氷結の毒華は王弟公爵に囲われる

カザハナ

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累計ポイント150000突破記念♪ ~ラガート家のその後~

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 ラガート侯爵は、エドワルドからの早朝の手紙に嬉々とした。

 何故なら、娘が参加していた昨夜の夜会に、エドワルドが参加をする事を事前に知っていたからだ。

(娘に会えば、娘の愛らしさに見惚れない男はいない!!これはあの公爵が、難攻不落と呼ばれるあの男が、我が最愛の愛娘であるアデリーヌとの婚姻を望む証拠!これで何もかも上手く行く!!)

 男は本気でそう信じていた。

 手紙の内容を読み進めるまでは。

 その手紙には、娘、アデリーヌに対する抗議と、親である侯爵への非難が書かれてあり、そして、宣戦布告とも取れる文まで書かれていたのだ。

 曰く、エドワルドが心底見惚れ、話し掛けようとした別の女性を蔑もうとしただけではなく、エドワルドが話し掛けた訳でも、発言の許可を与えた訳でもないのに、エドワルドに向かって気が狂ったのかと言った事。

 更には、『こちらが貴殿に抗議すると言ったにも拘らず、それでも話し掛けようとした為、私が話し掛けた本命の令嬢・・・・・が止めに入ってくれたが、貴殿は一体どういう教育を施しているのか。あれ程礼儀も躾もなっていない令嬢を社交界に出すなんて、どうかしている。それとも私に喧嘩を売っているのか?私等、取るに足らない気狂いだと。それならば私にも考えはある。二度と私達に関わるな。どんな事情があろうと、私や、私の想い人であるリラ=エヴァンス令嬢、エヴァンス家に接触を求めただけで、私は貴殿を敵と見なす!』

 そんな文面を読み終え、ラガート侯爵は終わった……と思った。

 エドワルドに謝罪の手紙を送る事も、直接会う事も許されず、エドワルドの想い人に、エドワルドの誤解を解きたいと、助けを求める事すら出来ない事態に。

(我が家は最近、何もかも上手く行かずに借金のみが嵩んでいると言うのに、よりによって、愛娘のアデリーヌがあの公爵に多大なる無礼を働くとは!!)


「アデリーヌ!お前と言う奴はぁぁぁ~~~!!!」


 父の絶叫を聞き、アデリーヌは驚くが、家の事情すら知らないアデリーヌはまだ楽観視していた。自分には、まだ貰い手が有ると。

 そもそもの原因の全てが、リラに執拗に絡んだ自分に有るとも知らずに。



*****

 ※いつも有難う御座います~!皆様のお陰で累計が1300000ポイント越えてます~~~♪♪♪
 今回はリラにデビュー時以降、何かに付けて絡んでいた、ラガート侯爵令嬢の実家での話です♪実はじわじわと、真綿で首を絞め続けていくように、ジーン率いるエヴァンス家の使用人達が影で暗躍してました(笑)勿論気付く人は居ません!(恐っっ!!)
 一応小娘だし手加減はされてたっぽいです。レベッカをも貶してた分上乗せはされてるだろうけどね。
 彼女はエドワルドが駄目だったけど、良い男は他にも居るわ!と楽観視してるようですが、自分より格上の公爵に喧嘩を売るような、命知らずな花嫁は誰も欲しがらないかと。あの夜会に参加していた参加者達は勿論、エヴァンス家の使用人達に関わらず、使用人達の間でも噂が回るだろうしね。リラを行き遅れと馬鹿にしてた分、自分がそうなったと。これぞ、因果応報ってやつです。
 皆様にお楽しみ頂ければ幸いです♪
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