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SS置き場

累計500000ポイント突破記念♪ ~ある日の女子会~

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 ここの所、リラは食後に、夜食となる甘さ控え目の可愛らしくトッピングしたお菓子を大量に作る。そして、それを侍女達と共に運び、お茶用のお湯も用意して、ドレス作りの部屋にしている一室へと向かい、女子会の準備を整えていると、扉をノックする音がするので、返事をして入室を促す。

 そこには仕事を終えたマッド達が、ドレスを身に纏い、ワクワクした顔で入って来る。


「いらっしゃい、マッド。お友達もご苦労様です。見て!もう大分形になってきているのよ。後数日で皆の分が仕上がるわ♪」

「凄いわぁ、リラちゃん!さすがエヴァンス侯爵家の侍女ちゃん達ねぇ♪今日もこのまま見ていても良いかしらぁ?」

「勿論よ。ちゃんと皆の夜食とお茶の用意もしたのだから、好きなだけ食べて頂戴」


 リラは人数分のお茶を淹れ、侍女達に配って貰う。


「毎日見に来ちゃってごめんなさいねぇ。でもでもぉ、あたし達のドレスがこうして出来上がっていく過程が嬉しくってぇ♪」

「女性なら、当然の事ですよ。マッド様達は好きなだけ見ていって下さいな」

「そうですよ。あたし達皆、この女子会を、とっても楽しみにしてるんですから!マッド様達のドレス作りが終わっても、毎夜何かしら集まってしようと言ってるぐらいなんですからね♪」

「マッド様達は女性なのだから、参加する資格が有りますよ!」

「ドレスが出来上がったら、着て見せて下さいね♪」


 侍女達が口々に喋っていると、レベッカが口を開く。


「何なら次は、お化粧講座をしましょうか?」

「「「レベッカのお化粧講座?!!」」」


 ザワッと場がどよめき、侍女達の目も輝き出している。


「レベッカちゃんの?!是非是非教えて頂戴!ほら、あんた達もお願いするのよ!ここに来た時のあたしのお化粧を担当してくれた子なんだからぁ!!」

「「あのマッド姐さんの?!!」」

「是非教えて頂戴!!!」

「本当に、良いのかしら?!あたし達相手に!?」

「勿論ですよ。他の皆も知りたいみたいですし。マッド様達、お姉様方には特別に、一人一人どうすれば美しくなるのか伝授します!」


 レベッカにとって、マッド達はリラの敵、女の敵をやっつけてくれた頼もしいお姉様達だ。そんな彼女達が美しくなりたいと思うのなら、少しでも手を貸すのは当然だ。


「じゃあ、ドレスが出来上がったら、レベッカのお化粧講座ね♪皆、張り切って作るわよ~!」

「「「おぉ~♪♪♪」」」


 その日の夜も、女子会は大いに盛り上がりを見せたと言う。



*****

 ※いつも有難う御座います~♪♪♪皆様のお陰で累計が現段階で3100000ポイント越えてます~!!わぁ~いわぁ~い凄い凄い~♪
 今回は割りと好評な、マッド達の話にしてみました~♪女性の敵は食っちゃうぞ~♪なマッド達です(笑)
 現在エヴァンス邸にて毎晩開催されてる女子会の話♪
 作ったドレスは仕事柄、持ち歩く事が出来ないでしょうから、持って帰れないのなら、エヴァンス邸にてお預かりします!着たくなればいつでもお越し下さいね。数日間お持ち帰りで、宿でこっそり着ても良いし、エヴァンス邸にお泊まり頂いても結構ですよ。勿論お手入れもさせて頂きますからと、至れり尽くせりな対応をされてるので、このお姉様方もエヴァンス家の常連客になりそうです!
 最近朝晩の冷え込みがキツイです。お身体に気を付けて下さいね!
 お楽しみ頂けたら幸いです♪
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