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本編
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そのまま三人で話していると、また扉がノックされて、返事をするとジーンが顔を出した。
「やっぱり二人共ここにいた。話なら、サロンでゆっくりすれば良いのに。お祖母様も、サロンでソワソワしていらっしゃいましたよ?」
若干呆れ気味の声でジーンが言う。
「おお、ジーン。そうだな、サロンに移ろう。リラ、疲れていないなら、久し振りにリラのお茶を飲みたいのだが、淹れてくれんか?」
「ええ、勿論ですわお祖父様!エドワルド様も一緒に行きましょう!お祖母様も、ご紹介致します!」
リラが立ち上がり、エドワルドの手を引っ張る。
「お祖父様、エドワルド殿はリラ以上にボードゲームが強いですよ」
「本当か?!それは楽しみだ!」
最近は、ジルギリスとジーンに色々と任せている分、暇になる事が多いのだ。
頭を使わないと、呆けてしまいそうなので、ボードゲームをしようとしても、競えるエヴァンス家の者達は王都にいたし、リリーの父兄で有る先代と先々代のセイル家当主は、脳き……身体を動かす事の方が好きなのだ。
「お祖父様、あまりエドワルド様を独り占めしないで下さいね?」
「リラはいつでも独り占め出来るだろうに。それならば、助言をしておくれ」
「わたくし、お茶を淹れた後は、エドワルド様のお傍で見ていますわ。それに、お祖母様に紹介する方が先です!」
「リラは張り切ってるね」
「はい!わたくしの結婚相手は、こんなにも格好良い方だと、エドワルド様を自慢したいのです!外見だけでなく、中身も素敵で、わたくしには勿体無いような方ですが、わたくしは幸せなのだと知って貰いたいのです♪」
そう言って、リラはエドワルドを祖母のいるサロンへと連れて行き、祖母にエドワルドを紹介する。
祖母も、エドワルドとリラをニコニコしながら見守り、喜びながら二人を祝福してくれた。
リラは上機嫌でお茶を淹れ、サロンに集まった皆に配る。
「エドワルド様。後で、セイル家の祖父と叔父にも会って下さいますか?」
リラの張り切っている姿が可愛くて、エドワルドはニッコリと微笑み頷く。
「ああ、勿論」
「嬉しいです!ねぇ、お祖父様、お祖母様。夕食にセイル家のお祖父様と叔父様もお誘いして構いませんか?」
「リラ、出掛けない方が良い。彼等ならば、もう少ししたら来るよ。ここの所ずっとリラ達が帰って来るのを首を長くして待っていたからね」
「今日来る予定だからと言っているから、いつものように武芸の訓練が終われば、急いでいらっしゃるわ。すれ違うといけないから、リラ達を家に引き留めて置くと言ってあるのよ」
そんな事を話していたら、客人の来訪が告げられる。
どうやら噂の主達が来たようだ。
「お邪魔するぞ!」
セイル家の、先々代当主の声が響いた。
「やっぱり二人共ここにいた。話なら、サロンでゆっくりすれば良いのに。お祖母様も、サロンでソワソワしていらっしゃいましたよ?」
若干呆れ気味の声でジーンが言う。
「おお、ジーン。そうだな、サロンに移ろう。リラ、疲れていないなら、久し振りにリラのお茶を飲みたいのだが、淹れてくれんか?」
「ええ、勿論ですわお祖父様!エドワルド様も一緒に行きましょう!お祖母様も、ご紹介致します!」
リラが立ち上がり、エドワルドの手を引っ張る。
「お祖父様、エドワルド殿はリラ以上にボードゲームが強いですよ」
「本当か?!それは楽しみだ!」
最近は、ジルギリスとジーンに色々と任せている分、暇になる事が多いのだ。
頭を使わないと、呆けてしまいそうなので、ボードゲームをしようとしても、競えるエヴァンス家の者達は王都にいたし、リリーの父兄で有る先代と先々代のセイル家当主は、脳き……身体を動かす事の方が好きなのだ。
「お祖父様、あまりエドワルド様を独り占めしないで下さいね?」
「リラはいつでも独り占め出来るだろうに。それならば、助言をしておくれ」
「わたくし、お茶を淹れた後は、エドワルド様のお傍で見ていますわ。それに、お祖母様に紹介する方が先です!」
「リラは張り切ってるね」
「はい!わたくしの結婚相手は、こんなにも格好良い方だと、エドワルド様を自慢したいのです!外見だけでなく、中身も素敵で、わたくしには勿体無いような方ですが、わたくしは幸せなのだと知って貰いたいのです♪」
そう言って、リラはエドワルドを祖母のいるサロンへと連れて行き、祖母にエドワルドを紹介する。
祖母も、エドワルドとリラをニコニコしながら見守り、喜びながら二人を祝福してくれた。
リラは上機嫌でお茶を淹れ、サロンに集まった皆に配る。
「エドワルド様。後で、セイル家の祖父と叔父にも会って下さいますか?」
リラの張り切っている姿が可愛くて、エドワルドはニッコリと微笑み頷く。
「ああ、勿論」
「嬉しいです!ねぇ、お祖父様、お祖母様。夕食にセイル家のお祖父様と叔父様もお誘いして構いませんか?」
「リラ、出掛けない方が良い。彼等ならば、もう少ししたら来るよ。ここの所ずっとリラ達が帰って来るのを首を長くして待っていたからね」
「今日来る予定だからと言っているから、いつものように武芸の訓練が終われば、急いでいらっしゃるわ。すれ違うといけないから、リラ達を家に引き留めて置くと言ってあるのよ」
そんな事を話していたら、客人の来訪が告げられる。
どうやら噂の主達が来たようだ。
「お邪魔するぞ!」
セイル家の、先々代当主の声が響いた。
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