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本編

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 屋敷に帰り着いて直ぐ、ダンにエドワルドの部屋には自分以外、誰も近付けないでと頼み、リラは自室に戻り、お揃いの万年筆を仕舞い、レベッカにエドワルドの部屋で夕食まで過ごすから、夕食の少し前に来て、化粧直しをお願いと頼み、お菓子を持って、エドワルドの部屋に向かう。

 エドワルドの部屋をノックして、中に入れて貰い、エドワルドが扉の鍵を掛けた所を確認してから、リラからエドワルドに抱き付く。


「いっ、今はまだ、最後までは出来ませんが、けっ、結婚したら、ちゃんと最後まで、して下さいね?こここっ……こんな、はしたない事を言うのは、エドワルド様が最初で最後ですから、きっ、嫌いにならないで下さいね?」


 リラの言葉に、エドワルドはゴクリと喉を鳴らし、欲情の入り混じる掠れた声で、リラに答える。


「私がリラを嫌いになる訳が無いよ。当然初夜には、思う存分、リラを最後まで抱くからね。リラがどんなに痛がろうと、止める事は出来ないだろうから、覚悟はしていて欲しい。その代わり、私がどれだけリラに溺れ、リラを愛しているのか、その身に嫌と言う程思い知らせてあげる。結婚さえしてしまえば、一緒にいる時間も増えるし、時間を気にせず、いつでも好きなだけリラとの情事に耽る事も出来るからね。今は真似事、疑似体験しか出来ないけれど、結婚した後は、私無しでは辛い身体になるよう、じっくりと作り変えてあげる。リラが私にだけ、いやらしく、はしたない妻になったとしても、私は大いに喜ぶだけだから、安心して誘惑しなさい。ただ、出来れば婚姻後がいいかな?今から大いに誘惑してくれても構わないけれど、あまり煽られ過ぎると、私の物をリラの中に入れて、リラを貪りたくなるからね」


 そもそも、リラの存在自体が、エドワルドを常に欲情させているのに、仕草や言動までもが可愛過ぎるリラを、嫌いになんてなれる訳が無い。

 エドワルドは奥の寝室までリラを連れていき、そのまま急くようにキスをしながら服を脱がし、足を開かせ顔を埋める。

 舌で秘所を散々攻め立て、音を立てて蜜を啜り、リラを何度も喘がせながら自らも服を脱ぎ、性器同士を押し当て擦り付け、何度目かの絶頂を迎えるリラと同時に達し、リラの秘所から腹に掛けて精液をち撒け、リラの艶やかで己の欲にまみれたその姿を見下ろし、独占欲を大いに満たす。

 ぐったりとするリラを濡れタオルで清め、素肌のリラを抱き締め、自分の一物が、再度臨戦態勢になるのを最強呪文で自制して、その柔らかさを堪能する。

(後、一ヶ月半……。それだけ我慢すれば、この身も心も私だけの物になる。そうすれば、自慰する機会も減って、その分、本物のリラとで好きなだけヤれる!!他の者は、リラを求めなかった事に、臍を嚙めばいい!私の物だ、私の物だ、誰にも渡さない!!私だけの物だ!!!)

 エドワルドは、自分にしか見せないリラの様々な表情を思い浮かべ、リラをギュッと抱き締めた。
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