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いいんですか?
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転職を機に引っ越しをすることになった俺は、不動産屋に来ていた。
26で初めての一人暮らしなので、少々緊張している。
「えっと、その条件ですと……こちらはどうでしょうか?」
担当してくれた家本さんはまだ若く、アイドルのようにきれいな顔をした男の人だった。なんとなくおじさんが多いイメージだったので、安心する。
「いいですね、ここ」
家賃も安く、職場ともほどよく近い。
築年数を経っているが、中身は改装されているのか新しい。
「内見にいってみましょうか」
すぐにでも決めたかったので、もちろん了承した。
家本さんに連れられ、後部座席に乗りこむ。
物件へはおよそ3キロほどだ。
「次のお仕事はどういったところなんですか?」
「ええと、警備の仕事ですね」
「ああ、だからいい体してるんですね」
「いえ、これは趣味で筋トレしてて……」
学生時代からつづけている筋トレのおかげで随分とガタイがよくなった。
「へえ……いい趣味ですね」
なんとなくの世間話を続けつつ、車は目的の物件についた。
「見た目はちょっと古いですけど、スーパーもコンビニも近いし、便利ですよ」
確かに立地は最高だ。ここに住めば職場へも近いし、生活に困らないだろう。
中身も改装されていて、綺麗だ。シャワーも新品同様……。
つるつるとした光沢に、ふと触れてみようかなと手を伸ばすと、体勢をくずし、俺は盛大に蛇口を捻ってしまった。シャワーから水が勢いよく出て、衣服はずぶぬれだ。
「大丈夫ですかー!?」
すぐに家本さんが駆けつけてくれて、状況を飲み込む。
「すみません、ちょっと手が滑って……」
「車にタオルあるので、すぐ持ってきますね!」
家本さんが車にタオルを取りに行ってる間、俺は濡れた衣服を脱ぎ、その場で絞って、バスタブのふちにかけた。急に寒くなったためか、くしゃみが出る。
「大丈夫? 鼻水、出てますよ」
車から戻ってきた家本さんからティッシュを渡され、「ありがとうございます」といって鼻をかむ。
そのあいだ、家本さんはタオルで僕の身体を拭いてくれた。
「やっぱいい身体してますね」
「えへへ、ありがとうございます」
褒められると悪い気はしないし、丁寧に身体を拭いてくれるので気分は良かった。
この距離でわかったが、家本さんからはほのかにいい匂いがする。
「あっ」
ふいにタオルが乳首にこすれ、思わず声を上げてしまった。
「すみません」
家本さんに上目遣いで見られ、思わずどきっとした。
やばい。
と思ったのも束の間、息子がむくむくと置きはじめた。
「あ、ズボンも乾かしたほうがいいですね」
「え、あ、いや」
断る間もなくズボンを脱がされていく。
あー、やばいやばい。
「あ」
パンツ越しにはっきりと屹立した息子が露わになった。
「す……すみません! なんかちょっと、はは」
「いえ……」
誤魔化すように笑ってみたが、家本さんは俺の股間を見つめたまま動かない。
「……すぐ収めるんで」
「自分ゲイなので、大丈夫です」
「え?」
突然の告白に、思わず聞き返してしまった。
家本さんはかまわず続ける。
「処理させてもらえませんか? これ」
家本さんが俺の股間にパンツ越しで触れながら、こちらを見た。
おおよその意味は理解できた。
嫌悪感より、好奇心が勝った。
「いいんですか?」
「はい、ぜひ」
そういうや否や、家本さんが俺のパンツをずり下げた。
26で初めての一人暮らしなので、少々緊張している。
「えっと、その条件ですと……こちらはどうでしょうか?」
担当してくれた家本さんはまだ若く、アイドルのようにきれいな顔をした男の人だった。なんとなくおじさんが多いイメージだったので、安心する。
「いいですね、ここ」
家賃も安く、職場ともほどよく近い。
築年数を経っているが、中身は改装されているのか新しい。
「内見にいってみましょうか」
すぐにでも決めたかったので、もちろん了承した。
家本さんに連れられ、後部座席に乗りこむ。
物件へはおよそ3キロほどだ。
「次のお仕事はどういったところなんですか?」
「ええと、警備の仕事ですね」
「ああ、だからいい体してるんですね」
「いえ、これは趣味で筋トレしてて……」
学生時代からつづけている筋トレのおかげで随分とガタイがよくなった。
「へえ……いい趣味ですね」
なんとなくの世間話を続けつつ、車は目的の物件についた。
「見た目はちょっと古いですけど、スーパーもコンビニも近いし、便利ですよ」
確かに立地は最高だ。ここに住めば職場へも近いし、生活に困らないだろう。
中身も改装されていて、綺麗だ。シャワーも新品同様……。
つるつるとした光沢に、ふと触れてみようかなと手を伸ばすと、体勢をくずし、俺は盛大に蛇口を捻ってしまった。シャワーから水が勢いよく出て、衣服はずぶぬれだ。
「大丈夫ですかー!?」
すぐに家本さんが駆けつけてくれて、状況を飲み込む。
「すみません、ちょっと手が滑って……」
「車にタオルあるので、すぐ持ってきますね!」
家本さんが車にタオルを取りに行ってる間、俺は濡れた衣服を脱ぎ、その場で絞って、バスタブのふちにかけた。急に寒くなったためか、くしゃみが出る。
「大丈夫? 鼻水、出てますよ」
車から戻ってきた家本さんからティッシュを渡され、「ありがとうございます」といって鼻をかむ。
そのあいだ、家本さんはタオルで僕の身体を拭いてくれた。
「やっぱいい身体してますね」
「えへへ、ありがとうございます」
褒められると悪い気はしないし、丁寧に身体を拭いてくれるので気分は良かった。
この距離でわかったが、家本さんからはほのかにいい匂いがする。
「あっ」
ふいにタオルが乳首にこすれ、思わず声を上げてしまった。
「すみません」
家本さんに上目遣いで見られ、思わずどきっとした。
やばい。
と思ったのも束の間、息子がむくむくと置きはじめた。
「あ、ズボンも乾かしたほうがいいですね」
「え、あ、いや」
断る間もなくズボンを脱がされていく。
あー、やばいやばい。
「あ」
パンツ越しにはっきりと屹立した息子が露わになった。
「す……すみません! なんかちょっと、はは」
「いえ……」
誤魔化すように笑ってみたが、家本さんは俺の股間を見つめたまま動かない。
「……すぐ収めるんで」
「自分ゲイなので、大丈夫です」
「え?」
突然の告白に、思わず聞き返してしまった。
家本さんはかまわず続ける。
「処理させてもらえませんか? これ」
家本さんが俺の股間にパンツ越しで触れながら、こちらを見た。
おおよその意味は理解できた。
嫌悪感より、好奇心が勝った。
「いいんですか?」
「はい、ぜひ」
そういうや否や、家本さんが俺のパンツをずり下げた。
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