氷結の毒華は王弟公爵に囲われる

カザハナ

文字の大きさ
上 下
398 / 805
本編

346

しおりを挟む
「……もっ……もう、終わりました、か?」

「まだだよ。まだまだだ。リラ……初夜は始まったばかりだよ?今夜は寝ずに、私がどれだけリラを愛しているのか、たっぷりとその身で体感して貰うからね。ほら、リラの中はとても気持ちが良いから、私の物が、もうリラを欲しがっているよ」

「ねっ、寝ずに?しょっ……初夜って、そんな物でしたか???」


 リラの問いに、エドワルドは恍惚とした笑顔で答える。


「勿論。後、式後の三日間は、寝室に籠ってずっとするのが当然だからね。政略婚とかは別だけれど、恋愛婚なら普通だよ。私達も恋愛婚なのだから、リラも三日間は、寝室から出てはいけないよ?不仲だなんて、使用人達にも思われたく無いからね。食事もここに、ちゃんと運んで来て貰うから、心配はいらないし、これは、夫になる者の愛情度合いを、新妻に示す為だから、リラは私の好きにさせなさい」


 エドワルドにそう言われて、それが普通なのかと、素直に納得してしまうリラ。


「えっと……じゃあ、エド様の好きにして下さい?」

「ああ、そうする。嬉しいよ、リラ。可愛い。ずっと、愛しているよ」


 エドワルドが嘘を吐く理由は無いと思い込んでいるリラは、まんまとエドワルドの良いように騙され、その夜は寝ずに愛され続け、その後も三日間、ずっと寝室に籠ったまま、その間ずっとエドワルドに貪られ続ける羽目になる。

 その上、寝室から出られるようになっても、エドワルドはリラにベッタリで、新婚とはこんな物ですか?とエドワルドに問えば、客が来なければこんな物だと丸め込み、リラを直ぐに寝室へと連れ込み、昼夜を問わず行為に勤しむ。勿論、避妊薬をきちんと飲ませた上でだが。

 そしてリラが数ヶ月後に、普通の新婚生活って大変です……と呟き、ダンが、明らかに普通じゃねぇぞ?と突っ込み、リラがエドワルドに、エド様の嘘吐きぃ~っ!となじるも、可愛過ぎるリラが悪いと言われ、捕獲され、その後もベッドで散々喘がされた挙げ句に、これが私達の二人の日常になるのだから、諦めなさいと囁かれてしまう。


「いっ……淫乱になったら……もうなってるかも知れませんがっ!!エド様がきちんと最後まで責任取って下さいね?!わっ……わたくしの身体をこんな風にしたエド様が悪いのです!わたくしだって、エド様を愛しているのですから、わたくしが閨で、エド様に出来る事も、ちゃんと教えて下さらないと嫌です~っ!!」


 そんな素直でエロ可愛い妻へと進化していくリラに、更なる執着と溺愛を募らせ続けるエドワルドは、この先一生周囲に不変のラブラブっぷりを見せ付け、誰にも手出しさせずに妻となった後も囲い込み続け、難攻不落の砦に囲われた一輪の華として、時折駄々漏れになるリラの本質を目の当たりにした貴族達は、男女問わずに次々と撃沈敗北し、その隣を渇望しながら後悔し続けさせたようだ。

 そうして二人は互いを深く激しく想い合い、年を経ても増し続ける愛情を、惜しみ無く互いに与え続け、幸せな家庭を築き、暮らしたという。



*****

 ※いつも有難う御座います!!
 一応これで、本編終了致しました~♪♪♪
 次は後日談として、このままクルルフォーン領とエヴァンス領の結婚式等を書いていく予定ですので、もう暫くお付き合い下さい!
 後、一応新婚なので、糖度も高いと思われます。この、エロ公爵~!!と思いながら読み進めて頂けたら有り難いです(笑)
 因みに、エドワルドに対してのざまぁは無いと思われますので、ご了承下さい!
しおりを挟む
感想 2,440

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

イケメン社長と私が結婚!?初めての『気持ちイイ』を体に教え込まれる!?

すずなり。
恋愛
ある日、彼氏が自分の住んでるアパートを引き払い、勝手に『同棲』を求めてきた。 「お前が働いてるんだから俺は家にいる。」 家事をするわけでもなく、食費をくれるわけでもなく・・・デートもしない。 「私は母親じゃない・・・!」 そう言って家を飛び出した。 夜遅く、何も持たず、靴も履かず・・・一人で泣きながら歩いてるとこを保護してくれた一人の人。 「何があった?送ってく。」 それはいつも仕事場のカフェに来てくれる常連さんだった。 「俺と・・・結婚してほしい。」 「!?」 突然の結婚の申し込み。彼のことは何も知らなかったけど・・・惹かれるのに時間はかからない。 かっこよくて・・優しくて・・・紳士な彼は私を心から愛してくれる。 そんな彼に、私は想いを返したい。 「俺に・・・全てを見せて。」 苦手意識の強かった『営み』。 彼の手によって私の感じ方が変わっていく・・・。 「いあぁぁぁっ・・!!」 「感じやすいんだな・・・。」 ※お話は全て想像の世界のものです。現実世界とはなんら関係ありません。 ※お話の中に出てくる病気、治療法などは想像のものとしてご覧ください。 ※誤字脱字、表現不足は重々承知しております。日々精進してまいりますので温かく見ていただけると嬉しいです。 ※コメントや感想は受け付けることができません。メンタルが薄氷なもので・・すみません。 それではお楽しみください。すずなり。

夫の色のドレスを着るのをやめた結果、夫が我慢をやめてしまいました

氷雨そら
恋愛
夫の色のドレスは私には似合わない。 ある夜会、夫と一緒にいたのは夫の愛人だという噂が流れている令嬢だった。彼女は夫の瞳の色のドレスを私とは違い完璧に着こなしていた。噂が事実なのだと確信した私は、もう夫の色のドレスは着ないことに決めた。 小説家になろう様にも掲載中です

愛する殿下の為に身を引いたのに…なぜかヤンデレ化した殿下に囚われてしまいました

Karamimi
恋愛
公爵令嬢のレティシアは、愛する婚約者で王太子のリアムとの結婚を約1年後に控え、毎日幸せな生活を送っていた。 そんな幸せ絶頂の中、両親が馬車の事故で命を落としてしまう。大好きな両親を失い、悲しみに暮れるレティシアを心配したリアムによって、王宮で生活する事になる。 相変わらず自分を大切にしてくれるリアムによって、少しずつ元気を取り戻していくレティシア。そんな中、たまたま王宮で貴族たちが話をしているのを聞いてしまう。その内容と言うのが、そもそもリアムはレティシアの父からの結婚の申し出を断る事が出来ず、仕方なくレティシアと婚約したという事。 トンプソン公爵がいなくなった今、本来婚約する予定だったガルシア侯爵家の、ミランダとの婚約を考えていると言う事。でも心優しいリアムは、その事をレティシアに言い出せずに悩んでいると言う、レティシアにとって衝撃的な内容だった。 あまりのショックに、フラフラと歩くレティシアの目に飛び込んできたのは、楽しそうにお茶をする、リアムとミランダの姿だった。ミランダの髪を優しく撫でるリアムを見た瞬間、先ほど貴族が話していた事が本当だったと理解する。 ずっと自分を支えてくれたリアム。大好きなリアムの為、身を引く事を決意。それと同時に、国を出る準備を始めるレティシア。 そして1ヶ月後、大好きなリアムの為、自ら王宮を後にしたレティシアだったが… 追記:ヒーローが物凄く気持ち悪いです。 今更ですが、閲覧の際はご注意ください。

キャンプに行ったら異世界転移しましたが、最速で保護されました。

新条 カイ
恋愛
週末の休みを利用してキャンプ場に来た。一歩振り返ったら、周りの環境がガラッと変わって山の中に。車もキャンプ場の施設もないってなに!?クマ出現するし!?と、どうなることかと思いきや、最速でイケメンに保護されました、

【完結】もう無理して私に笑いかけなくてもいいですよ?

冬馬亮
恋愛
公爵令嬢のエリーゼは、遅れて出席した夜会で、婚約者のオズワルドがエリーゼへの不満を口にするのを偶然耳にする。 オズワルドを愛していたエリーゼはひどくショックを受けるが、悩んだ末に婚約解消を決意する。 だが、喜んで受け入れると思っていたオズワルドが、なぜか婚約解消を拒否。関係の再構築を提案する。 その後、プレゼント攻撃や突撃訪問の日々が始まるが、オズワルドは別の令嬢をそばに置くようになり・・・ 「彼女は友人の妹で、なんとも思ってない。オレが好きなのはエリーゼだ」 「私みたいな女に無理して笑いかけるのも限界だって夜会で愚痴をこぼしてたじゃないですか。よかったですね、これでもう、無理して私に笑いかけなくてよくなりましたよ」

聖女召喚されて『お前なんか聖女じゃない』って断罪されているけど、そんなことよりこの国が私を召喚したせいで滅びそうなのがこわい

金田のん
恋愛
自室で普通にお茶をしていたら、聖女召喚されました。 私と一緒に聖女召喚されたのは、若くてかわいい女の子。 勝手に召喚しといて「平凡顔の年増」とかいう王族の暴言はこの際、置いておこう。 なぜなら、この国・・・・私を召喚したせいで・・・・いまにも滅びそうだから・・・・・。 ※小説家になろうさんにも投稿しています。

今夜は帰さない~憧れの騎士団長と濃厚な一夜を

澤谷弥(さわたに わたる)
恋愛
ラウニは騎士団で働く事務官である。 そんな彼女が仕事で第五騎士団団長であるオリベルの執務室を訪ねると、彼の姿はなかった。 だが隣の部屋からは、彼が苦しそうに呻いている声が聞こえてきた。 そんな彼を助けようと隣室へと続く扉を開けたラウニが目にしたのは――。

処理中です...