氷結の毒華は王弟公爵に囲われる

カザハナ

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後日談

妊娠と出産 1

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 リラ達が結婚して二年後のある日、エドワルドはリラが飲もうとしていた避妊薬を取り上げる。


「エド様?」

「うん、そろそろリラとの子供が欲しいなと思って。だから、リラの意見を聞こうと思うのだけれど、リラはどう思う?」

「エド様の子供……。本当に、良いのですか?!」

「私はリラとの子供が欲しい。リラは?」

「わっ……わたくしも、エド様との子供、欲しいですっっ!!」

「じゃあ、これは暫く必要無いな。とは言え、ちゃんと今まで以上にたっぷり可愛がってあげるつもりでいるから。子供が欲しいのは本当だけれど、リラとの愛し合う行為に手を抜く気は無いよ。だからリラは、今まで同様、存分に私の愛を受け止めて」


 エドワルドは、取り上げた避妊薬をサイドテーブルに置き、リラをベッドに押し倒す。


「わっ……わたくしも、エド様との子供が欲しいですけれど、心底愛してる、エド様との子供だからですよ?だから……その……わたくしの愛も、ちゃんと受け止めて下さいね?」


 未だに顔を真っ赤に染め、ウルウルとした瞳で見上げながらも、心底悶えさせるような言葉を返してくるリラが、可愛くて仕方無い。

 自分の物だと分かっていても、どこかに閉じ込めて、愛で尽くしたくなってくる。

 結婚後は、更に美麗さに磨きが掛かり、メイクも柔らかな、本来のリラを引き出すような物なので、無表情を装っていても、幸せオーラを振り撒いて、エドワルドの傍らに居る為、エドワルドはフラフラと近寄ろうとする相手を男女拘わらず、近寄るなと言う無言の圧力を掛けて追い払い続けている。

 ただ、最近僻みでか、あれ程仲が良いのに子供がいないなんて、リラに欠陥でも有るのではと言った事を陰で言い出す馬鹿が出て来だした。

 勿論、公で言っている訳では無いので、処罰は出来ないが、代わりにそいつの悪癖や噂を、ジーンと共に、女性達が居る場で流し、物の見事にその馬鹿が周囲から孤立するようになっていたが。

 本当はもう少し後でも良かったのだが、二人、三人と産んで貰うなら、早い方がリラの身体への負担も減るだろうし、絶対に、リラ似の女の子は欲しい。

 ただ、女性に家督を継がせるのは難しく、その家督を巡って余計な虫が涌くのも嫌なので、男女合わせて二人以上は欲しいとエドワルドは思ってる。

(リラさえ元気で傍に居てくれるのなら、子供は何人居ても良い。家族に囲まれる自分と言うのは想像し難いが、リラさえ居てくれるのなら問題無い。リラの中に、私との子供が育まれると考えただけで嬉しく思える……)

 その夜も次の日も、そのままずっと、避妊薬を飲んでいた時と同じように、リラを散々可愛がり、エドワルドは幾度もリラの中へと、自分の欲を注ぎ続けた。
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