている。


「だから公爵様ぁ、ライちゃんは警戒対象外よぉ!ライちゃんはあたしだけの物だしぃ、ライちゃん自身があたしを選んでくれたんだからぁっ!!」

「リラにさえ手を出さないと判れば、問題は無い。それならそうと言えば良い」

「あー……あたしも、まさかこうなるなんて思ってなかったのよぅ」

「その割りには、ダンが想定していたようだが?」


 エドワルドはそう言って、ダンを見る。


「そりゃあ、あんだけ敵視されりゃあ気付きますよ。だから俺ぁ敵じゃねぇって教えたのと、けしかけただけですよ」

「ダンちゃんの仕業だったのぉ?!」

「何だぁ?不満か?言っとくが俺ぁ、冷やかし程度の想いなら、きっぱりと諦めて、他ぁ当たれっつっただけだぞ。そしたらそいつが、諦めずに口説くっつうから、じゃあ、確り口説き落とせっつっただけだ。それとも何か?後悔でもしてんのか?」

「する訳無いじゃないっ!!って言うか、もうっ、絶対、ライちゃんは手離せないんだからぁ!!!」


 そう言って、マッドはライラにしがみつく。

 そんなマッドを見て、クレアが先程、マッド達に言った事を言う。


「わたしも先程お聞きしましたが、そう言う事らしいので、わたしも、マッドさんとライさんのウエディングドレスを作りたいです!出来れば二種類!!王都の教会で挙げる分と、この屋敷で挙げる分とです!マッドさんは、若奥様と親しいですし、この屋敷ではマッドさんにウエディングドレスを着て貰って、下町の知り合いが出る方は、ライさんにウエディングドレスを、作った方が良いかと思いますので。ダンさんは同郷ですから、どちらも出ないと仲が良いのか疑われてしまいそうですし、そうなると、若奥様もマッドさんの男衣装の姿も見て置きたいでしょうから、それならクルルフォーン家から大々的に挙げて頂いて、クルルフォーン公爵夫妻を招くと言う形を取って頂いたら良いかと思われますわ。バックにはクルルフォーン家が付いてるんだと知ら示れば、ライさんの身も安全ですし、今後も同行して頂き易くなると思いますし、若奥様も物凄く喜ばれると思うのですが、如何でしょうか?」

「解った。経費は私が幾らでも出すから、思う存分好きにしても良い。クルルフォーン家の名に相応しい物で頼む」


 リラが喜ぶと聞いて、相変わらず即決するエドワルドだった。
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