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後日談
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そんなこんなでエヴァンス領へと入り、道中賊達に絡まれた事も有るには有るが、日程が遅れるような事も無く、予定通り前回と同じく十日間で着くと、報せを聴いていたキーツが出迎えてくれる。
「ようこそお越し下さいました。クルルフォーン公爵様、奥方様。お部屋はご要望通り、夫婦用のお部屋をご用意致しましたが、奥方様のお部屋もそのまま残しておりますので、どちらもご使用可能で御座います。一先ず、夫婦用のお部屋へと案内させて頂きますね」
「有難う。リラの部屋でも夫婦の部屋でも、沢山可愛がってあげるから、二人でたっぷりと愛し合おうね」
エドワルドがリラに向かって、堂々と言い放つ物だから、リラはエドワルドとの情事を思い出さずにはいられなくなり、疼く身体を真っ赤に染めて、泣きそうな顔になりながらもエドワルドに抗議する。
「そそっ、そう言う事は、人前で宣言なさらなくとも良いのですっ!!」
「それでは私達が、仲の良い夫婦だと理解しては貰えないよ。令嬢だった頃の部屋を残すと言う事は、帰って来ても、いつでも居場所は有ると言う事だし、何か有れば、いつでも帰って来なさいと言う意味も有るのだから」
勿論、一般的にはそうなのだが、実は前回の帰り際に、エドワルドはリラの知らない所で、リラの部屋を残して置いて欲しいと願い出ていたのだ。
リラがエドワルドの元に来るまで過ごしたその部屋で、リラの記憶に、エドワルドとの情事の思い出を記憶させ、自分の部屋を思い出した序でに、その場でエドワルドに抱かれたと言う記憶も思い出せば良いと言う思惑有っての事だ。
エドワルド自身、令嬢時代のリラを抱くような疑似体験も出来るし、一石二鳥と思っている。
要は、リラに実家へと帰らす気になんてさせなければ良いのだし、実家に居場所が有るのと無いのとでは、精神的な逃げ場の確保と、どちらの家族にも、必要と思われている事の実感が違うだろう。
「私はここに、リラを一人で帰す気は毛頭無いし、何が有っても手離す気は無いよ。他に帰る居場所が有ったとしても、リラの帰る居場所は、常に私の隣だから、それを忘れてはいけないよ」
そんな事を愛する伴侶に言われて、嬉しくならない筈が無い。
リラはエドワルドへと自ら抱き付き、小さな声で返事をする。
「はい……。わたくしの居場所は、エド様の隣だけです……」
リラの愛らしさに煽られたエドワルドは、リラを抱き締めキーツに言う。
「済まないが、今直ぐ部屋に案内してくれ。私達は長旅故に疲れているから、夕食の時間までゆっくりと寝室で休ませて貰おう。良いね?リラ」
明らかに色気が駄々漏れの、欲情した眼差しを向けられて、リラは疼く身体を持て余しながら、コクコクと頷くのだった。
「ようこそお越し下さいました。クルルフォーン公爵様、奥方様。お部屋はご要望通り、夫婦用のお部屋をご用意致しましたが、奥方様のお部屋もそのまま残しておりますので、どちらもご使用可能で御座います。一先ず、夫婦用のお部屋へと案内させて頂きますね」
「有難う。リラの部屋でも夫婦の部屋でも、沢山可愛がってあげるから、二人でたっぷりと愛し合おうね」
エドワルドがリラに向かって、堂々と言い放つ物だから、リラはエドワルドとの情事を思い出さずにはいられなくなり、疼く身体を真っ赤に染めて、泣きそうな顔になりながらもエドワルドに抗議する。
「そそっ、そう言う事は、人前で宣言なさらなくとも良いのですっ!!」
「それでは私達が、仲の良い夫婦だと理解しては貰えないよ。令嬢だった頃の部屋を残すと言う事は、帰って来ても、いつでも居場所は有ると言う事だし、何か有れば、いつでも帰って来なさいと言う意味も有るのだから」
勿論、一般的にはそうなのだが、実は前回の帰り際に、エドワルドはリラの知らない所で、リラの部屋を残して置いて欲しいと願い出ていたのだ。
リラがエドワルドの元に来るまで過ごしたその部屋で、リラの記憶に、エドワルドとの情事の思い出を記憶させ、自分の部屋を思い出した序でに、その場でエドワルドに抱かれたと言う記憶も思い出せば良いと言う思惑有っての事だ。
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要は、リラに実家へと帰らす気になんてさせなければ良いのだし、実家に居場所が有るのと無いのとでは、精神的な逃げ場の確保と、どちらの家族にも、必要と思われている事の実感が違うだろう。
「私はここに、リラを一人で帰す気は毛頭無いし、何が有っても手離す気は無いよ。他に帰る居場所が有ったとしても、リラの帰る居場所は、常に私の隣だから、それを忘れてはいけないよ」
そんな事を愛する伴侶に言われて、嬉しくならない筈が無い。
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「はい……。わたくしの居場所は、エド様の隣だけです……」
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「済まないが、今直ぐ部屋に案内してくれ。私達は長旅故に疲れているから、夕食の時間までゆっくりと寝室で休ませて貰おう。良いね?リラ」
明らかに色気が駄々漏れの、欲情した眼差しを向けられて、リラは疼く身体を持て余しながら、コクコクと頷くのだった。
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