浮気心はその身を滅ぼす

 とある令嬢は、婚約者の浮気現場に遭遇した。
「浮気男は要らない」
 そう言って、男に婚約破棄を突き付ける。
 それを聞いた男は焦る。
 男は貴族の子息だが、嫡男では無い。
 継ぐ家も無ければ爵位も無い。
 婚約者の令嬢は、既に当主になる事が決まっており、婚約者の令嬢と結婚すれば、当主にはなれないが働かずとも贅沢が出来る。
 男はその場にいた浮気相手を突き放し、婚約者にすがり付く。
「許してくれ!二度と浮気はしない!!」
 そんな男に、婚約者の令嬢は、とある条件を出すのだった。
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