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SS置き場
累計6500000ポイント突破記念♪ ~春はこんな所にも来た~
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リラがクルルフォーン家に移り住み、その後リラから女子会のお誘いが有り、マッドがエヴァンス家から、お気に入りのドレスをクルルフォーン家に運んでいる最中に、貴族区画内だと言うのに、やけに騒がしい。
女子会までは、まだまだ時間も有るし、何となく野次馬根性で騒がしい方に向かうと、そこには貴族女性と、どこかの店の者だろう平民が貴族の家の前にいて、只管平民の方が謝っていた。
「だから言ってるでしょう?!あのクルルフォーン公爵様の結婚式で、彼女が着ていたとされるウエディングドレスを再現するか、それに似たドレスを作りなさいと!!貴方、王都の一流の仕立て屋でしょう?!何故あのドレスを再現出来ないと言うの!」
「あれは、あの方にしか合わないように作られているのです!あの方と同じような物を作ったとしても、全くの別物、私達平民は、あのドレスを遠目で拝見させて頂きましたが、背の高さや体型、あの方の雰囲気を取り入れた上での逸品で、他の女性が真似て着ても、全くの別物になってしまうのです!」
彼が言うのももっともだ。あれは、リラをよく知る侍女が、リラの魅力を最大限に引き上げる為の最高傑作。他の女性が真似て着た所で、全くそぐわない、ちぐはぐの物になるだけだ。
(全く、道端で何を騒いでるのかと思えば……。そう言う事は、屋敷内でやれば良いのに。しかも、体型や背格好が似てるなら、まだ何とかなるかも知れないけどねぇ……)
際立ってと言う程でも無いが、リラは貴族女性の平均な背の高さよりも高い方だ。
ジーンやエドワルドも、貴族男性の平均な背の高さよりも高い為、リラが高いヒールの靴を履いて背筋を伸ばしても、リラの方が断然低いが、背の低い貴族男性だとリラと同じか、リラが抜いてしまい兼ねないぐらいだ。
対する目の前の貴族女性はと言うと、顔は可愛らしい部類に入るのだろうが、背格好も体型も普通だ。どう見た所であのドレスは似合わない。
(そりゃあ断って当然よねぇ、同じような物を作って渡した所で、試着段階で全然違うって文句言うのは目に見えてるしぃ。ああいった注文は一番困るってのに、馬鹿な小娘ねぇ。ここは一つ、公爵様のお名前借りちゃおぅ~っと♪)
「おい、いい加減諦めろ。ありゃあ、そんじょそこらの女が簡単に着こなせるドレスじゃねぇって言ってんだよ。それに、似合いもしない女が、奥方のドレスを真似たって知ったら、公爵様の不興を買うぞ?」
「あっ、あんた誰よ?!そもそも公爵様に知られる事は無いし、知られたとしても、貴族社会で流行するし、平民がお金儲けの為に作るんだから、文句は出ないわよ!!」
「流行らねぇよ、あんな特別誂えの逸品なんざ。着こなせる女が少な過ぎる上に、あんな時間も大金も掛かるドレス、出来上がりは何年後だ?早くても一~二年は掛かるぞ?そうだよな?」
マッドが青年に視線を向けると、仕立て屋の青年はコクコク頷く。
「そんな!!それじゃあ流行に乗れないわよ!!」
「流行らせる為のもんじゃねぇからな。ほら、行くぞ。ああそれと、俺ぁ一応エヴァンス家にもクルルフォーン家にもコネが有ってな。今回の事は報告させて貰うぞ」
「「!!?」」
貴族女性が固まってる内に、マッドが青年を連れて、その場を去る。
「あの……ドレスにも相当お詳しいですよね?貴方は一体?」
「ああ、気にすんな。たまたま通り掛かっただけだ。ドレスに詳しいのは……あたしの中身が女だからよ。この後、クルルフォーン邸の若奥様に、お茶会に誘われてるの。仕立て屋なら判るでしょう?このドレスが誰の為に作られたのか。そう言う事だから、じゃあね」
人のいない場所で内緒話をするようにして、ドレスをその身に軽く当て、ウインク付きの笑顔を見せた後、颯爽とその場を去るマッドを見送り、彼は甘い溜め息を吐いた。
*****
※いつも有難う御座います~♪
今回、マッドの春は遠いですか?と言う月影さんの問いと、智秋さんのマッドにはトレンディドラマのような出会い(あのドレス関係で知り合った、仕立て屋青年の片想い希望)と言う事でこんな感じになりましたが如何でしょうか?!(笑)
因みに、クロナさん案のマッドと逆パターンの女性外見に中身が男性との春、智秋さんの両手に華(ただしこれは脳内マッドがちゃんと一人をえらぶわよぅとの事ですが、いぬぞ~さんのマッドがウエディングドレスを着る?と言った事も後々出せれば良いかなぁとおもってます(笑)
こちらは桜が見頃を迎えてます。お花見行かなきゃ!と思える程の花盛りです♪
皆様に少しでも楽しんで頂けたら幸いです!!
女子会までは、まだまだ時間も有るし、何となく野次馬根性で騒がしい方に向かうと、そこには貴族女性と、どこかの店の者だろう平民が貴族の家の前にいて、只管平民の方が謝っていた。
「だから言ってるでしょう?!あのクルルフォーン公爵様の結婚式で、彼女が着ていたとされるウエディングドレスを再現するか、それに似たドレスを作りなさいと!!貴方、王都の一流の仕立て屋でしょう?!何故あのドレスを再現出来ないと言うの!」
「あれは、あの方にしか合わないように作られているのです!あの方と同じような物を作ったとしても、全くの別物、私達平民は、あのドレスを遠目で拝見させて頂きましたが、背の高さや体型、あの方の雰囲気を取り入れた上での逸品で、他の女性が真似て着ても、全くの別物になってしまうのです!」
彼が言うのももっともだ。あれは、リラをよく知る侍女が、リラの魅力を最大限に引き上げる為の最高傑作。他の女性が真似て着た所で、全くそぐわない、ちぐはぐの物になるだけだ。
(全く、道端で何を騒いでるのかと思えば……。そう言う事は、屋敷内でやれば良いのに。しかも、体型や背格好が似てるなら、まだ何とかなるかも知れないけどねぇ……)
際立ってと言う程でも無いが、リラは貴族女性の平均な背の高さよりも高い方だ。
ジーンやエドワルドも、貴族男性の平均な背の高さよりも高い為、リラが高いヒールの靴を履いて背筋を伸ばしても、リラの方が断然低いが、背の低い貴族男性だとリラと同じか、リラが抜いてしまい兼ねないぐらいだ。
対する目の前の貴族女性はと言うと、顔は可愛らしい部類に入るのだろうが、背格好も体型も普通だ。どう見た所であのドレスは似合わない。
(そりゃあ断って当然よねぇ、同じような物を作って渡した所で、試着段階で全然違うって文句言うのは目に見えてるしぃ。ああいった注文は一番困るってのに、馬鹿な小娘ねぇ。ここは一つ、公爵様のお名前借りちゃおぅ~っと♪)
「おい、いい加減諦めろ。ありゃあ、そんじょそこらの女が簡単に着こなせるドレスじゃねぇって言ってんだよ。それに、似合いもしない女が、奥方のドレスを真似たって知ったら、公爵様の不興を買うぞ?」
「あっ、あんた誰よ?!そもそも公爵様に知られる事は無いし、知られたとしても、貴族社会で流行するし、平民がお金儲けの為に作るんだから、文句は出ないわよ!!」
「流行らねぇよ、あんな特別誂えの逸品なんざ。着こなせる女が少な過ぎる上に、あんな時間も大金も掛かるドレス、出来上がりは何年後だ?早くても一~二年は掛かるぞ?そうだよな?」
マッドが青年に視線を向けると、仕立て屋の青年はコクコク頷く。
「そんな!!それじゃあ流行に乗れないわよ!!」
「流行らせる為のもんじゃねぇからな。ほら、行くぞ。ああそれと、俺ぁ一応エヴァンス家にもクルルフォーン家にもコネが有ってな。今回の事は報告させて貰うぞ」
「「!!?」」
貴族女性が固まってる内に、マッドが青年を連れて、その場を去る。
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「ああ、気にすんな。たまたま通り掛かっただけだ。ドレスに詳しいのは……あたしの中身が女だからよ。この後、クルルフォーン邸の若奥様に、お茶会に誘われてるの。仕立て屋なら判るでしょう?このドレスが誰の為に作られたのか。そう言う事だから、じゃあね」
人のいない場所で内緒話をするようにして、ドレスをその身に軽く当て、ウインク付きの笑顔を見せた後、颯爽とその場を去るマッドを見送り、彼は甘い溜め息を吐いた。
*****
※いつも有難う御座います~♪
今回、マッドの春は遠いですか?と言う月影さんの問いと、智秋さんのマッドにはトレンディドラマのような出会い(あのドレス関係で知り合った、仕立て屋青年の片想い希望)と言う事でこんな感じになりましたが如何でしょうか?!(笑)
因みに、クロナさん案のマッドと逆パターンの女性外見に中身が男性との春、智秋さんの両手に華(ただしこれは脳内マッドがちゃんと一人をえらぶわよぅとの事ですが、いぬぞ~さんのマッドがウエディングドレスを着る?と言った事も後々出せれば良いかなぁとおもってます(笑)
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