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本編
83 (ダン視点)
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「俺はちょっとだけ、用があるから先に出てて下さい」
ダンはジーンとエドワルドを促し、先に出るよう促す。
その為、ジーンとエドワルドは、屑連中の悲鳴と助けを求める声を無視し、寝室の手前の部屋に移動する。
ダンが、二人が出ていったのを確認してから扉を閉め、貴族連中に声を掛ける。
「お前等、馬鹿な事をしやがったな」
ダンが屈んで話し掛けた事により、彼等は淡い期待を寄せる。
「たたたたっ、頼む!!助けてくれ!!!」
「かかかっ、金なら払う!いくらでも!!」
その命乞いに、ダンは鼻で嘲笑う。
「てめぇ等、それを女に言われて止めんのか?違うよな?何で俺がてめぇ等を助けなきゃならねぇんだ。そもそも、俺の主人はあの二人じゃねぇよ。てめぇ等が犯そうとしたリラ嬢ちゃんだ。この意味、解るか?」
「なっ、何であんな女の?!」
マッドが捕まえる男がそう言い返してきた為、鉄格子越しに男を掴まえ、渾身の力で格子に打ち当てる。
「てめぇ等が貶してる嬢ちゃんは、前国王陛下の秘蔵のお気に入りだぜ?終わったな」
「「「?!?」」」
「うっ、嘘だっっ!!そんな話が信じられるか!!」
「やっだ、ダンちゃん!面白そうな話じゃない?!あたしは聞いてないわよ?そんな事!」
そう言いながらもニヤニヤしてるマッド。元々、絶対に身の安全は保証すると、ジーンから言われていたし、大物が控えている事も薄々臭わされていたからだ。それがまさか、前国王陛下とは。
ダンが首に掛けてるペンダントトップから、一枚の紙を取り出す。そこには、前国王であるマーウィンの一筆と、マーウィンしか使用出来ない印が押されていた。
「前国王陛下からの預り物だ。ここにはこう書いてあるぞ?ウチの嬢ちゃんに、暴行等の危害を加えようと企んだ馬鹿の処遇はエヴァンス侯爵家の者に一任するってな。だから、俺やマッドが何しようが、てめぇ等の処分は決まってんだよ」
「嘘だ、嘘だ嘘だ嘘だ!!!」
「残念ながら、本物だ。マッド、後は任せた」
「了解よぉ♪さ~ぁ、皆、始めるわよぉ♪早く服を剥ぎ取っておやんなさ~い!!!」
「「「「ぎゃぁあああああーーーっっっ!!!!」」」」
ダンは、貴族連中の期待を粉々に叩き潰し、更なる止めをさしてから、ジーン達のいる部屋へと移る。
ジーン達の前であの一筆を見せなかったのは、エドワルドがいたからだ。知られて困る事では無いが、切り札は、最後まで持っておいた方が良いだろう。
エドワルドは、マーウィンとリラの関係を知らない。なら、驚かせてやれば良い。
ちょっとした悪戯心で、ダンはエドワルドに黙っている事にした。
*****
※ダンはマーウィンと面識有ります。と言うか、身分を隠した上で、ダンに手合わせを申し込み、ダンが上位貴族っぽいなぁと思いつつ、多少の手加減はしながらも倒したら、まさかの(当時の)国王陛下。この国平和だなぁ……。と、ちょっぴり現実逃避したと言う経歴が有ります。しかもそれ以来、マーウィンがダンを気に入り、手合わせ~!だの言いながら、リラだけでなくダンにまで構って来たと言うオチが有ります(笑)
ダンはジーンとエドワルドを促し、先に出るよう促す。
その為、ジーンとエドワルドは、屑連中の悲鳴と助けを求める声を無視し、寝室の手前の部屋に移動する。
ダンが、二人が出ていったのを確認してから扉を閉め、貴族連中に声を掛ける。
「お前等、馬鹿な事をしやがったな」
ダンが屈んで話し掛けた事により、彼等は淡い期待を寄せる。
「たたたたっ、頼む!!助けてくれ!!!」
「かかかっ、金なら払う!いくらでも!!」
その命乞いに、ダンは鼻で嘲笑う。
「てめぇ等、それを女に言われて止めんのか?違うよな?何で俺がてめぇ等を助けなきゃならねぇんだ。そもそも、俺の主人はあの二人じゃねぇよ。てめぇ等が犯そうとしたリラ嬢ちゃんだ。この意味、解るか?」
「なっ、何であんな女の?!」
マッドが捕まえる男がそう言い返してきた為、鉄格子越しに男を掴まえ、渾身の力で格子に打ち当てる。
「てめぇ等が貶してる嬢ちゃんは、前国王陛下の秘蔵のお気に入りだぜ?終わったな」
「「「?!?」」」
「うっ、嘘だっっ!!そんな話が信じられるか!!」
「やっだ、ダンちゃん!面白そうな話じゃない?!あたしは聞いてないわよ?そんな事!」
そう言いながらもニヤニヤしてるマッド。元々、絶対に身の安全は保証すると、ジーンから言われていたし、大物が控えている事も薄々臭わされていたからだ。それがまさか、前国王陛下とは。
ダンが首に掛けてるペンダントトップから、一枚の紙を取り出す。そこには、前国王であるマーウィンの一筆と、マーウィンしか使用出来ない印が押されていた。
「前国王陛下からの預り物だ。ここにはこう書いてあるぞ?ウチの嬢ちゃんに、暴行等の危害を加えようと企んだ馬鹿の処遇はエヴァンス侯爵家の者に一任するってな。だから、俺やマッドが何しようが、てめぇ等の処分は決まってんだよ」
「嘘だ、嘘だ嘘だ嘘だ!!!」
「残念ながら、本物だ。マッド、後は任せた」
「了解よぉ♪さ~ぁ、皆、始めるわよぉ♪早く服を剥ぎ取っておやんなさ~い!!!」
「「「「ぎゃぁあああああーーーっっっ!!!!」」」」
ダンは、貴族連中の期待を粉々に叩き潰し、更なる止めをさしてから、ジーン達のいる部屋へと移る。
ジーン達の前であの一筆を見せなかったのは、エドワルドがいたからだ。知られて困る事では無いが、切り札は、最後まで持っておいた方が良いだろう。
エドワルドは、マーウィンとリラの関係を知らない。なら、驚かせてやれば良い。
ちょっとした悪戯心で、ダンはエドワルドに黙っている事にした。
*****
※ダンはマーウィンと面識有ります。と言うか、身分を隠した上で、ダンに手合わせを申し込み、ダンが上位貴族っぽいなぁと思いつつ、多少の手加減はしながらも倒したら、まさかの(当時の)国王陛下。この国平和だなぁ……。と、ちょっぴり現実逃避したと言う経歴が有ります。しかもそれ以来、マーウィンがダンを気に入り、手合わせ~!だの言いながら、リラだけでなくダンにまで構って来たと言うオチが有ります(笑)
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