511 / 805
後日談
44
しおりを挟む
「あたしはこのライちゃんと、恋人同士になりましたぁ!!結婚もするつもりなので、長期雇用の場合は、二人一緒に雇って下さいぃ!それと、今までのお仕事も容認済みなので、継続可能だからぁ、ライちゃんと一緒の時は、少し大目に見て貰えると嬉しいですぅ!!」
マッドは声を張り上げ言い切った。
勿論、エドワルドもリラも、他の侍女達もその言葉に驚いている。
「だから公爵様ぁ、ライちゃんは警戒対象外よぉ!ライちゃんはあたしだけの物だしぃ、ライちゃん自身があたしを選んでくれたんだからぁっ!!」
「リラにさえ手を出さないと判れば、問題は無い。それならそうと言えば良い」
「あー……あたしも、まさかこうなるなんて思ってなかったのよぅ」
「その割りには、ダンが想定していたようだが?」
エドワルドはそう言って、ダンを見る。
「そりゃあ、あんだけ敵視されりゃあ気付きますよ。だから俺ぁ敵じゃねぇって教えたのと、嗾けただけですよ」
「ダンちゃんの仕業だったのぉ?!」
「何だぁ?不満か?言っとくが俺ぁ、冷やかし程度の想いなら、きっぱりと諦めて、他ぁ当たれっつっただけだぞ。そしたらそいつが、諦めずに口説くっつうから、じゃあ、確り口説き落とせっつっただけだ。それとも何か?後悔でもしてんのか?」
「する訳無いじゃないっ!!って言うか、もうっ、絶対、ライちゃんは手離せないんだからぁ!!!」
そう言って、マッドはライラにしがみつく。
そんなマッドを見て、クレアが先程、マッド達に言った事を言う。
「わたしも先程お聞きしましたが、そう言う事らしいので、わたしも、マッドさんとライさんのウエディングドレスを作りたいです!出来れば二種類!!王都の教会で挙げる分と、この屋敷で挙げる分とです!マッドさんは、若奥様と親しいですし、この屋敷ではマッドさんにウエディングドレスを着て貰って、下町の知り合いが出る方は、ライさんにウエディングドレスを、作った方が良いかと思いますので。ダンさんは同郷ですから、どちらも出ないと仲が良いのか疑われてしまいそうですし、そうなると、若奥様もマッドさんの男衣装の姿も見て置きたいでしょうから、それならクルルフォーン家から大々的に挙げて頂いて、クルルフォーン公爵夫妻を招くと言う形を取って頂いたら良いかと思われますわ。バックにはクルルフォーン家が付いてるんだと知ら示れば、ライさんの身も安全ですし、今後も同行して頂き易くなると思いますし、若奥様も物凄く喜ばれると思うのですが、如何でしょうか?」
「解った。経費は私が幾らでも出すから、思う存分好きにしても良い。クルルフォーン家の名に相応しい物で頼む」
リラが喜ぶと聞いて、相変わらず即決するエドワルドだった。
マッドは声を張り上げ言い切った。
勿論、エドワルドもリラも、他の侍女達もその言葉に驚いている。
「だから公爵様ぁ、ライちゃんは警戒対象外よぉ!ライちゃんはあたしだけの物だしぃ、ライちゃん自身があたしを選んでくれたんだからぁっ!!」
「リラにさえ手を出さないと判れば、問題は無い。それならそうと言えば良い」
「あー……あたしも、まさかこうなるなんて思ってなかったのよぅ」
「その割りには、ダンが想定していたようだが?」
エドワルドはそう言って、ダンを見る。
「そりゃあ、あんだけ敵視されりゃあ気付きますよ。だから俺ぁ敵じゃねぇって教えたのと、嗾けただけですよ」
「ダンちゃんの仕業だったのぉ?!」
「何だぁ?不満か?言っとくが俺ぁ、冷やかし程度の想いなら、きっぱりと諦めて、他ぁ当たれっつっただけだぞ。そしたらそいつが、諦めずに口説くっつうから、じゃあ、確り口説き落とせっつっただけだ。それとも何か?後悔でもしてんのか?」
「する訳無いじゃないっ!!って言うか、もうっ、絶対、ライちゃんは手離せないんだからぁ!!!」
そう言って、マッドはライラにしがみつく。
そんなマッドを見て、クレアが先程、マッド達に言った事を言う。
「わたしも先程お聞きしましたが、そう言う事らしいので、わたしも、マッドさんとライさんのウエディングドレスを作りたいです!出来れば二種類!!王都の教会で挙げる分と、この屋敷で挙げる分とです!マッドさんは、若奥様と親しいですし、この屋敷ではマッドさんにウエディングドレスを着て貰って、下町の知り合いが出る方は、ライさんにウエディングドレスを、作った方が良いかと思いますので。ダンさんは同郷ですから、どちらも出ないと仲が良いのか疑われてしまいそうですし、そうなると、若奥様もマッドさんの男衣装の姿も見て置きたいでしょうから、それならクルルフォーン家から大々的に挙げて頂いて、クルルフォーン公爵夫妻を招くと言う形を取って頂いたら良いかと思われますわ。バックにはクルルフォーン家が付いてるんだと知ら示れば、ライさんの身も安全ですし、今後も同行して頂き易くなると思いますし、若奥様も物凄く喜ばれると思うのですが、如何でしょうか?」
「解った。経費は私が幾らでも出すから、思う存分好きにしても良い。クルルフォーン家の名に相応しい物で頼む」
リラが喜ぶと聞いて、相変わらず即決するエドワルドだった。
8
お気に入りに追加
9,266
あなたにおすすめの小説
イケメン社長と私が結婚!?初めての『気持ちイイ』を体に教え込まれる!?
すずなり。
恋愛
ある日、彼氏が自分の住んでるアパートを引き払い、勝手に『同棲』を求めてきた。
「お前が働いてるんだから俺は家にいる。」
家事をするわけでもなく、食費をくれるわけでもなく・・・デートもしない。
「私は母親じゃない・・・!」
そう言って家を飛び出した。
夜遅く、何も持たず、靴も履かず・・・一人で泣きながら歩いてるとこを保護してくれた一人の人。
「何があった?送ってく。」
それはいつも仕事場のカフェに来てくれる常連さんだった。
「俺と・・・結婚してほしい。」
「!?」
突然の結婚の申し込み。彼のことは何も知らなかったけど・・・惹かれるのに時間はかからない。
かっこよくて・・優しくて・・・紳士な彼は私を心から愛してくれる。
そんな彼に、私は想いを返したい。
「俺に・・・全てを見せて。」
苦手意識の強かった『営み』。
彼の手によって私の感じ方が変わっていく・・・。
「いあぁぁぁっ・・!!」
「感じやすいんだな・・・。」
※お話は全て想像の世界のものです。現実世界とはなんら関係ありません。
※お話の中に出てくる病気、治療法などは想像のものとしてご覧ください。
※誤字脱字、表現不足は重々承知しております。日々精進してまいりますので温かく見ていただけると嬉しいです。
※コメントや感想は受け付けることができません。メンタルが薄氷なもので・・すみません。
それではお楽しみください。すずなり。
今夜は帰さない~憧れの騎士団長と濃厚な一夜を
澤谷弥(さわたに わたる)
恋愛
ラウニは騎士団で働く事務官である。
そんな彼女が仕事で第五騎士団団長であるオリベルの執務室を訪ねると、彼の姿はなかった。
だが隣の部屋からは、彼が苦しそうに呻いている声が聞こえてきた。
そんな彼を助けようと隣室へと続く扉を開けたラウニが目にしたのは――。
冷徹義兄の密やかな熱愛
橋本彩里(Ayari)
恋愛
十六歳の時に母が再婚しフローラは侯爵家の一員となったが、ある日、義兄のクリフォードと彼の親友の話を偶然聞いてしまう。
普段から冷徹な義兄に「いい加減我慢の限界だ」と視界に入れるのも疲れるほど嫌われていると知り、これ以上嫌われたくないと家を出ることを決意するのだが、それを知ったクリフォードの態度が急変し……。
※王道ヒーローではありません
夫の書斎から渡されなかった恋文を見つけた話
束原ミヤコ
恋愛
フリージアはある日、夫であるエルバ公爵クライヴの書斎の机から、渡されなかった恋文を見つけた。
クライヴには想い人がいるという噂があった。
それは、隣国に嫁いだ姫サフィアである。
晩餐会で親し気に話す二人の様子を見たフリージアは、妻でいることが耐えられなくなり離縁してもらうことを決めるが――。
継母の品格 〜 行き遅れ令嬢は、辺境伯と愛娘に溺愛される 〜
出口もぐら
恋愛
【短編】巷で流行りの婚約破棄。
令嬢リリーも例外ではなかった。家柄、剣と共に生きる彼女は「女性らしさ」に欠けるという理由から、婚約破棄を突き付けられる。
彼女の手は研鑽の証でもある、肉刺や擦り傷がある。それを隠すため、いつもレースの手袋をしている。別にそれを恥じたこともなければ、婚約破棄を悲しむほど脆弱ではない。
「行き遅れた令嬢」こればかりはどうしようもない、と諦めていた。
しかし、そこへ辺境伯から婚約の申し出が――。その辺境伯には娘がいた。
「分かりましたわ!これは契約結婚!この小さなお姫様を私にお守りするようにと仰せですのね」
少しばかり天然、快活令嬢の継母ライフ。
■この作品は「小説家になろう」にも投稿しています。
偉物騎士様の裏の顔~告白を断ったらムカつく程に執着されたので、徹底的に拒絶した結果~
甘寧
恋愛
「結婚を前提にお付き合いを─」
「全力でお断りします」
主人公であるティナは、園遊会と言う公の場で色気と魅了が服を着ていると言われるユリウスに告白される。
だが、それは罰ゲームで言わされていると言うことを知っているティナは即答で断りを入れた。
…それがよくなかった。プライドを傷けられたユリウスはティナに執着するようになる。そうティナは解釈していたが、ユリウスの本心は違う様で…
一方、ユリウスに関心を持たれたティナの事を面白くないと思う令嬢がいるのも必然。
令嬢達からの嫌がらせと、ユリウスの病的までの執着から逃げる日々だったが……
【完結】お飾りの妻からの挑戦状
おのまとぺ
恋愛
公爵家から王家へと嫁いできたデイジー・シャトワーズ。待ちに待った旦那様との顔合わせ、王太子セオドア・ハミルトンが放った言葉に立ち会った使用人たちの顔は強張った。
「君はお飾りの妻だ。装飾品として慎ましく生きろ」
しかし、当のデイジーは不躾な挨拶を笑顔で受け止める。二人のドタバタ生活は心配する周囲を巻き込んで、やがて誰も予想しなかった展開へ……
◇表紙はノーコピーライトガール様より拝借しています
◇全18話で完結予定
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる