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本編
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(かっ、可愛い……。可愛過ぎる!!これはもう、家に手紙を書いた後は、直ぐにでも彼女の部屋へと運んで、その中身共々、全身を愛で尽くそう!衣服を全て剥ぎ取り、リラが身に纏うのは、私が選び、贈った首飾りだけ。勿論外しても構わないけれど、私の瞳と同色の宝石だけを身に付けるリラの姿を思い描くと堪らない。それが今夜中に、実現する事も可能だなんて、こんなに美味しい話は無い。リラに危害を加えようとした連中に手を出せないのは悔しいが、ジーン殿の事だ、少しの制裁で済ますような事はしないだろう。リラに手を出せるのは私だけだ。私だけの物だ)
エドワルドは、リラの頭に上着を掛け直し、リラを軽々抱き上げる。
「えっ、エドワルド様?!」
「言ったでしょう?貴女の可愛過ぎる顔を、使用人とは言え男達に見せたく無いと。リラは私の上着で顔を隠していて。歩きますよ?」
「おもっ、おもっ、重いですから降ろして下さいぃっ!!」
「駄目だ。その理由も先程話したよ。リラは大人しく私の腕の中にいて。絶対に、落としはしないから」
リラの要求を却下して、エドワルドは歩き出す。
リラを抱えながら馬車を降りると、エヴァンス家の玄関前で待っていた御者が驚いた顔をしているが、エドワルドは気にせず声を掛ける。
「少し待っていてくれ」
「はっ、はい!お話は伺っております!」
ジーンが話してくれていたのだろう。どう話したのかまでは分からないが、口裏ならば後でいくらでも合わせられる。簡潔な返答の方が今は有り難い。
エヴァンス家の玄関を潜り中に入ると、ジーンが待っていてくれた。
「こちらにどうぞ」
ジーンの声が聴こえて居たたまれない気持ちになったリラは、上着を下ろし、ジーンに声を掛ける。
「あっ、あのっ、兄様ごめんなさい!!わっ、わたくし、わたくし……」
(はっ、はしたない事をしたかも知れません~!)
そう言おうとしたが、ジーンに嫌われるかも知れない事が怖くて、中々言い出せない。
すると、ジーンが優しい声で、リラの頭を撫でてきた。
「リラが謝る事なんて何一つ無いよ。エドワルド殿とは結婚すると決まっているのだし、リラはエドワルド殿の事が好きだろう?ならば当然の行為だよ。誰彼構わずならば問題になるけど、リラは婚約者とだけなんだから。それに、今からでもエドワルド殿との行為に少しでも慣れた方が良いからね。婚姻後なんて言ってたら、(リラの身が危ないだろうし)大変になるから。これも、エドワルド殿の花嫁になる為の修業だと思って、頑張るんだよ?」
(じっ、ジーン兄様ぁっ!)
リラはジーンの言葉に心底安堵する。
そんなリラを見て、安堵するのは早いし、心配するのはそこじゃ無いんだけどなと思うが、ジーンはそんなリラも可愛いと、何も言わずにエドワルドを執務室に案内して、一筆を書かせる事にした。
エドワルドは、リラの頭に上着を掛け直し、リラを軽々抱き上げる。
「えっ、エドワルド様?!」
「言ったでしょう?貴女の可愛過ぎる顔を、使用人とは言え男達に見せたく無いと。リラは私の上着で顔を隠していて。歩きますよ?」
「おもっ、おもっ、重いですから降ろして下さいぃっ!!」
「駄目だ。その理由も先程話したよ。リラは大人しく私の腕の中にいて。絶対に、落としはしないから」
リラの要求を却下して、エドワルドは歩き出す。
リラを抱えながら馬車を降りると、エヴァンス家の玄関前で待っていた御者が驚いた顔をしているが、エドワルドは気にせず声を掛ける。
「少し待っていてくれ」
「はっ、はい!お話は伺っております!」
ジーンが話してくれていたのだろう。どう話したのかまでは分からないが、口裏ならば後でいくらでも合わせられる。簡潔な返答の方が今は有り難い。
エヴァンス家の玄関を潜り中に入ると、ジーンが待っていてくれた。
「こちらにどうぞ」
ジーンの声が聴こえて居たたまれない気持ちになったリラは、上着を下ろし、ジーンに声を掛ける。
「あっ、あのっ、兄様ごめんなさい!!わっ、わたくし、わたくし……」
(はっ、はしたない事をしたかも知れません~!)
そう言おうとしたが、ジーンに嫌われるかも知れない事が怖くて、中々言い出せない。
すると、ジーンが優しい声で、リラの頭を撫でてきた。
「リラが謝る事なんて何一つ無いよ。エドワルド殿とは結婚すると決まっているのだし、リラはエドワルド殿の事が好きだろう?ならば当然の行為だよ。誰彼構わずならば問題になるけど、リラは婚約者とだけなんだから。それに、今からでもエドワルド殿との行為に少しでも慣れた方が良いからね。婚姻後なんて言ってたら、(リラの身が危ないだろうし)大変になるから。これも、エドワルド殿の花嫁になる為の修業だと思って、頑張るんだよ?」
(じっ、ジーン兄様ぁっ!)
リラはジーンの言葉に心底安堵する。
そんなリラを見て、安堵するのは早いし、心配するのはそこじゃ無いんだけどなと思うが、ジーンはそんなリラも可愛いと、何も言わずにエドワルドを執務室に案内して、一筆を書かせる事にした。
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