86 / 127
第二話 ギルド本部編
2ー45 湖上の黒城14 玉座の間 一級魔法使いの責任
しおりを挟む
「埒が明かないな。火力が足りない」
フレデリクは苦々しげに、魔者を見据えた。
魔者の防御を壊せないまま、魔力だけが削られていく。
遠からず、こちらの魔力は底をついてしまうだろう。
「リュカ! 頼む!」
「了解!」
その一言で、リュカはフレデリクの前に移動した。
フレデリクの詠唱に合わせ、すぐさま防御魔法を発動する。
防御は得意ではないが、言ってられない。威力の大きな魔法は、それだけ呪文の詠唱に時間がかかる。リュカはその間無防備になるフレデリクの盾となるのだ。
「させると思うか?」
しかし、魔者もフレデリクの実力は見抜いている。
フレデリクが自身の最大魔法を使おうとしているのに気付くと、詠唱を阻止せんと、フレデリクに、彼を守るリュカに、攻撃を集中させた。
ドドドドドドドドーッ!!
容赦のない猛攻が、リュカを襲う。
防御魔法を支える腕が、ビリビリと痺れた。あまりの衝撃に押し負けそうになる。
だが、リュカは顔を歪めながらも一歩も引かなかった。
「ディア! リーズ! シモンとオドレイの防御!」
代わりに、声を張り上げる。
フレデリクが攻撃に加わるーーそれは、絶対の防御を失うのと同義だった。それでもフレデリクの詠唱が完成するまで、このパーティーを持ち堪えさせねばならない。
例え仲間の命を危険に晒しても、負けるわけにはいかなかった。
「シモン! オドレイ! ランス! しばらく耐えろ!」
「リュカさん、オレも……!」
胸を押さえたまま、レオが参戦を希望する。
「レオ、やれるか!?」
「うす!」
「よし、踏ん張れ!」
平気な顔を装ってるが、それが痩せ我慢なのは流れる脂汗を見ればわかった。本来なら立つことすら辛いはずだ。
(堪えてくれ)
戦力が足りない。
怪我人を休ませることすらできない。
不甲斐なさに、ギリ、と奥歯を噛みしめる。
だが、魔者を倒せなければどのみち全滅だ。
「フレデリクさんがどデカいのをお見舞いする! それまで持ち堪えろ!」
フレデリクを守りながら、リュカが声を檄を飛ばした。
「撃て撃て撃て撃て撃てぇっ!!!」
シモンが、オドレイが、ランスが、こぞって攻撃を仕掛ける。
風が、炎が、水が、魔者を貫かんと降り注いだ。
ドン、ドン、ドドンッ! と高火力の攻撃が撃ち込まれる。
「くっ……!」
魔者が、美しい顔をしかめた。
ダメージがあるのだ。
リュカは魔者のその反応を見逃さなかった。
フレデリクを警戒するあまり、魔者の防御に綻びが生じている。攻めるなら今だった。
「効いてるぞ! やっちまえッ!」
リュカの指示に、魔法使い達は更に激しく魔法を放つ。
猛烈な魔法の応酬に、空気までもがビリビリと振動した。
「ディア、リーズ」
オドレイが防御魔法を張る少女達に、そっと囁いた。
「フレデリクさんの魔法に合わせて、私達もありったけの魔力を込めて攻撃を放つ。防御は捨てる。詠唱中無防備になるけど、耐えられる?」
少女達は目を瞠った。
捨て身の攻擊をするというのだ。
シモンとランスを見れば、二人共こちらに向かって頷く。
フレデリクを信じていないわけではない。ただ自分達も、全力を尽くすべきだと思うだけだ。
それにこの敵は、余力を残して倒せるほど甘くないはずである。
少女達は視線を交わした。
防御を捨てる恐怖は、想像を上回る。
あの攻撃の前に、無防備に立つということだ。
けれど。
彼女達がここで魔者を食い止めなければ、被害はソウワやシノンの街にも広がる。罪のないおおぜいの人々が犠牲になる。
それを止めることができるのが、魔法使いだった。
それを止められるからこそ、魔法使いなのだ。
彼女達の襟元で、金ボタンが誇らしげに煌めく。
『魔者を倒すのは、一級魔法使いの責任』
新人であろうと女であろうと、自分達は一級魔法使い。守られ、庇われるいわれはない。
「嬉しいです。ワタシ達も戦力に数えてくれて」
リーズは力強く答えた。
魔者はかわらず恐ろしい。
だがそれ以上に、魔法使いとして戦う意志は揺るぎない。
「女は度胸! ですよね!」
フン、と鼻息荒くデイアも息巻いた。
オドレイに、一人前の魔法使いとして扱ってもらえたことが嬉しい。
「上等。それでこそ女ってもんよ」
オドレイは少女達に、艷やかに笑ってみせた。
「リュカ先輩は貴女達を女の子扱いだけど、違うってところを見せてやりましょ」
リュカは優しい。総攻撃を指示しているようで、その実、少女達は矢面から遠ざけていた。女の子を傷付けたくないと思っているのだ。
オドレイに前線を任せているのは、オドレイの性格をわかっているからか、それとも彼女を信じてくれているからか。
「さっき動揺してみんなに迷惑かけた分、キッチリ取り返す! 名誉挽回してやろうじゃない!」
そこに、先程の涙の名残は微塵もない。
気炎を上げるオドレイは、どんな時よりも輝いて見えた。
「どうして魔法使いの女ってのは、どいつもこいつも、こう気が強いんだか」
「聞こえてるわよ、シモン!」
キッと睨まれ、シモンは首を竦める。
(ま、こっちの方がオドレイらしいけど)
ポロポロと涙を流すオドレイも可愛かったが、やはり、どんな強敵だろうと怯まず挑む姿が彼女らしかった。
「さて、ランスよ。女性陣にいいとこ持ってかれないように、おれ達も男の意地を見せるか」
少しでもリュカの負担を減らすため、魔者の注意を分散させようとするが、癪に障ることに魔者はシモン達に見向きもしない。
シモン達の攻撃など、かすり傷だと言わんばかりだった。
しかし、そうではない。
シモン達を無視してでも、フレデリクの魔法を止めたいのだ。
魔者はフレデリクに意識を集中し、彼を守るリュカに集中砲火を浴びせている。
それだけフレデリクは、魔者にとっても脅威なのだ。
それは即ち、フレデリクの攻撃を受ければ魔者もただでは済まない、ということである。
部屋中に響き渡る、フレデリクの詠唱。それに伴い、高まる魔力のうねり。
刻一刻と、呪文が完成されようとしていた。
魔者はそれを阻まんと、フレデリクに、リュカに激しい砲撃を浴びせ続ける。
ここが勝敗の分かれ目。それがわかるからこそ、どちらも一歩も引かなかった。
「うおおおおおおおお!!」
魔者の攻撃を一手に引き受けるリュカの額に、びっしりと玉の汗が浮かぶ。
ここで負けるわけにはいかない。
彼らが尻尾を巻いて逃げ出せば、何百、下手をしたら何千という犠牲者が出る。
「負けるか! オレ達は魔法使いだあああああっっっ!!!」
▽ ▽ ▽ ▽ ▽ ▽ ▽ ▽ ▽ ▽ ▽
7/17、加筆修正しました。
フレデリクは苦々しげに、魔者を見据えた。
魔者の防御を壊せないまま、魔力だけが削られていく。
遠からず、こちらの魔力は底をついてしまうだろう。
「リュカ! 頼む!」
「了解!」
その一言で、リュカはフレデリクの前に移動した。
フレデリクの詠唱に合わせ、すぐさま防御魔法を発動する。
防御は得意ではないが、言ってられない。威力の大きな魔法は、それだけ呪文の詠唱に時間がかかる。リュカはその間無防備になるフレデリクの盾となるのだ。
「させると思うか?」
しかし、魔者もフレデリクの実力は見抜いている。
フレデリクが自身の最大魔法を使おうとしているのに気付くと、詠唱を阻止せんと、フレデリクに、彼を守るリュカに、攻撃を集中させた。
ドドドドドドドドーッ!!
容赦のない猛攻が、リュカを襲う。
防御魔法を支える腕が、ビリビリと痺れた。あまりの衝撃に押し負けそうになる。
だが、リュカは顔を歪めながらも一歩も引かなかった。
「ディア! リーズ! シモンとオドレイの防御!」
代わりに、声を張り上げる。
フレデリクが攻撃に加わるーーそれは、絶対の防御を失うのと同義だった。それでもフレデリクの詠唱が完成するまで、このパーティーを持ち堪えさせねばならない。
例え仲間の命を危険に晒しても、負けるわけにはいかなかった。
「シモン! オドレイ! ランス! しばらく耐えろ!」
「リュカさん、オレも……!」
胸を押さえたまま、レオが参戦を希望する。
「レオ、やれるか!?」
「うす!」
「よし、踏ん張れ!」
平気な顔を装ってるが、それが痩せ我慢なのは流れる脂汗を見ればわかった。本来なら立つことすら辛いはずだ。
(堪えてくれ)
戦力が足りない。
怪我人を休ませることすらできない。
不甲斐なさに、ギリ、と奥歯を噛みしめる。
だが、魔者を倒せなければどのみち全滅だ。
「フレデリクさんがどデカいのをお見舞いする! それまで持ち堪えろ!」
フレデリクを守りながら、リュカが声を檄を飛ばした。
「撃て撃て撃て撃て撃てぇっ!!!」
シモンが、オドレイが、ランスが、こぞって攻撃を仕掛ける。
風が、炎が、水が、魔者を貫かんと降り注いだ。
ドン、ドン、ドドンッ! と高火力の攻撃が撃ち込まれる。
「くっ……!」
魔者が、美しい顔をしかめた。
ダメージがあるのだ。
リュカは魔者のその反応を見逃さなかった。
フレデリクを警戒するあまり、魔者の防御に綻びが生じている。攻めるなら今だった。
「効いてるぞ! やっちまえッ!」
リュカの指示に、魔法使い達は更に激しく魔法を放つ。
猛烈な魔法の応酬に、空気までもがビリビリと振動した。
「ディア、リーズ」
オドレイが防御魔法を張る少女達に、そっと囁いた。
「フレデリクさんの魔法に合わせて、私達もありったけの魔力を込めて攻撃を放つ。防御は捨てる。詠唱中無防備になるけど、耐えられる?」
少女達は目を瞠った。
捨て身の攻擊をするというのだ。
シモンとランスを見れば、二人共こちらに向かって頷く。
フレデリクを信じていないわけではない。ただ自分達も、全力を尽くすべきだと思うだけだ。
それにこの敵は、余力を残して倒せるほど甘くないはずである。
少女達は視線を交わした。
防御を捨てる恐怖は、想像を上回る。
あの攻撃の前に、無防備に立つということだ。
けれど。
彼女達がここで魔者を食い止めなければ、被害はソウワやシノンの街にも広がる。罪のないおおぜいの人々が犠牲になる。
それを止めることができるのが、魔法使いだった。
それを止められるからこそ、魔法使いなのだ。
彼女達の襟元で、金ボタンが誇らしげに煌めく。
『魔者を倒すのは、一級魔法使いの責任』
新人であろうと女であろうと、自分達は一級魔法使い。守られ、庇われるいわれはない。
「嬉しいです。ワタシ達も戦力に数えてくれて」
リーズは力強く答えた。
魔者はかわらず恐ろしい。
だがそれ以上に、魔法使いとして戦う意志は揺るぎない。
「女は度胸! ですよね!」
フン、と鼻息荒くデイアも息巻いた。
オドレイに、一人前の魔法使いとして扱ってもらえたことが嬉しい。
「上等。それでこそ女ってもんよ」
オドレイは少女達に、艷やかに笑ってみせた。
「リュカ先輩は貴女達を女の子扱いだけど、違うってところを見せてやりましょ」
リュカは優しい。総攻撃を指示しているようで、その実、少女達は矢面から遠ざけていた。女の子を傷付けたくないと思っているのだ。
オドレイに前線を任せているのは、オドレイの性格をわかっているからか、それとも彼女を信じてくれているからか。
「さっき動揺してみんなに迷惑かけた分、キッチリ取り返す! 名誉挽回してやろうじゃない!」
そこに、先程の涙の名残は微塵もない。
気炎を上げるオドレイは、どんな時よりも輝いて見えた。
「どうして魔法使いの女ってのは、どいつもこいつも、こう気が強いんだか」
「聞こえてるわよ、シモン!」
キッと睨まれ、シモンは首を竦める。
(ま、こっちの方がオドレイらしいけど)
ポロポロと涙を流すオドレイも可愛かったが、やはり、どんな強敵だろうと怯まず挑む姿が彼女らしかった。
「さて、ランスよ。女性陣にいいとこ持ってかれないように、おれ達も男の意地を見せるか」
少しでもリュカの負担を減らすため、魔者の注意を分散させようとするが、癪に障ることに魔者はシモン達に見向きもしない。
シモン達の攻撃など、かすり傷だと言わんばかりだった。
しかし、そうではない。
シモン達を無視してでも、フレデリクの魔法を止めたいのだ。
魔者はフレデリクに意識を集中し、彼を守るリュカに集中砲火を浴びせている。
それだけフレデリクは、魔者にとっても脅威なのだ。
それは即ち、フレデリクの攻撃を受ければ魔者もただでは済まない、ということである。
部屋中に響き渡る、フレデリクの詠唱。それに伴い、高まる魔力のうねり。
刻一刻と、呪文が完成されようとしていた。
魔者はそれを阻まんと、フレデリクに、リュカに激しい砲撃を浴びせ続ける。
ここが勝敗の分かれ目。それがわかるからこそ、どちらも一歩も引かなかった。
「うおおおおおおおお!!」
魔者の攻撃を一手に引き受けるリュカの額に、びっしりと玉の汗が浮かぶ。
ここで負けるわけにはいかない。
彼らが尻尾を巻いて逃げ出せば、何百、下手をしたら何千という犠牲者が出る。
「負けるか! オレ達は魔法使いだあああああっっっ!!!」
▽ ▽ ▽ ▽ ▽ ▽ ▽ ▽ ▽ ▽ ▽
7/17、加筆修正しました。
0
お気に入りに追加
2
あなたにおすすめの小説
大好きな母と縁を切りました。
むう子
ファンタジー
7歳までは家族円満愛情たっぷりの幸せな家庭で育ったナーシャ。
領地争いで父が戦死。
それを聞いたお母様は寝込み支えてくれたカルノス・シャンドラに親子共々心を開き再婚。
けれど妹が生まれて義父からの虐待を受けることに。
毎日母を想い部屋に閉じこもるナーシャに2年後の政略結婚が決定した。
けれどこの婚約はとても酷いものだった。
そんな時、ナーシャの生まれる前に亡くなった父方のおばあさまと契約していた精霊と出会う。
そこで今までずっと近くに居てくれたメイドの裏切りを知り……
【完結】悪役令嬢に転生したけど、王太子妃にならない方が幸せじゃない?
みちこ
ファンタジー
12歳の時に前世の記憶を思い出し、自分が悪役令嬢なのに気が付いた主人公。
ずっと王太子に片思いしていて、将来は王太子妃になることしか頭になかった主人公だけど、前世の記憶を思い出したことで、王太子の何が良かったのか疑問に思うようになる
色々としがらみがある王太子妃になるより、このまま公爵家の娘として暮らす方が幸せだと気が付く
【完結】妖精を十年間放置していた為SSSランクになっていて、何でもあり状態で助かります
すみ 小桜(sumitan)
ファンタジー
《ファンタジー小説大賞エントリー作品》五歳の時に両親を失い施設に預けられたスラゼは、十五歳の時に王国騎士団の魔導士によって、見えていた妖精の声が聞こえる様になった。
なんと十年間放置していたせいでSSSランクになった名をラスと言う妖精だった!
冒険者になったスラゼは、施設で一緒だった仲間レンカとサツナと共に冒険者協会で借りたミニリアカーを引いて旅立つ。
ラスは、リアカーやスラゼのナイフにも加護を与え、軽くしたりのこぎりとして使えるようにしてくれた。そこでスラゼは、得意なDIYでリアカーの改造、テーブルやイス、入れ物などを作って冒険を快適に変えていく。
そして何故か三人は、可愛いモモンガ風モンスターの加護まで貰うのだった。
悪役令嬢に転生したので、ゲームを無視して自由に生きる。私にしか使えない植物を操る魔法で、食べ物の心配は無いのでスローライフを満喫します。
向原 行人
ファンタジー
死にかけた拍子に前世の記憶が蘇り……どハマりしていた恋愛ゲーム『ときめきメイト』の世界に居ると気付く。
それだけならまだしも、私の名前がルーシーって、思いっきり悪役令嬢じゃない!
しかもルーシーは魔法学園卒業後に、誰とも結ばれる事なく、辺境に飛ばされて孤独な上に苦労する事が分かっている。
……あ、だったら、辺境に飛ばされた後、苦労せずに生きていけるスキルを学園に居る内に習得しておけば良いじゃない。
魔法学園で起こる恋愛イベントを全て無視して、生きていく為のスキルを習得して……と思ったら、いきなりゲームに無かった魔法が使えるようになってしまった。
木から木へと瞬間移動出来るようになったので、学園に通いながら、辺境に飛ばされた後のスローライフの練習をしていたんだけど……自由なスローライフが楽し過ぎるっ!
※第○話:主人公視点
挿話○:タイトルに書かれたキャラの視点
となります。
【完結】あなたに知られたくなかった
ここ
ファンタジー
セレナの幸せな生活はあっという間に消え去った。新しい継母と異母妹によって。
5歳まで令嬢として生きてきたセレナは6歳の今は、小さな手足で必死に下女見習いをしている。もう自分が令嬢だということは忘れていた。
そんなセレナに起きた奇跡とは?
【完結】追放された子爵令嬢は実力で這い上がる〜家に帰ってこい?いえ、そんなのお断りです〜
Nekoyama
ファンタジー
魔法が優れた強い者が家督を継ぐ。そんな実力主義の子爵家の養女に入って4年、マリーナは魔法もマナーも勉学も頑張り、貴族令嬢にふさわしい教養を身に付けた。来年に魔法学園への入学をひかえ、期待に胸を膨らませていた矢先、家を追放されてしまう。放り出されたマリーナは怒りを胸に立ち上がり、幸せを掴んでいく。
義理姉がかわいそうと言われましても、私には関係の無い事です
渡辺 佐倉
恋愛
マーガレットは政略で伯爵家に嫁いだ。
愛の無い結婚であったがお互いに尊重し合って結婚生活をおくっていければいいと思っていたが、伯爵である夫はことあるごとに、離婚して実家である伯爵家に帰ってきているマーガレットにとっての義姉達を優先ばかりする。
そんな生活に耐えかねたマーガレットは…
結末は見方によって色々系だと思います。
なろうにも同じものを掲載しています。
【完結】正統王家の管財人 ~王家の宝、管理します~
九條葉月
ファンタジー
王太子の婚約者であったリリーナは政争に巻き込まれ、婚約破棄。30歳以上も年の離れた『オーク公爵』と無理やり結婚させられた。
さらには夫の死後、今度は義理の息子により公爵家から追い出されてしまう。
しかし彼女は持ち前のポジティブさで今後は自由に生きようと決心して……。なぜか、王家の財宝を管理する『管財人』に任命されてしまうのだった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる