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本編

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 リラ達の報告が終われば、次はエドワルド達の報告だ。

 リラはお茶のお代わりがいるかを一人ずつ聞いて、希望者にお茶を淹れて行く。

 リラが座るのを待った上で、先ずはジルギリスが、リラの婚約話を聞き付けて、仕事を早急に片付け王都に戻ろうとしたら、ドレファンが何か企んでいる様だと言う話が入って来て、真相究明の為に急遽ドレファンに向かう事になり、そこから調査すれば、第一王子と庶子の男、少数の軍人達がディーランに向かうらしい。ディーランに許可無く侵入する事は、条約違反になるので、ドレファンを詳しく調査する事になり、色々調べたら、出るわ出るわの屑っぷり。王も王なら、周囲にいる重臣から息子に娘、ほぼ全員が手の付けれないゲスばかり。

 取り敢えず、ディーランの者達が来るまでに、出来るだけ情報を集め真偽を確認し続けていたが、使えそうな人間は、ディーランに向かった庶子ぐらい。滅ぼした方が速そうだけど、そうなると、国民をどうするか考えていたら、エドワルドが庶子を捕まえて捕虜にし、調教してると聞いて何とかなりそうだとホッとしながら、使えそうな人間を只管ひたすら探し続けたそうだ。

 そして、アレクシスやエドワルド達と合流して、愚王達を全員始末した。

 その過程で、愚王達が国内でどんな事をしていたのか、調べ上げた全てと、ディーランに対する言い訳や、何でディーランに赦しを乞おうとしたのか、愚王達の処分内容を全て喋った。

 女性陣はその、何で赦しを乞おうとしたのかを知った為、処分内容を聞いても当然だとばかりに頷いた。

 そして、新王の生い立ち、境遇等を知り、愚王に対する怒りが増した。

 そして新王に対する同情と、新王の亡くなった母親に敬意を抱く。

 好きな相手の目の前で辱しめられ、その上その相手を殺されて、更に好きでもない男の子供を産み育てる。それがどれ程の苦痛なのか、それは体験した者で無ければ解らない事だろうが、それでも自分の身に置き換えると、絶対に耐えられないだろうとリラは思う。

 好きでもない男の子供等、産めるか、愛せるかと問われても、無理だとしか思えない。

 普通の政略婚で、エドワルドに出会う前ならそれも可能だったかも知れない。しかし、今はもうエドワルド以外だなんて考えられないのだ。

 そのエドワルドの前で他の男に辱しめられるなんて、考えただけでも泣きそうだ。

(無理です無理です無理ですっ!!!絶対に耐えられない~っっ!!!!)

 リラが震えているのに気付いたエドワルドが声を掛ける。


「リラ?大丈夫か?」

「死んだ後も、地獄を見れば良いのです……。地獄で、女性を散々弄んだその報いを、嫌と言う程味わえば良いのです……」


 怨めしそうな声で、リラはボソリと呟いた。
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