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本編
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そして、その日は夕食を共にした後、少しだけリラとの時間を満喫し、明日の夕方頃にまた来ると約束して帰る。
政務の仕事は終わったが、レオンの教育もまだまだだし、本当ならば仕事も終わり、家で過ごせる筈だった教師にだけ、負担を掛ける訳にはいかないからだ。
そうして、通常の政務の仕事が再開されるまで、レオンの教育にエドワルドも加わる。
勿論、公務の合間には、アナスタシアやアレクシスも加わり、ジルギリスがドレファンに赴いてる際は、ジーンまでもがジルギリスの代理として加わるのだ。
年越しのパーティー当日も、レオンは早朝からマーウィンに鍛練として扱かれ、朝食後はパーティーの準備をする両親の元で教師達に出された課題を熟す傍ら、女性の身仕度がどれ程の時間を要する事なのか、侍女達に説明をさせながらアナスタシアは身仕度をしていく。
最初はレオンとて、子供とは言え男だからと、侍女達が難色を示したが、アナスタシアが言い切った。
「では、将来レオンが妻の身仕度時間を考えず、王妃として急遽外に連れ出す、と二~三時間前にいきなり決めても、貴女達が責任を持って対処してくれるのね?その場合、出来ませんでした、では済まないけれど、それでも良いのね?」
それはさすがに困るが、まさか、レオンがそんな事を言ったりはしないだろうと侍女達は言うので、レオンは縮こまるしかない。
「残念ながらレオンは以前、高位令嬢にそんな手紙を送り付けたのよ。令嬢が父親経由で王宮に相談して下さったので、令嬢にはアレク様の返事で、応じなくて良い事と、謝罪をさせて頂きましたが、また同じ事をされては困るのです。その時は内密に話を進めましたが、他家に迷惑を掛けた事に間違いはないので、一から教育をやり直している最中なのよ。ですから女性が身仕度に掛かる時間を確りと教えておきたいの。協力して頂けるわよね?」
アナスタシアは笑顔を見せているが、目が全く笑っていない事に気付いた侍女達が震え上がる。
レオンは朝食後、直ぐに仕度部屋で、上位令嬢であれば、アナスタシア王妃と同じぐらいの時間を要する事から説明し、王宮主催の催しであれば、マッサージや髪の手入れ等は前日からするのは当然で、催し等が無い場合でも、公式の場では、その場に相応しい衣装選びや装飾品、非公式でも場所が王宮となる場合は身分に相応しい装いをしなければならない為、何もかも時間が掛かるのだと言いながら、アナスタシアの身仕度をしながら侍女達が只管動き回り、侍女達の戦場と化していた。
「言っておきますが、今日は前以て準備をしていたので、これでもまだ早い方なのです」
侍女達の言葉にレオンは顔を引き吊らせたのだった。
政務の仕事は終わったが、レオンの教育もまだまだだし、本当ならば仕事も終わり、家で過ごせる筈だった教師にだけ、負担を掛ける訳にはいかないからだ。
そうして、通常の政務の仕事が再開されるまで、レオンの教育にエドワルドも加わる。
勿論、公務の合間には、アナスタシアやアレクシスも加わり、ジルギリスがドレファンに赴いてる際は、ジーンまでもがジルギリスの代理として加わるのだ。
年越しのパーティー当日も、レオンは早朝からマーウィンに鍛練として扱かれ、朝食後はパーティーの準備をする両親の元で教師達に出された課題を熟す傍ら、女性の身仕度がどれ程の時間を要する事なのか、侍女達に説明をさせながらアナスタシアは身仕度をしていく。
最初はレオンとて、子供とは言え男だからと、侍女達が難色を示したが、アナスタシアが言い切った。
「では、将来レオンが妻の身仕度時間を考えず、王妃として急遽外に連れ出す、と二~三時間前にいきなり決めても、貴女達が責任を持って対処してくれるのね?その場合、出来ませんでした、では済まないけれど、それでも良いのね?」
それはさすがに困るが、まさか、レオンがそんな事を言ったりはしないだろうと侍女達は言うので、レオンは縮こまるしかない。
「残念ながらレオンは以前、高位令嬢にそんな手紙を送り付けたのよ。令嬢が父親経由で王宮に相談して下さったので、令嬢にはアレク様の返事で、応じなくて良い事と、謝罪をさせて頂きましたが、また同じ事をされては困るのです。その時は内密に話を進めましたが、他家に迷惑を掛けた事に間違いはないので、一から教育をやり直している最中なのよ。ですから女性が身仕度に掛かる時間を確りと教えておきたいの。協力して頂けるわよね?」
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「言っておきますが、今日は前以て準備をしていたので、これでもまだ早い方なのです」
侍女達の言葉にレオンは顔を引き吊らせたのだった。
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