氷結の毒華は王弟公爵に囲われる

カザハナ

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本編

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 リラは、その時に気付く。エドワルドと触れ合う足が、直に体温を伝えている事を。


(なっ、何も、隔たりの無い、エドワルド様の……)

 リラが目を泳がせている事に気付いたエドワルドは、リラの耳元で囁く。


「リラ、好きに触っても良いですよ?それとも、私が触らせる方が良いですか?」

「えっ……エドワルド様の意地悪ぅ!」

「ははっ。じゃあ、何か私にして欲しい事は?ただし、もう止めたいとか、触るなとかの言葉は聞きませんからね」

「いっ、言いません……けれど……」


 何かを言いたそうにするリラに、エドワルドは先を促す。


「?何?言ってご覧?」

「たっ……ただ……そのっ……くっ……くっついてみたい、ので……だだっ、抱き締めて欲しい、です……」


 小声で呟くリラの可愛さに、エドワルドは心臓を鷲掴みにされる気分だ。

(なっ……何だこの可愛過ぎる生き物はーーーっっ!!!)


「リラ、可愛い!好きだ!愛している!!」


 エドワルドはそう言うと、リラの要望通り、ガバッと覆い被さって、リラの脇下から腕を回し、全身をくっつけ抱き締める。

 あまり体重を掛け過ぎないように気を付けるが、そのリラの身体が柔らかくて気持ち良すぎる。何よりリラの手が、ずっとシーツを掴み続けていた指先が、ソロソロと、エドワルドの腕を、肩を這い、リラの細い腕が、エドワルドの身体を抱き締めてくる。


「わっ、わたくしも、エドワルド様をお慕いしております……」


 リラがエドワルドの耳元で、初めて好意を口にした。

 それは、エドワルドが聞きたかった言葉であり、欲しかった言葉だ。

(ああ、何て可愛いのだろう!!こんな状況で言うなんて、煽っているとしか思えない!)

 この状況で、ただくっついてみたいと言うリラに、煽っている自覚は無いと解ってはいるが、リラには当たらない場所で、エドワルドの男根は、太く硬くガチガチで、既に臨戦態勢を整えていた。


「リラ、私のリラ!私だけの愛しい女性ひと。時間の限り、で尽くしてあげる!この先、毎日とはいかないけれど、結婚するまでは、週に何度かは会えるようにするし、隙有らば、こうして貴女を求めてみせる!!勿論婚姻後は、もっともっと、貴女の全てを求めてあげる!だから、私の愛を受け止めて。私の全てを貴女にあげる。可愛いリラ、愛しのリラ。私だけの唯一の華」


 エドワルドはリラを抱き締めたまま肩や首筋にキスの雨を降らせ、左腕をほどき、リラの右胸を愛撫し始めた。
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