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後日談
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そうして月日が流れて、ドレファンに滞在中だったジルギリスやリリーも、リラが出産する予定日の一週間程前に帰還し、まだ産まれていない事に安堵して、出産には必ず立ち合うよと言ってくれていた。
その後、何事もなく出産予定日が来て、リラが産気付き、無事に出産。
元気な男の子だった。
「かっ……可愛いですぅ~!エド様と同じ髪色ですね!しかも、どうやらエド様似のようですわ♪」
産まれて来た我が子を抱き締め、嬉しそうに微笑むリラ。
「有り難う、リラ。よく頑張ってくれた……。リラも無事で本当に良かった……」
そんなリラを、産まれて来た我が子と一緒に自身の胸元に収めるエドワルド。
「わたくしの方こそ、エド様のお子を産ませて頂き、有り難う御座います!男の子だそうです!名前は何に致しましょうか?ああ、もう、可愛過ぎですわ!!」
「……リラ、あまり子供にばかり構っていると、私の方が、寂しくなってしまうからね?子供はとても嬉しいけれど、私の事も忘れてはいけないよ?」
「はっ……はい!子供は構い過ぎると、成長に良くないですからね!」
「そうだよ。女の子なら未だしも、男の子なら、確りした子に成長して欲しいからね」
「エド様の後を継ぐ子ですもの!エド様のような、優しい男の子に育って欲しいですわ♪」
その優しさは、リラ限定だけどねと、リラの言葉を聴いた者達は、エドワルドを含めて全員が思った事だろう。
「名前は……リカルドにしようか。リカルド=クルルフォーン。リラの頭文字と私の名の、下の部分の愛称。私達の最初の子だから、二人の名も継いで貰おう」
「リカルド!!リカルドですね!とても良い名です♪」
「リラ、わたくしにもリカルドを抱かせて頂戴♪」
「はい、お母様!」
「おめでとう、エドワルド君!無事に産まれて何よりだ♪」
「有難う御座います、義父上。リラ、疲れているだろう。後は家の者達に任せて少し休みなさい。お疲れ、ご苦労だったね」
「……エド様は、傍にいたままで、居て下さいますか?」
「勿論だよ。ここにいるから」
エドワルドが、リラの額に口付けを落とせば、リラはエドワルドに身を預けて来る。
「僕達は他の部屋で、リカルドと一緒にいるよ。帰る前にもう一度、また顔を出すから、そのままリラに付いててあげて」
「有難う御座います、義兄上」
「一応マーウも来てるけど、別室待機させてるからね。リカルドと会わせておくけれど、今後も一人での訪問は、却下して良いからね。一度許すと、入り浸って帰らなくなりそうだから」
「はい。そうします」
リカルドは男の子だからまだ良いけれど、今後女の子が産まれた時の事も考えて、エドワルドは即座に頷いた。
その後、何事もなく出産予定日が来て、リラが産気付き、無事に出産。
元気な男の子だった。
「かっ……可愛いですぅ~!エド様と同じ髪色ですね!しかも、どうやらエド様似のようですわ♪」
産まれて来た我が子を抱き締め、嬉しそうに微笑むリラ。
「有り難う、リラ。よく頑張ってくれた……。リラも無事で本当に良かった……」
そんなリラを、産まれて来た我が子と一緒に自身の胸元に収めるエドワルド。
「わたくしの方こそ、エド様のお子を産ませて頂き、有り難う御座います!男の子だそうです!名前は何に致しましょうか?ああ、もう、可愛過ぎですわ!!」
「……リラ、あまり子供にばかり構っていると、私の方が、寂しくなってしまうからね?子供はとても嬉しいけれど、私の事も忘れてはいけないよ?」
「はっ……はい!子供は構い過ぎると、成長に良くないですからね!」
「そうだよ。女の子なら未だしも、男の子なら、確りした子に成長して欲しいからね」
「エド様の後を継ぐ子ですもの!エド様のような、優しい男の子に育って欲しいですわ♪」
その優しさは、リラ限定だけどねと、リラの言葉を聴いた者達は、エドワルドを含めて全員が思った事だろう。
「名前は……リカルドにしようか。リカルド=クルルフォーン。リラの頭文字と私の名の、下の部分の愛称。私達の最初の子だから、二人の名も継いで貰おう」
「リカルド!!リカルドですね!とても良い名です♪」
「リラ、わたくしにもリカルドを抱かせて頂戴♪」
「はい、お母様!」
「おめでとう、エドワルド君!無事に産まれて何よりだ♪」
「有難う御座います、義父上。リラ、疲れているだろう。後は家の者達に任せて少し休みなさい。お疲れ、ご苦労だったね」
「……エド様は、傍にいたままで、居て下さいますか?」
「勿論だよ。ここにいるから」
エドワルドが、リラの額に口付けを落とせば、リラはエドワルドに身を預けて来る。
「僕達は他の部屋で、リカルドと一緒にいるよ。帰る前にもう一度、また顔を出すから、そのままリラに付いててあげて」
「有難う御座います、義兄上」
「一応マーウも来てるけど、別室待機させてるからね。リカルドと会わせておくけれど、今後も一人での訪問は、却下して良いからね。一度許すと、入り浸って帰らなくなりそうだから」
「はい。そうします」
リカルドは男の子だからまだ良いけれど、今後女の子が産まれた時の事も考えて、エドワルドは即座に頷いた。
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